中井貴一、ブルーリボン賞で親子二代の主演男優賞に感激も既に気持ちは来年の司会!?
2020年2月18日 20:24
[映画.com ニュース] 東京映画記者会が選出する第62回ブルーリボン賞の授賞式が2月18日、東京・内幸町のイイノホールで行われた。
式は昨年「終わった人」で主演男優賞の舘ひろしと「止められるか、俺たちを」で主演女優賞の門脇麦が司会。門脇の「台本の字、小さくないですか?」という振りに、舘がハズキルーペをかけて会場の笑いを誘うなど、終始和やかな雰囲気で進んだ。
「記憶にございません!」で俳優生活40周年の節目に主演男優賞を射止めた中井貴一。 父の佐田啓二さんも64年前に同賞を受賞しており、「親父はその時のスピーチで、次は助演男優賞を獲れる俳優になって戻ってきますと言ったそうです。主演は周りの皆に獲らせてもらう賞で、助演は自分から獲りにいく賞だということでした。30歳だった親父の言葉を借りれば、スタッフ、キャストを代表していただいたつもりです」と喜びをかみしめた。
さらに、来年の司会が気になり、99年のNHK「玩具(おもちゃ)の神様」で共演した舘には、「メガネ(ハズキルーペ)を出しただけで、あれだけ笑いを取れるんだから。僕もミキプルーンを出しますよ」と、同じ出演CMで対抗。同じく司会となる主演女優賞の長澤まさみとは、ワイドショーが舞台の映画「グッドモーニングショー」で共演したことがあり、「いろいろと勉強はできている。『え~と次、なんだっけ?』ということにはならない」と、舘がマイク越しに漏らした言葉をネタに、反面教師に意向も示した。
長澤は過去に2度、助演女優賞を受賞しているが、「コンフィデンスマンJP ロマンス編」で初の主演女優賞を戴冠。連続ドラマから主人公の天才的頭脳を持つ詐欺師のダー子を演じ続け、「彼女は自分の見たもの、信じたものに突き進んでいくキャラクター。私も演じる度に勇気づけられ、信念を持って生きていけたらと思います。この作品が大好きなので、まだまだコンフィデンスマンの世界が続いたらいい」と、5月1日に公開される映画化第2弾「コンフィデンスマンJP プリンセス編」に期待した。
「キングダム」で助演男優賞に輝いた吉沢亮は、「『キングダム』で獲れたのが、何よりうれしい。スタッフ、キャストがすごい熱量で、全員が全身全霊を懸けて挑んでいた」と感慨深げ。「台風家族」「ひとよ」で初の演技賞となる助演女優賞に選ばれたMEGUMIも、「グラビアからバラエティにいって、子どもができた時に女優になりたいと思った。憧れの世界に近づけてくださった市井(昌秀)監督、白石(和彌)監督、歴代のマネジャーに心の底から感謝したい」と感無量の面持ちで語った。
新人賞は「町田くんの世界」の関水渚で、これで4冠目となり「これを活力に、今後も精進していきたい」と抱負。作品賞は興収37億6000万円の大ヒットとなった「翔んで埼玉」が受賞し、紋付き袴姿で登壇した武内英樹監督が「ディスってもいいから、埼玉にスポットライトを当ててくれと言ってくれた県民に感謝します」と最敬礼だった。
第62回ブルーリボン賞は以下の通り。
作品賞:「翔んで埼玉」
監督賞:真利子哲也「宮本から君へ」
主演男優賞:中井貴一「記憶にございません!」
主演女優賞:長澤まさみ「コンフィデンスマンJP ロマンス編」
助演男優賞:吉沢亮「キングダム」
助演女優賞:MEGUMI「台風家族」「ひとよ」
新人賞:関水渚「町田くんの世界」
外国作品賞:「ジョーカー」
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