今作は、太平洋戦争の出征直前まで絵を描き続けた画学生の作品を集め、長野県上田市に美術館「無言館」を開館した窪島誠一郎氏を主人公とした実話をもとに描くヒューマンドラマ。主演の浅野さんが窪島氏、寺尾さんが洋画家の野見山暁治氏に扮しています。前述の4人のほか、大知康雄さん、笹野高史さん、でんでんさん、由紀さおりさん、檀ふみさん、皆川猿時さん、渡辺真起子さんらが出演。放送は、27日午後9時ごろを予定しています。
24時間テレビではこれまでにも、その年のテーマに沿った見ごたえのあるドラマが幾つも制作されてきました。ここからは、2000年以降に放送されたスペシャルドラマを一覧にしてお届けします。
■「生徒が人生をやり直せる学校」(2021年8月21日放送)
【あらすじ】「格差社会」の吹き溜まりのような槙尾高校。そこに赴任した新人教師の樹山蒼一(平野)と岡部薫子(浜辺)は、問題だらけの生徒達に寄り添おうとするが、次々と事件が起きていく。
■「誰も知らない
志村けん・残してくれた最後のメッセージ」(2020年8月22日放送)
【あらすじ】「天才!志村どうぶつ園」のパイロット版特番が放送されてから、
志村けんさんが亡くなるまでを、日本テレビのディレクター・保科(重岡)の視点で描いている。
■「絆のペダル」(2019年8月24日放送)
【あらすじ】崇史(相葉)は、テレビでツール・ド・フランスを見て「自転車の選手になる」と宣言。崇史の母・純子(薬師丸)は全力で応援するが、“自転車で日本一になる”という崇史の夢がかなうまであと一歩となったその時、純子が肝臓の病気で倒れてしまう。余命が1~2年であると宣告された純子を救う唯一の方法は、生体肝移植だけだった。
■「ヒーローを作った男
石ノ森章太郎物語」(2018年8月25日放送)
【あらすじ】“漫画の王様”と呼ばれ数々の国民的ヒーローを生み出した男・
石ノ森章太郎(中島)。「サイボーグ009」「仮面ライダー」などで知られる石ノ森には、漫画を描くきっかけを作り、夢を追う彼を支援し続けた3歳上の姉・由恵(木村)がいた。
■「時代をつくった男
阿久悠物語」(2017年8月26日放送)
【あらすじ】時代を彩った数々の名曲を生んだ作詞家・
阿久悠(亀梨)。妻・雄子(松下)に支えられ、オーディション番組「スター誕生!」を企画、審査員を務めるなど栄光を極めたが、その裏には苦悩があった。
■「盲目のヨシノリ先生~光を失って心が見えた~」(2016年8月27日放送)
【あらすじ】金八先生に憧れて、中学校の国語の教師になった新井淑則(加藤)。仕事もプライベートも全力疾走の人生だったが、突如、網膜剥離を発症し、失明してしまう。どん底の精神状態だったが周囲の人々に支えられ、淑則はもう一度教師を目指し始める。
■「母さん、俺は大丈夫」(2015年8月22日放送)
【あらすじ】サッカーが好きな高校生の諒平(山田)は、3人兄弟で一番下の証平(下田)が3歳の時に難病を発症して以来、母親の萌子(安田)は弟にかかりきりだった。しかし、高2のときサッカー部の副キャプテンになった諒平は、突然急性脳腫瘍を発病してしまう。一時は手術不可能と言われた病状のさなか、再びサッカーができることを信じる諒平の姿に部員たちや家族も次第に変わっていき、やがて諒平も母親と向き合っていく。
■「はなちゃんのみそ汁」(2014年8月30日放送)
【あらすじ】新聞記者の信吾(大倉)は、乳がんを患う千恵(尾野)と周囲の反対を押し切って結婚する。リスクが高いと言われながらも妊娠した千恵は、娘のはなを出産。はなの5歳の誕生日、自分がいなくなってもはなが生きていけるようにと、千恵はある決意をする。
■「今日の日はさようなら」(2013年8月24日放送)
【あらすじ】片田舎の温かい家庭で料理人を目指し、平凡な暮らしを送っていた富士岡耕太(大野)は、ある日突然倒れ、悪性リンパ腫であることがわかる。「生きる」ためにつらい抗がん剤治療に耐えた耕太だったが、1年後に再発。余命3カ月と告げられた耕太は、「ちゃんと死ぬ」ために身の回りの整理を始め、かつての恋人に会いに行く。
■「車イスで僕は空を飛ぶ」(2012年8月25日放送)
【あらすじ】チンピラ崩れのダメ男・長谷部泰之(二宮)は転落事故により脊髄を損傷し、車イス生活を余儀なくされる。 絶望の中、泰之は幼い石井大輔(鈴木)と売店の店員・加藤久美(上戸)、同じ脊椎損傷の車イスの青年(池松)、カウンセラーの南英明(
伊勢谷友介)らに出会い、次第に打ち解けていく。
■「生きてるだけでなんくるないさ」(2011年8月20日放送)
【あらすじ】25歳で"数十万人に一人"といわれる悪性腫瘍に侵され、その後も急性骨髄性白血病など様々な病気と闘い続けている青年・石嶺栄作(村上)。想像を絶する彼の過酷な闘病生活を支えたのは、母親、祖母、友人ら周りの人たち、そして、闘病の中で結婚した妻・美香と、生まれてきた娘・そらだった。
