新座頭市物語 笠間の血祭り

劇場公開日:

解説

“座頭市”シリーズ第25作目。初めて生れ故郷の笠間へ帰った座頭市が、土地のヤクザと悪代官を相手に大暴れする。脚本は服部佳子、監督は「新座頭市・破れ!唐人剣」の安田公義、撮影は「御用牙」の牧浦地志がそれぞれ担当。

1973年製作/88分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1973年4月21日

ストーリー

市は生れ故郷、水戸街道の笠間宿へやって来た。同じ日、笠間に、市の幼なじみで江戸に出て大成功して、故郷に錦をかざる米問屋の常陸屋新兵衛と、道中しつこく市に付きまとっていたフーテンの若者たち、友、ユリ、ゲン、ヒデ、ジュンもやって来た。新兵衛が凶作つづきにあえぐ故郷の人びとを救うため、千両箱をみやげに訪れたというので、名主総代の庄兵衛はじめ村をあげて大歓迎。その頃、市は陶工の作兵衛と再会した。作兵衛は市のわんぱく坊主時代のことをよく覚えていた。そして、市が乳をもらって育ててもらったおしげは、すでに死んでおり、彼女の家は住む人もなく荒れ放題になっていた。そこへ図々しくフーテンの五人組が乗り込んで来て、大騒ぎを始めた。一方、新兵衛の本当の狙いは、士地の親分・加賀田の岩五郎、代官・林田権右衛門と組んで、年貢米の舛目をごまかし、貯めこんだ米を江戸へ運んで大儲けしようとたくらんでいたのである。盲目者の鋭い感で彼らの策略を知ったものの故郷の地を血で汚したくない市は出ていこうと決心する。そんな時、新兵衛が私有している石切場で爆発事故が起きた。新兵衛の無暴なやり方に庄兵衛が申し入れをするが、庄兵衛は逆に痛めつけられ、自から首を吊って果てた。勘忍袋の緒が切れた市は岩五郎の賭場で大暴れ、新兵衛、林田への挑戦の火ぶたを切った。だが、新兵衛は庄兵衛の孫娘・おみよを連れ去ってしまった。おみよが新兵衛に迫まられ、あわやという一瞬、駈けつけて来た市は怒りの仕込杖で次々と斬っていった……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0言うまでもない。これで問題は解決していない。勧善懲悪の予定調和だが...

2023年5月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

言うまでもない。これで問題は解決していない。勧善懲悪の予定調和だが、あらゆる事が解決されて、大団円では無い事は最後を見れば分かる。
殺陣の見事さを鑑賞しよう。あわよくば、明るいところでのびのびとやってもらいたかった。

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マサシ

3.0市、帰る

2021年8月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

単純

興奮

シリーズ25作目。1973年の作品。

旅の分岐点、市は投げた銭の面で決めた。久々に生まれ故郷の笠間へ。
すると、笠間の人々は市の帰りを大祝い!…ではなく、江戸で成功した米問屋の新兵衛の帰りを祝っていた。
市と新兵衛は幼馴染み。市は再会を喜ぶが…、新兵衛は市を覚えていなかった。
故郷に華々しく錦を飾った新兵衛だが、別の目的があった。土地のやくざ親分、悪代官と組んで、年貢を巻き上げ、ごまかし、山分け。
生まれ育った故郷とその民を苦しめる幼馴染みの横暴に、市の怒りが爆発する…!

前作は勝新自ら監督し、斬新で異色な作風だったが、今回は本作で通算6作目、時代劇のベテラン・安田公義による演出で、王道の作風。
まるで初期~中期のような安定感で、落ち着いて見れた。
通算11本、5作ぶり3年ぶりとなる伊福部昭の音楽が作品を締めてくれる。
まるで市の里帰りと共に、お馴染みスタッフも帰ってきたようだ。
特筆点は、市と対するは、幼馴染み。が、今や豹変。岡田英次が憎々しく巧演。
ヒロイン・十朱幸代が可憐。
志村喬、土屋嘉男は東宝特撮ファンとしては嬉しいキャスティング。
悪代官・佐藤慶もさすが天晴れっぷり。
市の周りをうろつく若者・横山リエ、岸部シローらも印象的。

兇状持ちのやくざ。お天道様の下を歩けない。
盲目の放浪者。
しかし、常に弱き者の味方。
彼らが苦しめられる時、その仕込み杖を抜く。

1962年からの連作は本作で一旦終了。(この後TVシリーズへ)
次に勝新市が仕込み杖を抜くのは、16年後である。

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近大

3.0生まれ故郷の笠間

2021年8月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy

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