【時系列20作品】「スター・ウォーズ アコライト」から幕を開ける、「スター・ウォーズ」サーガの歴史
2024年6月8日 18:00
人気SF映画シリーズの新たなオリジナルドラマシリーズ「スター・ウォーズ アコライト」が6月5日から、ディズニープラスで独占配信中。「スター・ウォーズ」正史に基づく壮大な光と闇の戦いを、“ダークサイドの視点”から描くハードアクションスリラーだ。
注目したいのは、本作の舞台が「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」の約100年前、ハイ・リパブリックと呼ばれる平和なジェダイ黄金期だということ。つまり、現時点で「スター・ウォーズ アコライト」は、壮大な「スター・ウォーズ」サーガの“幕開け”を飾る映像作品という位置づけになっているのだ。そこで、映画はもちろん、テレビドラマやアニメーションで描かれた「スター・ウォーズ」正史20作品を時系列で紹介したい。
※この記事には、ディズニープラスで配信中の「スター・ウォーズ」シリーズのネタバレとなりうる箇所がありますので、未見の方は十分にご注意ください。
遠い昔、はるかかなたの銀河系。辺境の惑星ナブーに対する通商連合の惑星封鎖が続くなか、ジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジン(リーアム・ニーソン)と、その弟子オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)は、ナブーの女王パドメ・アミダラ(ナタリー・ポートマン)を救出する。
ナブー脱出を試みた際、宇宙船のハイパードライブに損傷が出たため、近くの惑星タトゥイーンに立ち寄り、修理を行うことに。そこで一行は、アナキン・スカイウォーカー(ジェイク・ロイド)という少年と出会い、クワイ=ガンは特別な力を感じとる。その頃、謎の敵ダース・モール(レイ・パーク)が、ジェダイ抹殺のために動き出し、タトゥイーンに降り立った。
前作から10年後。オビ=ワンの下でジェダイの修行を積むアナキン(ヘイデン・クリステンセン)は、暗殺の標的となったパドメの護衛を務めることに。久しぶりの再会を果たしたふたりは、次第に惹かれ合っていく。しかし、故郷タトゥイーンに残した母親の死に直面し、アナキンの心に暗黒面の闇が忍び寄る。
一方、オビ=ワンは、賞金稼ぎのジャンゴ・フェット(テムエラ・モリソン)の遺伝子を使った大規模なクローン製造計画を突き止める。シスの暗黒卿であるドゥークー伯爵(クリストファー・リー)、その背後で彼を操るダーク・シディアスの陰謀が徐々に明らかになるなか、禁断の恋に落ちたアナキンとパドメは、極秘の結婚式を挙げた。
前作でついに勃発した“クローン大戦”。「スター・ウォーズ クローン・ウォーズ」は、ドゥークー伯爵率いる分離主義勢力と、ジェダイを擁する共和国との間で繰り広げられた壮大な戦記を描いた長編CGアニメ映画及び、全7シーズン計133話のアニメシリーズだ。物語の主軸となったのが、アナキンとアソーカ・タノの師弟関係。ともにクローン大戦を戦い抜くふたりの道筋は、幾多の試練を経て、次第に枝分かれしていく。
クローン大戦勃発から3年後。宿敵であるドゥークー伯爵を倒したアナキンは、愛するパドメの妊娠を喜ぶが、「出産時にパドメが命を落とす」という予知夢を見るようになり、それを回避しようと、さらに暗黒面に傾倒していく。
そんなアナキンの不安に付け込むパルパティーン最高議長(イアン・マクダーミド)こそが、ダーク・シディアスだと判明し、大戦終結の機運は一転。シディアスが“オーダー66”を発令すると、ジェダイたちは、反旗を翻したクローン兵によって次々と粛清される。オビ=ワンとの死闘に敗れたアナキンは、シディアスによってダース・ベイダーへと姿を変え、パドメは双子のルークとレイアを出産し、命を落とす。
ジェダイ・オーダーが崩壊し、銀河帝国の支配が始まった時代。特別な遺伝子操作で生み出されたクローン兵士部隊「クローン・フォース99」(通称:バッド・バッチ)が、その卓越したスキルを駆使し、銀河の星々で傭兵としてミッションに挑む。同時に、ただ命令に従うだけのクローン兵としてではない、自らの意思をもって生きる道を模索していく。帝国の最高権力者として、恐怖と暴政で銀河を支配するパルパティーン皇帝も登場する。
銀河帝国樹立からおよそ10年後。工業惑星コレリアのスラム街で生まれ育ったハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)は、最底辺の生活から抜け出すため、幼なじみのキーラ(エミリア・クラーク)を連れて、コレリア脱出を試みるが、キーラを置き去りにしてしまう結果に。帝国アカデミーに入隊し、歩兵として派遣された泥の惑星ミンバンで、トバイアス・ベケット(ウッディ・ハレルソン)率いるプロの窃盗集団と出会い、行動をともにする。後の盟友となるウーキー族のチューバッカとの出会い、ミレニアム・ファルコン号を手に入れた経緯なども描かれる。
