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冒頭から何と美しい映像。初代ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンAが揃い踏み。ヤプールの怨念から集まって生まれた凶悪なUキラーザウルスを4人が封印しちゃうのです。エネルギーを使い果たして変身能力を失い、地球人としてそれぞれ働くことになったかつてのヒーロー達。ハヤタ隊員(黒部進)なんて最近は「あの人は今」などの番組でしか見かけなかったので、懐かしくて早くも涙が溢れてしまいます。
氷川きよしまで応援しているメビウスは子供に大人気。映画館内もあちこちから甲高い声で「シュワッ」と声を発している。そんな中、老齢黒部進が登場したときには子供に負けじと「おお!」と声を漏らしてしまいました。言っちゃ悪いけど、お子様にはもったいない映像のオンパレード。「4人が同時に放つスペシウム光線を御覧なさい。メビウスよりも兄弟のお兄さん達のほうがカッコいいでしょ!」と教えてあげたくなりましたが、その子供を連れてきているお父さん方が涙を流している様子・・・「静かにしろ」と子供を叱る声もなんだかうわずっていました。
「これ偽物?」などと質問している声も聞こえてきましたが、その質問に答えてあげる親切なお父さんはいない。かつてのヒーローがそれぞれの変身シーンを披露するシーンに感激し、「あれが桜井ひろ子で、あれがひし美ゆり子」でと、懐かしい名前を思い出し自分の世界に入っていたに違いありません。個人的にはマリアンヌ隊員がウルトラセブン放映終了後に、プレイボーイ誌でヌードになったこととか、プレイガールに出演したことで、幼心に悲しくも萌えてしまったことを思い出します・・・
最後にはキラーザウルスが復活し、CG満載の映像となりましたが、目を薄めて見れば問題ありません。そして、大激闘の末、絶体絶命のピンチ!などという場面になっても落ち着いて観ていられます。なんたってセブンは3分間というしばりがないんだもん・・・と思っていたら、やっぱりやばい、いつの間にセブンまでもが3分ルールに・・・他の兄弟は何やってるんだ~~!と拳を握りしめている自分に気がつきました。
レッドキングやピグモンやゼットンの映像もよかったのですが、40年間顔が変わっていない桜井ひろ子さんを見ることができるエンドロール時の40周年記念パーティ映像でまたもや涙・・・『ULTRAMAN』で酷評してしまった小中監督、ありがとうございました。
【2006年10月映画館にて】