小林稔侍
1961年、「第10期東映ニューフェイス」に合格し、映画「警視庁物語 十代の足どり」(63)で俳優デビュー。以降、70年代中頃まで東映の「網走番外地」シリーズや「仁義なき戦い」シリーズなど、仁侠映画やアクション映画で多くの悪役を演じる。80年代以降はTVドラマにも活躍の場を広げ、「なんでも屋探偵帳」シリーズ(90)で主演を務めるなど、幅広いジャンルで活躍。憧れだった高倉健と共演を果たした「鉄道員 ぽっぽや」(99)で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞した。山田洋次監督作の常連で、「学校III」(98)以降、「たそがれ清兵衛」(02)、「東京家族」(13)、「母と暮せば」(15)などに出演する。18年、黒土三男監督作「星めぐりの町」で76歳にして映画初主演を飾った。その他の映画出演作に、「楢山節考」(83)、「珈琲時光」(03)、「すべては君に逢えたから」(13)など。