キャスリーン・ケネディ、英国アカデミー最高の栄誉であるフェローシップ賞受賞へ
2019年12月11日 11:00

[映画.com ニュース] ルーカスフィルム社長でベテラン映画プロデューサーのキャスリーン・ケネディに、本年度の英国アカデミー(BAFTA)フェローシップ賞が授与されることがわかった。米Deadlineが報じている。
BAFTA最高の栄誉であるフェローシップ賞は、映画およびテレビ界に多大な貢献をした人物に贈られるもの。過去にはアルフレッド・ヒッチコック、スティーブン・スピルバーグ、エリザベス・テイラー、スタンリー・キューブリック、アンソニー・ホプキンス、マーティン・スコセッシ、リドリー・スコット、ジュディ・デンチら錚々たる面々がこの賞を受賞している。
1982年の「E.T.」で映画プロデューサーとしてのキャリアをスタートさせたケネディは同年、スティーブン・スピルバーグ、フランク・マーシャルとともにアンブリン・エンタテインメントを設立。「グーニーズ」「グレムリン」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作、「ロジャー・ラビット」など、80年代を代表するヒット映画の数々を世に輩出した。
92年に夫のマーシャルとケネディ/マーシャル・カンパニーを立ち上げて以降は、「ジュラシック・パーク」「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」「宇宙戦争」などのスピルバーグ監督作に加えて、「マディソン郡の橋」(クリント・イーストウッド監督)、「シックス・センス」(M・ナイト・シャマラン監督)、「潜水服は蝶の夢を見る」(ジュリアン・シュナーベル監督)、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(デビッド・フィンチャー監督)といったより幅広い作品群で製作・製作総指揮を担当。2012年にはルーカスフィルムの代表に就任し、「フォースの覚醒」に始まる「スター・ウォーズ」シリーズ新3部作や、「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」などのスピンオフ映画をプロデュース。直近では「スター・ウォーズ」ユニバース初の実写ドラマシリーズ「マンダロリアン」で制作総指揮を務めている。
40年にもおよぶキャリアの中で70本を超える作品を手がけ、BAFTA賞に通算119ノミネート、27受賞の記録を誇るケネディに同賞を贈るにあたり、BAFTAのアマンダ・ベリー会長は「素晴らしい作品群を通して多くのアーティストに業界への門戸を開くなど、映画製作・映画産業に類を見ない貢献を果たしたのみならず、世界中の観客の人生を豊かにしたキャスリーン・ケネディ氏に、本年度のBAFTAフェローシップ賞を授与できることを、私たち一同心から嬉しく思います」と称賛のコメントを贈った。
一方で、ケネディは今回の受賞に際し「イギリス映画は、私の人生とキャリアにおいて常に重要な位置を占めてきました。トム・ストッパードやデビッド・リーン、クリストファー・ノーランやスティーブン・ダルドリーといった英国人アーティストの類いまれな創造性は、今も変わらず私にインスピレーションを与え続けてくれます。すべてイギリスで撮影を行った近年の『スター・ウォーズ』映画を通じて、優秀な英国人スタッフならびにフィルムメーカーと仕事をする機会を得たことは、この上ない喜びでした。BAFTAフェローシップの栄誉を授かり、心から光栄に思っています」と謝辞を述べている。
第73回英国アカデミー(BAFTA)賞授賞式は、20年2月2日(現地時間)に英ロンドンで行われる。
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