葛城事件

劇場公開日:

葛城事件

解説

「その夜の侍」の赤堀雅秋監督が同名舞台を映画化し、無差別殺人事件を起こした加害者青年とその家族、加害者と獄中結婚した女性が繰り広げる壮絶な人間模様を描いたドラマ。親が始めた金物屋を継いだ葛城清は、美しい妻・伸子と共に2人の息子を育て、念願のマイホームも建てて理想の家庭を築き上げたはずだった。しかし、清の強い思いは知らず知らずのうちに家族を抑圧し、支配するようになっていた。長男の保は従順だが対人関係に悩み、会社をリストラされたことも言い出せない。そして、アルバイトが長続きしないことを清に責められ、理不尽な思いを募らせてきた次男の稔は、ある日突然、8人を殺傷する無差別殺人事件を起こす。死刑判決を受けた稔は、死刑制度反対を訴える女・星野が稔と獄中結婚することになるが……。三浦友和が抑圧的な父・清役で主演を務めるほか、母・伸子役に南果歩、兄・保役に舞台版で稔役を演じた新井浩文、稔役に大衆演劇出身の若葉竜也ら実力派キャストが集結。

2016年製作/120分/PG12/日本
配給:ファントム・フィルム
劇場公開日:2016年6月18日

スタッフ・キャスト

監督
原案
赤堀雅秋
脚本
赤堀雅秋
エグゼクティブプロデューサー
小西啓介
プロデューサー
藤村恵子
アソシエイトプロデューサー
西田圭吾
ラインプロデューサー
金森保
撮影
月永雄太
照明
藤井勇
録音
菊池信之
美術
林千奈
装飾
湊博之
衣装
高橋さやか
ヘアメイク
浅野有紀
編集
堀善介
音楽
窪田ミナ
助監督
茂木克仁
制作担当
和氣俊之
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(C)2016「葛城事件」製作委員会

映画レビュー

他人事である。参考にできる事は無し。

2024年10月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.5全員変人

2024年10月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

全員どこか変わっていて、
どこか欠落しているように思う。

だけども他人事に思えないのは、
結局自分も普通の家族だと思っていても他人から見たら
変わっていて、家族のバランスと言うのはどこもギリギリで保っているのではないか?と思えました。

一つ何かが崩れると一気に家族って崩壊する気がします。

お父さんが強烈ではあるけど、
昭和の時代にはこう言う人たくさんいたし、
自分は40代なんで、僕からするとまぁまぁで収まる
けどよくよく考えるとダメな親父で、
何が一番ダメと言うと自分はいつも正しくて、
被害者で間違った事を何一つやってないと思っている
ところ。

全てこの親父さんが悪いでは片付けられないけど、
なかなか見ててきつく息苦しい家族でした。

次男を擁護する事は出来ないけど、
母親との生活があのまま続いていれば、
と思わざるを得ません。

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奥嶋ひろまさ

3.5重苦しい映画

2024年9月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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ゆさ

3.5【”そしてもう誰も帰って来ない家、葛城家。”鑑賞中、鑑賞後の嫌な気持ちが尋常でない作品。”ある意味凄いな、赤堀雅秋監督。”と思った作品でもある。】

2024年9月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

ー 赤堀雅秋監督作品は、「その夜の侍」を観て、堺雅人さんのそれまで観たことが無い笑顔を封印した演技と、山田孝之の狂気の演技に驚いたモノである。
  だが、流石にこの作品は劇場で鑑賞するのを辞めた記憶がある。
  しかし、矛盾するがずっと気になっていた映画でもある。-

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作は、葛城家の長、清を演じた三浦友和氏の狂気性を帯びた、暴力的で、相手を恫喝する、自らの所業を全く反省しない姿が矢張り印象的である。

・そして、妻の伸子(南果歩)が、家庭が崩壊しつつある中で、コンビニ弁当を独りで食べる姿や、引きこもりの二男の稔(若葉竜也)もコンビニで弁当を食べる精気の無い表情が、実に不気味である。

・冴えない営業マンである保(新井浩文)は、成績が上がらないために会社を馘首されつつも、それを妻(内田慈)に言い出せずに、毎日”行ってきます。”と家を出ても、公園で一人過ごす姿や、再就職の面接で自分の名前も言えない所などは、清の悪影響を明らかに受けていると思う。
 そして、飛び降り自殺した保の葬儀で、酒に酔った伸子が保の妻に言った言葉。”何で気が付かなかったの。貴女が殺したのよ。”
 伸子も、この時点で壊れている事が分かるのである。

■一番、気持ち悪かったのは死刑制度反対論者の田中麗奈が演じた星野順子である。
 私が死刑制度賛成論者であるからかもしれないが、多数の無実の人を殺傷し、死刑を言い渡された二男の稔と獄中結婚する考えが、全く理解不可能である。
 これが、無実の罪を訴えている人であれば別であるが、稔は生きる意味を失っている愚かしき男である。
 最近はこのような犯罪は減っているが、世の中に不満があるからと言って、無辜なる人を巻き添えにする輩は、速攻で断頭台の露にすべきと私は思っているからである。
 多分、この一連のシーンは赤堀雅秋監督の、実際に起こった事件への強烈な怒りを逆説的に描いているのだと思う。と言うか、思いたい。

<ラストも、又シニカルである。清がマイホームを建てた時に植えたミカンの木で首を吊ろうとするも、綱が切れ、清は又一人で家に戻り飯を食い、稔が処刑された事を伝えに来た星野順子に抱き着く姿は、最早人間ではないであろう。
 今作は、ある意味凄いな、赤堀雅秋監督・・、と思った作品である。>

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NOBU