劇団員の平均年齢が50を超えてしまった新感線、外部から若くて元気な助っ人を頼まねばならない。今回は早乙女兄弟、久保史緒里、山本千尋らの若い力が躍動した。特に、兄・早乙女太一、助っ人歴7回、弟・早乙女友貴、助っ人歴5回、もう半分団員と言ってもいいかも。今回、太一は古田新太と人格が入れ替わる設定なので、極悪と善良を行ったり来たりと、なかなかハードなのであった。しかも、剣の凄腕と、からきしダメ、ちょっとできる、の3パターンを演じ分けなければならない。ん~、脚本・演出のお二方、なんて要求が高いの〜。まあ、高くしても応えられる、と踏んでるんだよね。私も、太一なら間違いないと思う! 彼は信じるに足る男よ!! 友貴も兄との殺陣が息ぴったり、兄のサポートをがんばった。また、さすが兄弟、声が太一とよく似てるんだわ。
その、アクションレベルの高い早乙女兄弟とやり合う、山本千尋の身体能力の高さ! びっくりぽん(死語)や〜。棒!棒の扱い方!超すごい〜。「鎌倉殿」の時もすごかったが、マジすごい。もーすごいしか言えない。アクション担当の川原正嗣さんも、狂喜乱舞したんじゃないかな。千尋ちゃん、絶対また呼ばれるよ。覚悟してね。
久保史緒里は「どうする家康」で初めて認識した。かわいい子だなというくらいで、アイドルでどんな活動してるかはまったく知らない。歌は普通に上手いのではないかな。音程はずれてないようだし。芝居もまあできるし、舞台は慣れている感じがした。優等生ですな。
高田聖子、最近歌わないね。歌聴きたい。粟根まこと、すっかり悪役がデフォルト。そういうの、ス・キ。河野まさと、安定の小物ぶり。池田成志とのからみはアドリブか? 右近健一、はじめに登場した時のメイクは、ひょっとしてボウイのアラジン・セイン? そういうのス・キ。村木よし子、黒半纏でのにらみ効いてましたぜ。中谷さとみのちゃっかりキャラはやっぱりいい味。くしゃっとした笑顔がかわいい。山本カナコ、歌とダンスのシーンには必要不可欠! 川原正嗣、おとぼけつつもしっかり締めます。そういえば、橋本じゅんが最近舞台から遠ざかってるけど、お戻りはいつ…?
今月から半年間、ゲキ✕シネ20周年企画で、過去作のリバイバル上映が始まる。観てない作品を観るチャンスなので、できる限りがんばって劇場に通おうと思う。が、火・木のみの上映だからなぁ。ゆ、有給取らないとダメかな…。しかし、この機会を逃さないぞ! 蒼の乱、阿修羅城の瞳、蛮幽鬼、SHIRO、は外さないぜ!