「シン・ゴジラ」本日放送! あらすじ・キャスト・取材秘話まとめ
2023年12月8日 13:00
庵野秀明総監督、樋口真嗣監督が手がけ、興行収入82.5億円の大ヒットを記録した2016年の「シン・ゴジラ」が本日12月8日午後1時からBSプレミアムで放送されます。映画.comでは、今作のあらすじ、キャスト、撮影時のエピソードなどをご紹介します。
「ゴジラ FINAL WARS」(2004)以来12年ぶりに東宝が製作したオリジナルの「ゴジラ」映画。総監督・脚本は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の庵野が務め、「のぼうの城」「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」の樋口が監督、同じく「のぼうの城」「進撃の巨人」などで特撮監督を務めた尾上克郎が准監督。14年のハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」に登場したゴジラを上回る、体長118.5メートルという史上最大のゴジラをフルCGでスクリーンに描き出し、リピーターが続出するなど社会現象とも呼べる大ヒットを記録しました。
東京湾アクアトンネルが巨大な轟音とともに大量の浸水に巻き込まれて崩落する、原因不明の事故が発生するところから始まる。首相官邸で行われた緊急会議で「原因は地震や海底火山」という意見が大勢を占めるなか、内閣官房副長官の矢口蘭堂(長谷川)は海中に生息する巨大生物による可能性を指摘。内閣総理大臣補佐官の赤坂秀樹(竹野内)をはじめ周囲は一笑に付すが、直後に巨大不明生物の姿があらわになる。慌てふためく政府関係者の情報収集は後手に回り、巨大生物は鎌倉に上陸。自衛隊には防衛出動命令が発動され、米国国務省からは女性エージェントのカヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)が派遣される。
矢口蘭堂(内閣官房副長官・政務担当):長谷川博己
赤坂秀樹(内閣総理大臣補佐官・国家安全保障担当):竹野内豊
カヨコ・アン・パタースン(米国大統領特使):石原さとみ
志村祐介(内閣官房副長官秘書官[防衛省]):高良健吾
大河内清次(内閣総理大臣):大杉漣
東竜太(内閣官房長官):柄本明
花森麗子(防衛大臣):余貴美子
尾頭ヒロミ(環境省自然環境局野生生物課長補佐):市川実日子
財前正夫(統合幕僚長):國村隼
里見祐介(農林水産大臣):平泉成
泉修一(保守第一党政調副会長):松尾諭
郡山(内閣危機管理監):渡辺哲
金井(内閣府特命担当大臣[防災担当]):中村育二
柳原(国土交通大臣):矢島健一
森(厚労省医政局研究開発振興課長):津田寛治
間(国立城北大学大学院生物圏科学研究所准教授):塚本晋也
安田(文科省研究振興局基礎研究振興課長):高橋一生
小塚(東京都知事):光石研
沢口(警察庁長官官房長):古田新太
早船(フリージャーナリスト):松尾スズキ
矢島(統合幕僚副長):鶴見辰吾
西郷(タバ戦闘団長):ピエール瀧
ベテラン官邸職員の小母さん:片桐はいり
消防隊隊長:小出恵介
池田(第1戦車中隊長):斎藤工
カップルの女:前田敦子
立川(資源エネルギー庁電力・ガス事業部原子力政策課長):野間口徹
片山(臨時外務大臣):嶋田久作
風越(新政務担当総理秘書官[外務省]):神尾佑
新人記者:三浦貴大
警察庁刑事局長:モロ師岡
古代生物学者:犬童一心
生物学者:原一男
海洋生物学者:緒方明
第2戦車中隊長:KREVA
芦田(第2飛行隊第1小隊長):石垣佑磨
(写真):岡本喜八
ゴジラ(モーションキャプチャー):野村萬斎
映画.comでは公開当時、3監督・4班体制、総勢1000人以上のスタッフ、328人のキャストによる大規模な撮影に臨んだ俳優の長谷川博己と竹野内豊に話を聞きました。ふたりは、自らの役どころへの深い洞察を明かしてくれました。
長谷川「矢口という人物は、40歳になる前に官房副長官になっているということが、人物像を描くうえで大事だと思うんです。なんでそのポジションにいけたのかが矢口の面白いところであり、探らないといけないところだなと。いろいろ調べてみたところ、衆議院議員を二期以上やって選ばれないとそのポジションには立てないので、30代としてはとても異例だと思います。そういう出る杭は打たれる状況にあって、どのような心境で『これは巨大不明生物だと思います』と口にしているか。結構大きなことだと思うんですよ。間違っていたら政治家としては沽券に関わるでしょうし。目立ちもしなければ悪目立ちもしないという、淡々としている無色なところが矢口にはあったんじゃないか。いるようでいない、いないようでいるような人物の方がいいんだな、と思ってみたりしながら肉付けしていきました」
竹野内「政治家の役は初めてでした。表面的な部分はテレビなどで見る事はあっても、実際に裏でどういう会話をしているのか。演じるうえで、知りたいのはそこですよね。ただ、さすがにそういう資料を得ることはできなかったので、分からないものは分からないと正直に言うべきだと思って、庵野さんに相談したんです。そうしたら、赤坂が発するセリフの重みも含めて『ああ、そういうことか』と疑問が氷解していきました。そこからは、僕自身が個人的に感じるエッセンスみたいなものは加えていこうと思いました。それにしても、長谷川さんはセリフの量も膨大だし大変だったんじゃないでしょうか。でも、そういう事を微塵も感じさせず、現場では本当に楽しくお話をさせてもらいましたね」
そして、現場で目にした、庵野総監督と盟友ともいえる樋口真嗣監督のプロフェッショナルな仕事ぶりに関しても、ふたりは笑みを浮かべながら振り返ってくれました。
長谷川「樋口さんが前に出てやっている事もあれば、庵野さんが前に出られる事もあった。長年の呼吸で分かっておられるのでしょうね。そういう風に僕は感じました。時おり意見の対立みたいなものは、もちろんありましたけどね」
竹野内「僕はそういう場面に遭遇したことがあったかなかったか、あまり記憶にないんですよね。ぶつかるところは当然あると思いますよ。ただ、お付き合いが長くて絶大な信頼感を寄せておられるでしょうから、現場ではお互いが補い合っている感じがしました。そうだ、すごく面白かった事がありました。樋口さんが『オッケー!』とは言わず、『オッ……ケーですよね?』と問いかけて、庵野さんが『うん』って返したり。あと、現場の状況を長谷川さんがメールで伝えてくれる事もありましたよね」
長谷川「災害特別室のシーンなんかは、おふたりともが『あれ、いいねえ』とか、すごく楽しそうに笑い合っていたんですよ。ですから、竹野内さんに『災害特別室のところは、いつにも増してこだわって撮っています』とメールをしたら、『久しぶりにメールを見て声を出して笑いました』と返事をいただきました(笑)」
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