■「みぽりんのえくぼ」(2010年8月28日放送)
【あらすじ】「みぽりん」こと岡崎美穂(木村)は、中学校の入学式後の教室で突然、体の不調を訴える。美穂は2歳の頃、白血病を患い骨髄移植を受けて奇跡的に完治した経験があったが、病院で症状は回復する。しかし検査の結果、美穂の前頭葉に悪性腫瘍があることが分かり、医師からの「最悪の場合は余命1年」という宣告に両親(広末と長瀬)は茫然自失となる。
■「にぃにのことを忘れないで・脳腫瘍と闘った8年間」(2009年8月29日放送)
【あらすじ】川井家の長男・浩輔は、名門高校に合格後に頭痛、手の痺れ、二重視などの自覚症状から脳腫瘍ができていることを知る。やりたくても出来ないことに苛立ち、家族にきつく当たってしまうこともあった。その後、完治したかと思われたが、大学受験を控えた高校3年時に再発してしまう。途方にくれる浩輔は、家族に支えられながら23年の生涯を生き抜く。
■「みゅうの足(あんよ)パパにあげる」(2008年8月30日放送)
【あらすじ】主人公の隼人(松本)は、学生時代に一目惚れした綾(
香里奈)と結婚し、やりがいのある仕事、長女みゅう(畠山)の誕生など、順風満帆の人生を歩んでいた。だがある日、突然起き上がることさえできない状態に陥ってしまう。病院で、隼人は10万人にひとりの難病であることを知らされる。
■「君がくれた夏~ガンと闘った息子の730日」(2007年8月18日放送)
【あらすじ】鳶職人の木崎真人(滝沢)とトキコ(深田)は20歳で結婚。まもなく長男・直也を授かり、幸せな日々を送っていたが、5歳になった直也が10万人に1人の確率で発症するといわれる「ユーイング肉腫」であると判明。闘病の末、腫瘍は消えて小学1年生になった直也だったが、穏やかな毎日を取り戻したかに見えたその夏、がん再発が判明する。
■「ユウキ」(2006年8月26日放送)
【あらすじ】ワーキングホリデーを利用してオーストラリアで過ごしていたユウキ(亀梨)はある日、体調に異変を感じ、現地の医療機関で医師から緊急帰国と精密検査を勧められる。希少難病に侵されているという検査結果を受け止めるユウキを、豪州でともに汗を流し語り合った仲間たちが次々と病室を訪れ、激励していくのだが……。
■「小さな運転士最後の夢」(2005年8月27日放送)
【あらすじ】「普通の子のように生きたい」。難病を抱える少年が「電車の運転士になりたい」という夢を叶えた実話をドラマ化。西田和宏(阿部)は、拡張型心筋症を患う妻・裕美(和久井)とのあいだに長男・朋久(中島)を授かる。だが裕美は、朋久が9歳のときに他界してしまう。朋久は母との思い出ともいえる江の島電鉄の運転士になる夢を持つが、母と同じ病に蝕まれていく。
■「父の海、僕の空」(2004年8月21日放送)
【あらすじ】ギタリストを目指しながら、厳しい現実を目の当たりにして挫折しかけていた京平(滝沢)は、父・重徳(山崎)が末期がんに侵され、死期が迫っていることを知る。だが重徳は、亡き妻との約束であった作曲家の夢を追い続け、文字通り心血を注いでいく……。
■「ふたり・私たちが選んだ道」(2003年8月23日放送)
【あらすじ】会社員の鎌形芳行(長瀬)は、3歳年下の妻・睦美(深田)との新婚生活で幸せの絶頂にいたが、バイクの事故で脊椎を損傷。医師からは一生、車椅子での生活になると宣告される。下半身不随という現実を受け入れられず、自暴自棄になる芳行を睦美は懸命に支えていく。
■「父さんの夏祭り」(2002年8月宇17日放送)
【あらすじ】がんで余命数カ月と宣告された父親と家族の心の交流を描いた実話をドラマ化。高校生の佐和子(石川)はある日、父ががんに侵されていることを知る。入院後、父がアフロ・キューバン・ジャズのバンドでドラマーとして活躍していたことを知った佐和子は、当時のメンバーを探し出し、病院の夏祭りでの復活ライブを実現しようと奔走。しかし、父の病状は悪化を続け……。
■「最後の夏休み」(2001年8月18日放送)
【あらすじ】会社を辞めてパン屋を始めたい父(三宅)、母(大竹)、弟(えなり)、妹(柳)と暮らす高校3年生の祐子(安倍)は、大学生の柊平(
中村俊介)が気になって仕方がない。だがある日、祐子は白血病と宣告されてしまう。骨髄移植のためのドナー探しを始めるが、容態は決して芳しくない。そんな祐子に、母は高校生活最後の夏休みをプレゼントしようと、柊平を誘って海へ向かう。
■2000年はドラマなし
※記事初出時、あらすじ部分に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。