座頭市物語

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劇場公開日:

解説

勝新太郎が盲目の居合抜きの達人・座頭市を演じ、彼の代表作となった人気シリーズの第1作。子母沢寛の随筆集「ふところ手帖」に収録された短編を基に、犬塚稔が脚色を手がけ、「大菩薩峠」の名匠・三隅研次がメガホンをとった。博打のツボ振りと居合抜きの達人である盲目の男・座頭市は、下総飯岡の貸元・助五郎の食客となる。市は肺を患う浪人・平手造酒と知り合い友情の念を抱くが、平手は助五郎と対立する笹川一家の食客だった。やがて市と平手は、運命的な対決へと導かれていく。

1962年製作/96分/日本
配給:大映
劇場公開日:1962年4月18日

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映画レビュー

4.0 座頭市のデビュー作であるとともに、平手造酒との映画史における「交代劇」でもある。

2024年11月27日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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TRINITY:The Righthanded Devil

4.0時代劇を代表する最高傑作の1つだ。

2024年10月26日
PCから投稿

盲目ながら居合の達人というヤクザ者を描いた、座頭市シリーズの第1作。映画版が26作品、これとは別に、テレビドラマでもシリーズ化されている。本当に素晴らしい、時代劇映画の最高傑作の1つだと思う。

本作は、単なるチャンバラ映画を大きく超えた、貫禄と威厳を持った人物描写に重きが置かれている。対立するヤクザ一家に身を寄せる、余命わずかの剣豪との、不思議な友情と運命的な勝負も、見ごたえ十分。

主人公・座頭市が、ペテンには機転を利かせて仕返しするさまを、ユーモアを交えて描く一方、不届きなヤクザ者には、驚くべき剣術で、悪人どもを次々に切り倒していく。

座頭市は、海外でもカルト的な人気を誇る。それは、弱き者に心を寄せる座頭市が、元は温厚で道徳心の強い男だが、その驚異的な剣術から、常にヤクザ者を近づけてしまい、運命に抗えず戦いを繰り返すところにあると思う。

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瀬戸口仁

4.0子沢山ボクロってあるんですね

2024年7月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1962年の大映作品。巨匠三隅研次監督の出世作。音楽は伊福部昭。座頭市シリーズの第一作。
客人は天知茂。
下総は飯岡の助五郎親分を訪ねる市。賭場の客を取り合う地元ヤクザの笹川一家の呑兵衛のハンサムなイケメン用心棒(浪人)の名前は平手酒造(ひらてみき)。
テレビドラマシリーズの探偵役の印象しかないもので、誰だか全然分からなかった。市と懇意になり、労咳をおして、出入りに加担する平手。一種のボーイズラブ的ストーリー。それだけ勝新太郎という男は魅力的ということ。

助五郎から市の面倒をみろと命令された子分の蓼吉(南道郎)。今でいうとその妹のおたね(万代昌代)は蓼吉の兄貴分の妻なのだが、別居中で実父の居酒屋を手伝っている。ヒロインとは言っても、ヒロインがヒロインらしく扱われないことが多い渋〜いシリーズ。オレがまだオムツしてた頃にこんなエキゾチックな美人がいたなんて、許せない😎
蓼吉はおさきという女を孕ませ、殺害し池に遺棄。ちょっとのすきに出ていってやった犯行をみてもいないのに蓼吉の様子を嗅ぎ取っていた。
ラスト。笹川一家に勝ち、祝宴をあげる助五郎。あの名台詞の原点が。市にヤクザ道をけなされ、馬鹿にされた親分に差し向けられたのか?おさき殺しでゆすられたかどうかは知らないが、背後からたった一人で市を狙い、街道か転げ落ち田んぼに沈む蓼吉。平手への見舞いに市から上酒三合の使いを頼まれてたのに、二級酒2合半に中身を変えて駄賃をネコババしたクズ男の蓼吉。
「どうせ、ろくな奴じゃねぇだろう」と吐き捨て、裏の山道を行き、市に惚れ、一生市の杖になって苦労すると街道で市を待つおたねを撒いて裏街道を去ってゆく市。
その後子連れ狼シリーズも監督する三隅研次の無頼のニヒリズム。
盲なのに、盲だからこそ、人を見る目があり、人の足元を見る目もある座頭市シリーズの記念すべき第一作。日本映画史に残る珠玉の一本と言っても過言ではない。
お色気場面はほとんどなし😎

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カールⅢ世

5.0ファーストアルバムの輝き

2024年6月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

座頭市シリーズの第一作目。
ジャンルは違うが、歴史に名を残す偉大なミュージシャンたちの、ファーストアルバムが持っているキラキラした輝きや若々しい勢いと同様に、この映画も、「座頭市」というキャラクター及びそれを演じる勝新太郎が持つ輝きと、勢いを併せ持った名作になっている。

自分が感動したのは、昭和37年という時代でありながら、無自覚な男性優位や障害者への偏見といった、今でいうマチズモやアンコンシャスバイアスが、座頭市というキャラクターを通して、見事に否定的に描き出されていることだった。
加えて、ヤクザの愚かさ、腐った組織の人命軽視、トップの保身の醜さなどに対し、明確に異議を唱える座頭市の痛快さに、胸がすく思いがした。

座頭市の逆手居合の大立回りの場面は余りないが、その分、一瞬一瞬の凄みは増している。

一本の映画としてのストーリー展開も、見事。

いい映画を観た。

BS12にて鑑賞。

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sow_miya

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