ウルトラマントリガー エピソードZ 劇場公開日:2022年3月18日
解説 2021年7月からテレビ東京系で放送の特撮テレビドラマ「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」シリーズの完結編となる劇場版。最終決戦から2年後。平和を取り戻したはずの地球に、再び怪獣たちが現れる。時を同じくして、世界各地で超古代遺跡への侵入事件が続発。新たな隊長を迎えたエキスパートチーム「GUTS-SELECT」は、その一味を確保して調査を進めていく。それは、宇宙の命運をかけた壮絶な戦いの幕開けだった。立ち上がる新生GUTS-SELECTとその中心で奮闘するマナカケンゴ=ウルトラマントリガー、そして颯爽と駆けつけたナツカワハルキ=ウルトラマンゼットの前に、影を継ぐ最悪の巨人・イーヴィルトリガーが姿を現す。
2022年製作/74分/G/日本 配給:バンダイナムコアーツ、円谷プロダクション
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2023年1月1日
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トリガーらしい作品とはなっているものの、いまいち構成が単調な気がした。テレビ版の延長といった感じ。
2022年4月2日
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鑑賞方法:VOD
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TSUBURAYA IMAGINATIONで鑑賞。 テレビシリーズは全話視聴済みです。 「ウルトラマンティガ」第44話「影を継ぐもの」の要素を継承し再構築、テレビシリーズ最終話「笑顔を信じるものたちへ ~PULL THE TRIGGER~」のその後を描いた真の完結編。 「影を継ぐもの」へのオマージュが満載でした。 個人的に好きなエピソードなので大変嬉しかったです。 幼い頃に平成ウルトラマン三部作を観て育った私としては、「光だけでなく、闇も受け入れてこそ、人間である」と云う結末を提示したトリガーは、ティガで描かれていたテーマを現代の視点で構築し直していて、見事唸らされました。 その最終話からさらに踏み込んで、「人はひとりでは輝けない。誰かと共に生き、力を合わせてこそ、人は光になれる」と云うメッセージを発信していました。 ウルトラマンとて、神ではない。仲間たちがいてこそ、強大な怪獣や侵略者に立ち向かうことが出来る…。平成ウルトラマン三部作が掲げていた"人間ウルトラマン"と云うテーマを発展させた見事な着地に、心揺さぶられました。
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良くも悪くもウルトラマントリガー。 テレビシリーズの「ウルトラマントリガー」の辿った道に答えを見出すのが本作の映画であると自分は考えてます。 「人はみな光になれるし、光の化身もまた人になる」 「自身の定義をどう定めどう動くか」 というのを「イーヴィルトリガー」という本作の看板を通して皮肉こもごも伝えたかったというのが本作の魅力だと思います。 ウルトラマンの共闘やメインの防衛メカがお釈迦になって手持ち武器だけで戦うシーン、 空中からの合体光線など劇場版「ティガ&ダイナ」リスペクトなシーンもありましたね。 (どう捉えるか、当時のファンの方々や視聴する各々方の価値観次第ですが) 劇中ではウルトラマントリガー、ウルトラマンゼットの殆どのタイプ形態を登場させての戦闘シーンがあり、特撮は見所があります。 「光よ…光よ…」と呟きながら漆黒に染まるイーヴィルトリガーの目の演出など、良い表現をするなと関心しました。 ここからは不満点です。 トキオカ隊長が 「詰まるところ何をしたかったのか?」 といった説明がちょっと足りなかったように思います。 彼の行動そのものに自身の中の「空虚さ」を表したかったのでしょうが それがどの程度、ウルトラマントリガー/マナカケンゴやガッツセレクト、ひいては一般民衆に“どう映ったのか” という説明が殆どないまま、ラストでは総力を上げての撃退、後、“消滅”という幕切れをしてしまった。 