弟子だったアナキンとの死闘から10年後。ジェダイ粛清が執拗に繰り返されるなか、オビ=ワンはタトゥイーンで隠遁生活を送りながら、若きルーク・スカイウォーカーの成長を遠くから見守っていた。一方、帝国軍の尋問官リーヴァ(モーゼス・イングラム)は、オビ=ワンをおびき出すため、オルデランで秘密裏に育てられているレイア・オーガナを誘拐させる。「アナキンを殺してしまった」と自責の念に駆られていたオビ=ワンは、レイアの救出を説得されたが、その新たな旅路は、いまや変わり果てた姿となった元弟子、ダース・ベイダーとの再会につながっていた。
銀河帝国の支配が始まった暗黒の時代。ストリートで育った孤児のエズラが、彼を弟子として迎えるケイナン・ジャラス、有能なパイロットのヘラ・シンドゥーラ、武器爆薬のエキスパートであるサビーヌ・レンといった反乱のヒーローたちと出会い、銀河の自由を取り戻すため、人生の全てを奪った帝国に立ち向かう。一方、ジェダイ抹殺指令“オーダー66”を辛くも生き延びたアソーカは正体を隠しながら、帝国相手に戦う反乱分子に協力する。
銀河は帝国圧政の最中。ある事件をきっかけに、指名手配犯となったキャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)は、“秘密の買い取り屋”ルーセン・レイエル(ステラン・スカルスガルド)に見込まれ、帝国軍人の給与が保管されている厳重な金庫から、莫大な金を強奪するという反乱計画に身を投じる。恐怖、欺瞞、陰謀、裏切りーーさまざまなピンチを切り抜けたキャシアンは、帝国に反乱を仕掛ける機会をうかがう人々と出会い、反乱軍の一員として大義のために立ち上がる“希望”の英雄へと目覚めていく。果たして、反乱軍誕生の裏にあった秘話とは?
「キャシアン・アンドー」から5年後。一匹狼のヒロイン、ジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)は、類まれな戦闘スキルと、裏社会を生き抜いた知識と経験を買われ、反乱軍情報将校のキャシアン・アンドーら、はみ出し者たちで結成された精鋭部隊“ローグ・ワン”の一員となる。彼らが挑むのは、惑星をも一瞬で破壊する帝国軍の究極兵器、デス・スターの設計図を奪うという決死のミッション。その運命の鍵を握るのは、デス・スター開発に関わる天才科学者であり、幼い頃に生き別れとなったジンの父親、ゲイレン・アーソ(マッツ・ミケルセン)だった。
帝国誕生から20年の歳月が流れた。ローグ・ワンの精鋭メンバーが命がけで奪取したデス・スターの設計図は、反乱軍の若き指導者であるレイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)に無事に手渡された。帝国軍の追手が迫るなか、その設計図を託されたR2-D2は、仲間のC-3POとともに宇宙船から脱出。彼らがたどり着いたのが、ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)が暮らす砂漠の惑星タトゥイーンだった。
前作からおよそ3年。デス・スターを破壊された帝国軍は、反乱軍が潜伏する氷の惑星ホスを突き止め、総攻撃を仕掛ける。辛くも逃げ切ったルークは、オビ=ワンの精霊に導かれ、惑星ダゴバに隠遁する偉大なジェダイ・マスター、ヨーダの下で修業を積むことに。しかし、ホスから逃げ延びたハン・ソロとレイアがピンチに立たされたと察知すると、ヨーダの反対を押し切り、仲間が待つ雲の惑星ベスピンへと旅立つ。
ベスピンの領主であるランド・カルリジアン(ビリー・ディー・ウィリアムズ)の裏切りで、ソロの身柄が帝国軍に渡るなか、ルークはダース・ベイダーと初対決。敗北を喫するばかりか、ベイダーこそが自分の父親=アナキン・スカイウォーカーだという衝撃的な事実を知らされる。
動揺を隠しきれないルークだが、父親を暗黒面から目覚めさせ、元はジェダイの騎士だったアナキン・スカイウォーカーの心を取り戻させようと、単身帝国軍に乗り込む。一方、反乱同盟軍は建造中の第2のデス・スターを破壊するため、シールド発生施設がある惑星エンドアで大規模な作戦を展開する。
壮絶な死闘を経て、ルークによって暗黒面から救済されたダース・ベイダーは、わずかな力を振り絞りパルパティーン皇帝(イアン・マクダーミド)を葬ると、息子と最期の言葉を交わした。時を同じくして、エンドアでの地上作戦が奏功し、反乱同盟軍の攻撃部隊がデス・スターを破壊。ついに帝国の暗黒時代にピリオドが打たれ、銀河に平和が訪れた。なお、ルークとレイアは本作で初めて、自分たちが兄妹であると知る。
舞台は「スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還」から5年後。銀河に平和が訪れたのも束の間、帝国崩壊後も各地にちらばった残党が暗躍し、来るべき“帝国再興”の機会を常にうかがっていた。かつてクローン大戦で両親を失い、戦闘民族マンダロリアンたちに拾われた孤児のディン・ジャリン(ペドロ・パスカル)は名前を捨て、一流の腕を誇る孤高の賞金稼ぎ、通称マンドーとして、銀河で暗躍していた。そんな彼が、帝国軍の残党に狙われるグローグーと出会い、ともに危険な冒険を繰り広げる。フォースを持つというグローグーの秘密とは?
