葛城事件
劇場公開日:2016年6月18日
解説
「その夜の侍」の赤堀雅秋監督が同名舞台を映画化し、無差別殺人事件を起こした加害者青年とその家族、加害者と獄中結婚した女性が繰り広げる壮絶な人間模様を描いたドラマ。親が始めた金物屋を継いだ葛城清は、美しい妻・伸子と共に2人の息子を育て、念願のマイホームも建てて理想の家庭を築き上げたはずだった。しかし、清の強い思いは知らず知らずのうちに家族を抑圧し、支配するようになっていた。長男の保は従順だが対人関係に悩み、会社をリストラされたことも言い出せない。そして、アルバイトが長続きしないことを清に責められ、理不尽な思いを募らせてきた次男の稔は、ある日突然、8人を殺傷する無差別殺人事件を起こす。死刑判決を受けた稔は、死刑制度反対を訴える女・星野が稔と獄中結婚することになるが……。三浦友和が抑圧的な父・清役で主演を務めるほか、母・伸子役に南果歩、兄・保役に舞台版で稔役を演じた新井浩文、稔役に大衆演劇出身の若葉竜也ら実力派キャストが集結。
2016年製作/120分/PG12/日本
配給:ファントム・フィルム
スタッフ・キャスト
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2022年7月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
日本人には沢山あるような家庭。ひと昔前の日本の
親父はこんなのが沢山いた気がする。それが大量の
中年引きこもりを産み、家族に良さが見つけられない
人を作り、少子化に繋がっていたりするのかなと思ったり。
家族全員おかしいのだが、一番怖いってかキモいのは
田中麗奈の演じていた女が一番キモかった。
実際大阪の事件の犯人にも獄中結婚の話があって、それをモデルにしたのだろうが、ああいう人間がもっとも理解できない。
見てて一番気持ち悪かった。
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初めて見た日は数日間、やるせない暗い気持ちを引きずりました。
数日間引きずるほどのショックを与えてくる展開の映画が好きなので、以来定期的に見ています。(定期的に見るものではない気がしますが…笑)
葛城一家崩壊のすべての原因は、父が自分のもつ家族に対する理想や愛を押し付け続けたことにあります。
愛し方を間違え続けている、それに長いこと気づかなかったからこんな結末になってしまった。
抑圧され続けた家族達も、もはや反抗を諦めてしまっていましたことも原因ではありますが、やはり一番悪いのは父ですね。
でも、愛する息子たちの成長を願って植えたミカンの木を見る父のその目は、間違いなく家族への愛に満ちた優しい眼差し。それが本当に見ていて辛かった。
そしてこのシーンが映るタイミングも、家族崩壊の全てを見せられた後であったことも尚更辛い。
星野にも拒絶され、父が本当に一人ぼっちになった時。
家族一人一人の名前を呼ぶ父の姿も本当に苦しい。
もう誰も帰ってこない現実、絶望を思い知らされる場面でした。
葛城清を見ていると、私の父も、自分が気に食わないことがあると大声で怒鳴ることがあり、私や母がそれに萎縮してしまい自分の気持ちを言えず、ただ頷き続けるしかないことがあったことを思い出し、少しだけ近しいものを感じました。
父が家族を愛していることも分かっているし、正しいことを言っている時もありましたが、自分はそれでもこう思っていた、という気持ちを言えずただ怒鳴り続けられるのは辛かったです。
そんなことを思い出しながら映画を見ていました。
「愛がなんだ」で若葉竜也を知り、痛々しいぐらい真っ直ぐな仲原を演じていたのに、その印象を引きずらず今回は我儘で弱い稔をしっかり演じていて、改めて役者はすごいな…と感じました。
2022年2月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
これをこの事件のノンフィクション映画として見始めないと、最後までしっくりこないでしょう。
なにかのパクリか、こういうストーリーあるある映画になり下がる。
とにかく三浦友和さんの好演が際立つ。
こんな家族が世の中にいるんだと怖さや悲しさが心の中を錯綜する。
この事件。
当時私の住んでいた隣の市で起こった。
それだけに同世代の子供を持つ親として震撼した記憶は残っている。
この事件の経緯はネットに散在しているので知りたい方はそれを読めば映画で描ききれなかった理由が分かります。
想像を超えた酷い人物像。
そこまで描くと上映出来なさそうです。
胸糞悪いとか暗いとか厳しいレビューが散見されますが、これ以上の事が実際に起こり、そういう家族がいたと言う事実。
もはや感想を述べると言うものではない気がしました。
被害に遭われた方々及び関係者の方々には心よりお悔やみを申し上げます。
2022年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
何かが元ネタなのだろうなとは思っていたが池田小事件は連想できない。
母親は加害者を生んだ時から嫌っていたはずだし、父が抑圧的という設定は、実際には警官の家系でそういう面もあったという点は似ている。
国内映画でこういうネタを扱う際にはなぜか朝鮮系の俳優がよく見られる。
あまり良い意図は感じない。