燃え殻原作「すべて忘れてしまうから」、周防正行が総監督「シコふんじゃった!」 ディズニープラス「スター」で始動
2022年6月10日 17:00
ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」では、ディズニープラス「スター」の日本発オリジナルドラマシリーズ3本の制作を開始し、2022年秋から順次配信される。新たに始動するのは、作家・燃え殻氏によるエッセイをドラマ化する「すべて忘れてしまうから」、映画「シコふんじゃった。」の新たな物語を描く「シコふんじゃった!」、二宮正明氏がのサスペンスコミックを原作とする「ガンニバル」となっている。
「すべて忘れてしまうから」は、いつかはすべて忘れてしまう、もう戻れない、何気ない日常を切り取った人間模様を繊細に描き出した作品。「あのこは貴族」の岨手由貴子監督、「さかなのこ」の沖田修一、「ドライブ・マイ・カー」の大江崇允といったクリエイターが監督・脚本を担当。各監督陣によるコメントも発表された。
岨手監督「“日常の悲喜交々”という言葉にはおさまらないユニークでナイーブな原作の世界観を、連続ドラマシリーズという時間の連なりで描くことにとても興奮しています。加えてスーパー16mmでのフィルム撮影(!)というチャレンジにも、日々武者震いしながら、スタッフ一丸となって撮影をしております」
沖田監督「岨手監督が、燃え殻さんの原作を、自由な発想で脚本にしていて、その中で、2話分ではありますが、楽しく参加させていただきました。あとは、昔から大好きな俳優の方とご一緒できることに、大きな喜びを感じながら撮影させていただきました」
大江監督は「素晴らしいスタッフに包まれて、素敵な俳優の方々が演じる。肩の力を抜いて、ゆったりとそれを堪能して頂きたい作品です。こんな時間の使い方っていいよなと思います。関わることができてとても光栄でした」
「シコふんじゃった!」は、「シコふんじゃった。」から30年後の教立大学相撲部を舞台に繰り広げられる青春ストーリー。総監督は、「シコふんじゃった。」の監督・脚本の周防正行が務める。30年の時を経た制作について、熱い思いを語っている。
周防監督「初めて学生相撲を見たときは本当にビックリした。その日、人生で初めてまわしを締めたとしか思えない学生が、国技館の土俵で相撲を取っていた。面白かった。すぐに『シコふんじゃった。』というタイトルと共にストーリーが頭に浮かんだ。あれから30年、果たして今どきの若者がどんな物語を紡ぐのか。練り上げたシナリオは、思いも寄らない展開で、チャーミングなキャラクターたちが右往左往する。オーディションで決まった若い俳優たちも飛び切り個性的だ。きっと、思いっきり楽しくて、時には切ない、面白いドラマになるだろう。ちなみに60代も半ばとなったボクは、毎週土曜、250回シコふんでます!」
同作の監督を務めるのは「終の信託」「舞妓はレディ」「カツベン!」で周防作品に携わり、周防監督が厚い信頼を寄せる片島章三。「今回演出を担当する事は光栄かつ責任の重さを感じています。『シコふんじゃった。』は多くの同系統作品が生まれる原点となった金字塔的作品ですから。映画同様コメディを基調に、今時の若者が地味で泥臭い世界に身を置く事での葛藤、特に今作は様々な新しい要素を盛り込みました。男女問わず多くの方に見て頂きたいです」と思いの丈を述べる。
そのほか、後閑広、廣原暁、植木咲楽が監督、鹿目けい子が脚本で参加。制作は「Shall we ダンス?」「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」などの大ヒット作品を世に送り出してきたアルタミラピクチャーズ。プロデューサーは、桝井省志氏が担当している。
今冬の独占配信を発表したばかりの「ガンニバル」は、監督に「岬の兄妹」「さがす」の片山慎三、主演に柳楽優弥、脚本に大江崇允、プロデューサーに「闇金ウシジマくん」シリーズを手掛けた岩倉達哉氏、「ドライブ・マイ・カー」の山本晃久氏という布陣。片山監督は「ガンニバルは法を守る警察官と村の風習を守る者たちとの対立をそれぞれの立場から真摯に描きつつ、わかりやすい善悪ではない、常識を揺さぶるような作品に仕上げたいと思っています」と力強い意気込みを語っている。
「すべて忘れてしまうから」「シコふんじゃった!」は今秋、「ガンニバル」は今冬に、ディズニープラス「スター」で配信を予定。
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