アカデミー賞「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」ディカプリオは主演、ブラピは助演部門に
2019年10月28日 11:00

[映画.com ニュース] 賞レースの開幕を前にオスカー獲得へ向けたキャンペーンが本格化するなか、米配給各社が来年のアカデミー賞の主演および助演男優賞に、どの作品から誰を推すか明らかになってきた。米Indiewireが伝えている。
オスカー戦線を賑わすこと必至のクエンティン・タランティーノ監督作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」では、初共演を果たしたレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットという2大スターをどの部門に推すのかをめぐり、様々な憶測が飛び交っていた。製作・配給元の米ソニー・ピクチャーズは、テレビ俳優として人気のピークを過ぎ映画スターへの転身を目指すリック・ダルトンを演じたディカプリオを主演男優賞、リックを支える付き人でスタントマンのクリス・ブースに扮したピットを助演男優賞にプッシュする決断を下した。
両者ともにノミネートを果たせば、ディカプリオにとっては「ギルバート・グレイプ」(93・助演)、「アビエイター」(04・主演)、「ブラッド・ダイヤモンド」(06・主演)、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(13・主演)、そして念願の初受賞となった「レヴェナント 蘇えりし者」(15・主演)に続く6度目、ピットにとっては「12モンキーズ」(95・助演)、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(08・主演)、「マネーボール」(11・主演)に続く4度目となる。
ソニーにに関しては、アメリカの国民的子ども番組の司会者フレッド・ロジャースと、彼への取材を通して仕事への情熱を取り戻していくジャーナリストの友情を描いた「A Beautiful Day in the Neighborhood(原題)」から、実在のジャーナリストを演じたマシュー・リスを主演、ロジャース役のトム・ハンクスをあえて助演に推している点も興味深い。
ウォルト・ディズニーは、「LOGAN ローガン」のジェームズ・マンゴールド監督がル・マン24時間耐久レースをめぐる奇跡の実話を映画化した「フォードvsフェラーリ」で、ぶつかり合いながらも力を合わせて“最速の絶対王者”フェラーリに挑んだ2人の主人公、カーエンジニアのキャロル・シェルビー役のマット・デイモンと破天荒なイギリス人レーサー、ケン・マイルズ役のクリスチャン・ベールを揃って主演男優賞にエントリーする。
オリジナル映画「ROMA ローマ」が今年のアカデミー賞で3冠に輝いたことで物議を醸した米ストリーミング大手Netflixは、作品賞を有力視されているフェルナンド・メイレレス監督久々の新作「2人のローマ教皇」から、異例の生前退位で世界中を驚かせた前ローマ教皇ベネディクト16世役のオスカー俳優アンソニー・ホプキンスを助演に、英国を代表する名優ながらもこれまでノミネート歴のないジョナサン・プライス(現教皇フランシスコ役)を主演に推すことで、ダブルノミネートを狙う。
各社のキャンペーン戦略が功を奏するのか裏目に出るのか、来年1月13日(現地時間)のノミネート発表から目を離すことができない。
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