TV本編の闇の巨人との闘いやエタニティコアの騒動を乗り越えた先の話で トキオカや地球警護団の生き残りにとって「光」の定義、即ち「巨人になる」というのはどれだけの意義があったのか? 彼らはどれだけのことをしようとしたのか? 彼らを止められなければ野望や暴走の果て、 引き換えにどの程度のレベルの脅威が及ぼされたのか? 街が吹き飛ぶのか、文明が消失するのか、 はたまたエタニティコアと同様宇宙が吹き飛ぶレベルなのか? 一言で言えば「緊張感による場の深刻さや説得力」が足りていなかったのかなと。 (個人的にはトキオカはユザレの消滅も含め闇の巨人を強く憎んでいたようなので、光でも闇でもあるトリガートゥルースをぶつけ、イーヴィルトリガーとなって暴走する空虚さを穿ってもらって欲しかったし、『NEW GENERATION TIGA 』と銘打つなら、オマージュ元のイーヴィルティガのようにイーヴィルトリガーも徹底的に悪想念に踊らされて暴走させた上で、トリガー自身に決着をつけさせて欲しかった。あくまで個人的には物足りないというわがままなんですが) セレブロの暗躍も突然だったので、なんというかこう、もう少し腹黒く行動して欲しかった。 あれだけ壮絶な“ゲーム”を仕掛けたセレブロを撃退した末にストレイジに隔離していたはずが、 ああもあっさりトリガー世界の暗躍に手を貸している形で登場してしまっては ストレイジの面々の落ち度だけをハルキとゼットさんが尻ぬぐいに来てるように見えて仕方がなく、デストルドスにしても あれだけの闘いがあった後の出現というのがあまりに報われないというか、 トチ狂った“ゲーマー”としては今回のセレブロには“マッドさ”や“思慮深さ”が足りなかった。 ウルトラマンゼットとなれるハルキの身体を掌握したかと思えば 言い方は悪いが、なんの話の弾みもなく尺もトリガーダークの登場も使い潰して、 追い出されたと思ったら安易な寄生先に乗り替えるというのは黒幕の一人としては「深刻さ」に欠けて残念でした。 ゲームや戦闘の達人であるヒマリ隊員だから出来たことなのかもしれないが 最終的に彼女がごく短いスパンでセレブロの本体を寄生の心配もなく網を捲いて捕縛してきた。 ということは、 「それってセレブロの暗躍が発覚してから事態の深刻具合から ハルキが連絡を入れてタツミ元隊長辺りが探りを入れててもおかしくないのでは?」 と勘ぐってしまいますし、そこから 「危険度の見積もりが甘かったタツミ元隊長が乗っ取られてしまって暗躍の手駒にされるって展開もあったのでは?」 などもう少しひねった登場の仕方があったのではと自分は残念に思ってしまいます。 これはレビューではなく愚痴ですね。 これを読んで不愉快な思いをさせていたらごめんなさい。 いい大人が、大人気なくて申し訳ないです。弁明はしないです。 ご参考になれるのであれば幸いです。
2022年3月26日
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本作は、TV版トリガーの本当の最終回とZの後日談的な作品です。 一言で言うと、戦隊のVSシリーズのウルトラマン版です。 本編では描かれなかったイーヴィルトリガー編を軸に、Zさん、ハルキ、ベリアロクさん、セレブロが参戦してくる内容です。 トリガーチームの各々とチームとしての変わらぬワチャワチャ感、セレブロの憑依したハルキが言う「カレカレータ」、トリガーとZによるプロレスシーン、イーヴィルトリガーのあの人の熱演、他いろいろと見所はありますが、短い上映時間という制約の中で、テンポ良く描かれていたと思います。 TV版メイン監督の坂本監督とは違った武居監督らしい演出も随所に見られ、それはそれで魅力のある演出だと思いました。 ウルトラの映画としては、私は満足のいくレベルは、十分にクリアしてる作品だと思います。 では、なぜ☆4なのか、神回過ぎるZの劇場版やシンウルトラマンへの期待から☆4とさせて、いただきました。 作品への評価というよりウルトラシリーズへの評価が、かなり高まっていると解釈してもらった方が正しいかと思います。