邦画のシェアが21年ぶりに洋画を上回る。06年国内映画動向
2007年1月30日 12:00
1月30日、日本映画製作者連盟(映連)が、06年の映画産業諸統計を発表した。それによると06年に日本国内で公開された作品は邦画417本、洋画404本の合計821本(成人指定映画を含む。なお前年は731本)。総興行収入(興収)は2025億5300万円で、過去最高を記録した04年の2109億1400万円には及ばなかったものの、05年(1981億6000万円)比で102.2%となった。
なお、興収の内訳を見ると、邦画は100億円を超える作品はないものの、総計で前年比131.8%の1077億5200万円を稼ぎ、洋画は948億200万円。21年ぶりに洋邦のシェアが逆転し、シリーズものやリメイク頼りで低迷するハリウッドの姿が浮かび上がった。
一方、観客総動員数は1億6427万7000人で、05年の1億6045万3000人から2.4%増となった。また全国のスクリーン数も05年の2926スクリーンから、3062スクリーンへと増加した。邦画、洋画それぞれの興収ベスト10は以下の通り(作品名の右は興収と配給元)。
【邦画】
1
「ゲド戦記」
76.5億円
東宝
2
71億円
東宝
3
60.8億円
東宝
4
「日本沈没」
53.4億円
東宝
5
52億円
ワーナー
6
50.9億円
東映
7
「劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション
/ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ」
34億円
東宝
8
「映画ドラえもん/のび太の恐竜2007」
32.8億円
東宝
9
「涙そうそう」
31億円
東宝
10
30.3億円
東宝
【洋画】
1
110億円
ワーナー
2
100.2億円
ブエナビスタ
3
90.5億円
ソニー
4
68.6億円
ブエナビスタ
5
「M:i:III」
51.5億円
UIP
6
46.5億円
東宝東和
7
「フライトプラン」
31.2億円
ブエナビスタ
8
「チキン・リトル」
26.8億円
ブエナビスタ
9
24億円
UIP
10
「キング・コング」
23.5億円
UIP