主人公は、ダース・ベイダーや犯罪王ジャバ・ザ・ハットにも一目置かれた銀河一の賞金稼ぎのボバ・フェット(テムエラ・モリソン)。「スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還」で命を落としたと思われていたが、不屈の精神で生還を果たし、いまは惑星タトゥイーンの裏社会を統治すべく、再び危険な道を歩んでいた。「マンダロリアン」と同じ時代が舞台になっており、マンドーとグローグー、アソーカ、最新技術で若返ったマーク・ハミル演じるルーク・スカイウォーカーも登場するなど、「マンダロリアン」と本作がクロスオーバーする展開も見られる。
物語の舞台は、「マンダロリアン」シリーズと同じく帝国崩壊後の銀河。二刀流のライトセーバーを手にした元ジェダイのアソーカ(ロザリオ・ドーソン)が、ダース・ベイダー亡き帝国の新たな後継者・スローン大提督(ラース・ミケルセン)を相手に、銀河の命運をかけた壮絶な戦いに身を投じる。「スター・ウォーズ 反乱者たち」で行動をともにした仲間である、新共和国を導く将軍ヘラ・シンドゥーラ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)や、マンダロリアンの戦士サビーヌ・レン(ナターシャ・リュー・ボルディッゾ)とも再会する。
銀河帝国の残党から生まれた“ファースト・オーダー”が勢力を拡大するなか、反乱組織“レジスタンス”にスカウトされた若きパイロットのカズーダ・ジオノ(通称カズ)が、ドロイドのBB-8とともにファースト・オーダーの脅威を探るスパイとして、一筋縄ではいかない極秘任務に挑む。彼らの奮闘によって明らかになるファースト・オーダーの恐るべき計画とは? スター・ウォーズの正史として、パイロット目線で動乱の歴史を深く掘り下げる。
舞台は「スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還」から30年後。帝国軍の残党であるファースト・オーダーが台頭し、銀河は再び深い闇に包まれていた。レイア・オーガナ率いる私設軍隊レジスタンスは抗戦しながら、行方不明になっているジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの捜索を続けていた。
同じ頃、辺境の惑星ジャクーで廃品回収をしながらひとり暮らしていたレイ(デイジー・リドリー)は、砂漠をさまよっていたドロイドのBB-8と出会う。迫る魔の手から逃れるため、ファースト・オーダーの脱走兵フィン(ジョン・ボイエガ)と銀河に飛び出すと、その過程でハン・ソロやチューバッカ、レジスタンスのパイロットであるポー・ダメロン(オスカー・アイザック)らと出会い、自らも銀河の命運をかけた戦いに身を投じる。
フォースを覚醒させたレイは、水の惑星オク=トーの孤島で隠遁生活を送るルークを発見。レジスタンスに力を貸すよう説得するが、ルークは首を振らない。一方、前作で父親であるハン・ソロの命を奪ったカイロ・レン(アダム・ドライバー)は、母親レイアの下に集ったレジスタンスと激しく交戦。その野心はさらに燃え上がり、ついに最高指導者スノーク(アンディ・サーキス)をも殺害し、「ファースト・オーダー」の最高指導者に就く。
ファースト・オーダーとレジスタンスは、鉱業惑星クレイトで激突することに。戦闘力で圧倒的な劣勢に立つレジスタンスを救うため、塩で覆われた地表に立ったのが、ルークだった。それは、かつての弟子であるベン・ソロ、いまは暗黒面に落ちたカイロ・レンとの決着を意味していた。
ルークの犠牲で、レジスタンスは辛くも窮地を脱するが、カイロ・レン率いるファースト・オーダーの勢力は衰えることはなかった。そして、銀河の未知の領域にある惑星エクセゴルにたどり着いたカイロ・レンは、そこで、かつての銀河帝国皇帝であり、死んだと思われていたパルパティーンの秘密を目の当たりにする。一方、レイはスパイからもたらされた「パルパティーンが生きている」という情報の真偽を探るため、フィンとポー・ダメロン、チューバッカら仲間とともに砂漠の惑星パサーナへと向かう。
果たして、銀河の命運をかけた“光と闇”の戦いの結末は? そして、それまで謎に包まれていたレイ出生の秘密とは? 「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」から語られ続けていたスカイウォーカー家の物語が完結する。
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