楢山節考

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楢山節考
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解説

信州の山深い寒村を舞台に、死を目前にした人間の生き方を描く。深沢七郎の同名小説と「東北の神武たち」の映画化で、脚本・監督は「ええじゃないか」の今村昌平、撮影は栃沢正夫がそれぞれ担当。

1983年製作/131分/日本
原題:The Ballad of Narayama
配給:東映

ストーリー

おりんは元気に働いていたが今年楢山まいりを迎えようとしていた。楢山まいりとは七十歳を迎えた冬には皆、楢山へ行くのが貧しい村の未来を守る為の掟であり、山の神を敬う村人の最高の信心であった。山へ行くことは死を意味し、おりんの夫、利平も母親の楢山まいりの年を迎え、その心労に負け行方不明となったのである。春。向う村からの使の塩屋が辰平の後添が居ると言って来た。おりんはこれで安心して楢山へ行けると喜ぶ。辰平にはけさ吉、とめ吉、ユキの三人の子供とクサレと村人に嫌われる利助と言う弟がいた。それがおりんの家・根っ子の全家族である。夏、楢山祭りの日、向う村から玉やんが嫁に来た。おりんは玉やんを気に入り、祭りの御馳走を振舞う。そして悩みの、年齢と相反した丈夫な歯を物置の石臼に打ちつけて割った。夜、犬のシロに夜這いをかけた利助は、自分が死んだら、村のヤッコ達を一晩ずつ娘のおえいの花婿にさせるという新屋敷の父っつあんの遺言を聞く。早秋、根っ子の家にけさ吉の嫁として、腹の大きくなった雨屋の松やんが混っていた。ある夜、目覚めたおりんは芋を持って出て行く松やんを見た。辰平はもどって来た松やんを崖から落そうとしたが腹の子を思いやめる。数日後、闇夜に「捕山様に謝るぞ!」の声がした。雨屋の父つっあんが焼松の家に豆かすを盗みに入って捕まったのである。食料を盗むことは村の重罪であった。二代続いて楢山へ謝った雨屋は、泥棒の血統として見なされ、次の日の夜、男達に縄で縛られ生き埋めにされた。その中におりんに言われ雨屋にもどっていた松やんも居た。新屋敷の父っつあんが死に、おえいは遺言を実行していたが利助だけはぬかした。飼馬のハルマツに当り散らす利助を見かね、おりんはおかぬ婆さんに身替りをたのむ。晩秋、おりんは明日山へ行くと告げ、その夜山へ行く為の儀式が始まった。夜が更けて、しぶる辰平を責め立てておりんは楢山まいりの途についた。裏山を登り七谷を越えて楢山へ向う。楢山の頂上は白骨と黒いカラスの禿げ山だ。辰平は七谷の所で、銭屋の忠やんが又やんを谷へ蹴落すのを見て茫然と立ちつくす、気が付くと雪が舞っていた。辰平は猛然と山を登り「おっ母あ、雪が降ってきたよう! 運がいいなあ、山へ行く日に」と言った。おりんは黙って頷くのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第7回 日本アカデミー賞(1984年)

受賞

作品賞  
主演男優賞 緒形拳

ノミネート

監督賞 今村昌平
脚本賞 今村昌平
主演女優賞 坂本スミ子
助演女優賞 倍賞美津子
音楽賞 池辺晋一郎

第36回 カンヌ国際映画祭(1983年)

受賞

コンペティション部門
パルムドール 今村昌平

出品

コンペティション部門
出品作品 今村昌平
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(C)今村プロ・東映

映画レビュー

4.0鮮烈なエロスとタナトス

Jolandaさん
2021年3月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

怖い

数年前に鑑賞。

怖いなー、と思うシーンもあるのだが、前近代的な世界を活写していると思います。

緒形拳が良いのはもちろん、私はあき竹城さんをバラエティでしか知らなかったので、新鮮でした。

今村昌平監督作品は他に、同じく緒形拳主演の、アジアを拠点に女衒業で一儲けした男の一代記(タイトルは確か、まんま「女衒」)と、監督自身が出演している、戦後のアジア各地を歩いて元慰安婦の女性たちを訪ねていくドキュメンタリーを観たかな。でも、後者はチラ見程度。

