ブライアン・デ・パルマ
米ニュージャージー州出身。物理学を学んでいたコロンビア大学在学中に映画制作に目覚め、サラ・ローレンス大学に編入してアルフレッド・ヒッチコックやアンディ・ウォーホルらに師事する。無名だったロバート・デ・ニーロを見いだした作品「ロバート・デ・ニーロのブルーマンハッタン BLUE MANHATTAN II・黄昏のニューヨーク」(68)でベルリン国際映画祭の銀熊賞を受賞。その手法からヒッチコックの後継者と呼ばれて注目を集め、「悪魔のシスター」(73)で独自の盗撮スタイルを確立した。70年代にはサイコホラー「キャリー」(76)やスリラー「フューリー」(78)、80年代には「スカーフェイス」(83)や「アンタッチャブル」(87)といったアクションドラマでハリウッドを席巻。その後もアル・パチーノ主演「カリートの道」(93)や大ヒットシリーズ第1作となった「ミッション:インポッシブル」(96)など、映画史に残る作品を手がけた。イラク戦争を題材にした「リダクテッド 真実の価値」(07)ではベネチア国際映画祭の銀獅子賞を受賞した。