夜、そこらへんで絡まり合ってる蛇のヌタヌタとしたきらめきと、終盤の残酷な静けさが特に印象に残っています。

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Jolanda

4.0追悼・坂本スミ子さん

keithKHさん
2021年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

興奮

追悼・坂本スミ子さん、先月1月23日に逝去された、歌手が本業だった彼女の映画代表作です。
本作は1983年のカンヌ映画祭で、本命だった『戦場のメリー・クリスマス』を覆してパルムドールを受賞した作品であり、従い現地にも坂本スミ子と日下部五朗プロデューサーのみしか赴かず、予期せぬ高評価に、東映京都撮影所の名プロデューサーとして名を馳せた日下部氏自身が大いに戸惑ったようです。
また2月7日は、その日下部氏の一周忌でもあります。
改めて、お二人のご冥福を衷心よりお祈り申し上げます。

本作は、各地に伝わる姥捨て伝説を取り上げた深沢七郎原作の短編小説の映画化であり、嘗て木下恵介監督も映画化しています。舞台は江戸時代と思しき信州山深い貧しい寒村。その村人は、食い扶持を減らすため70歳になった冬には息子に背負われ楢山に捨てられるという因習があった。これに従い楢山行きを間近に控えた老母と、複雑な思いで彼女を見つめつつ、その日に向け一日一日を過ごす息子との葛藤を、貧しい村の猥雑で凄惨な生き様を交え、今村監督独特の生気、生きる活力と精力が漲るタッチで描かれた名作です。

今からそう遠くない時代、日本の数多の人々は、生と死のギリギリの境目を、日々必死になって摂食し只管生き切っていく苛酷で壮絶な生活環境に晒されていました。私が愛する時代劇の、風格ある美しき情景と心奥に沁み入る情感に満ちた世界の、同時代の直ぐ裏面には斯様な苛烈な世界が広がっていたのです。本作は、生と死の狭間を歩む人間像を描くという点では、「いただきます」とは「あなたの命をいただきます」が原意であることを想起させ、生きていくということの劇烈さと、それ故の崇高さを高らかに謳い上げる人間讃歌といえるでしょう。
虚飾を全て剥ぎ取った人の本源は、生と死、その生の源となる性、そして死に向かう老、重く暗くなりがちなテーマを、今村監督は、時に軽妙に、時に深刻に、しかし決して憐憫や侮蔑の視点ではなく、極めてエネルギッシュでバイオレントで、そしてエロティックなな人間性を抉り出して描き切ったと思います。
これを演じた緒形拳の懐深く、終始緊迫感に溢れた演技は流石ですが、彼以上にこの映画を引き立たせるのは、実は緒形拳より一歳年上なだけの坂本スミ子演じる“おりん”の神々しくも異様な存在感です。その聖母ともいえる透徹した諦観と悟性、最早、「老い」そして「死」からも解脱した生き様を、役と一体化して見事に体現していたと思います。

沈鬱で暗澹たる枠組みの話であり、山奥の寒村ばかりの地味で非常に狭域を舞台にした淡白な映像構成ですが、映画自体に悲惨さや陰鬱さを感じさせることはなく、今村監督らしい可笑しくて哀しい人間像が軽快に鏤められており、終始人間存在の根源を考えさせつつも素朴に愉しめる傑作です。
『仁義なき戦い』『柳生一族の陰謀』『鬼龍院花子の生涯』『極道の妻たち』『藏』等々、数多のヒット作を制作してきた日下部五朗氏にとっても、異次元の代表作といえるでしょう。

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keithKH

3.0木下恵介のほうがいい

kossyさん
2021年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 木下作品と違ってセックス描写がリアル。シーンのつなぎ目に小動物のカットを織り込んで、人間の生と性を対比させている。

 けさ吉も嫁をもらうとはりきって、あまやの娘松と子供を作る。しかし芋の盗難事件が発覚して松までもが一家の罪人と一緒に埋められてしまう。この残酷でもあるシーンもリアルだ。あき竹城がでっかいおっぱいをブランブランさせているシーンとか倍賞美津子に女を教えてもらう左トン平が熱演(?)だ。

 リアルさと生と死の対比を上手く表現している点では木下版よりも凄いのだが、ラストのシークエンスの面白さではかなわない。

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kossy

3.5生と性を貪り、死を受け入れ、輪廻する。重厚かつトラウマな凄い作品ですw

松王○さん
2020年8月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

難しい

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松王○
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