2023年の国内ドラマで一番おもしろかったのは? 映画好きが選ぶ超個人的マイベスト作品【映画.com座談会】
2023年12月29日 17:00
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2023年も残すところあと数日。今年もたくさんの映画やドラマが世に送り出され、生活に彩を添えてくれました。映画.comで働くスタッフはこぞって映画好きですが、ドラマも大好きで期が変わるごとに何を見ようか楽しみにしているメンバーも。
そこで、ドラマ好きのメンバーを集めて、23年に放送された国内ドラマで何がおもしろかったか、座談会を開いてみました。一番ハマった作品から掘り出しものまで“生の声”をお届けします。年間年始の休暇中に何を見ようか迷っている方は、作品選びの参考にしてみてください。
<参加メンバー>
A子:40代 イケメンに目がないミーハー
B男:40代 映画.com 副編集長
C子:30代 社内一のドラマウォッチャー
D子:30代 トレンドに敏感な情報通
E子:40代 気軽に楽しみたいライト層
F子:30代 配信系にも詳しいSNS世代
A子:40代 イケメンに目がないミーハー
B男:40代 映画.com 副編集長
C子:30代 社内一のドラマウォッチャー
D子:30代 トレンドに敏感な情報通
E子:40代 気軽に楽しみたいライト層
F子:30代 配信系にも詳しいSNS世代
A子(幹事):では早速、皆さんのマイベスト作品を聞いていきたいと思います。B男さんは、どのドラマが一番おもしろかったですか?
A子:「教場」シリーズは、スペシャルドラマのときから注目されてましたもんね!
B男:Uruさんの主題歌「心得」が、またぐっと物語を引き立ててくれる感じも良かったです。
C子:私も最後まで見ました! キャストも豪華でしたし、スペシャルドラマから遡る形で、木村拓哉さん演じる“隻眼の教官”風間公親の過去が明かされていくのもおもしろかったです。
B男:エピソードの中には「いくらなんでもそれは」というツッコミどころもあるにはありましたが、全般的に楽しめた作品ですね。
B男:北村さんのエピソードはどうしたって外せないですよね。ただ、個人的には染谷さんエピソードかなあ。染やんが必死にダッシュしている姿を見て、「大人になったなー」と感慨深くなりました(笑)。
A子:刑事を単に職業として描くのではなく、それぞれ悩みを抱える一人の人間としてとらえていているのが「教場」シリーズの魅力ですよね。
B男:この作品がもたらした大きな意義のひとつに、若手育成にも貢献していること。これまで「学園もの」がその役割を果たしていましたが、近年は「学園もの」があまり制作されなくなったこともあって、若手のテストの場が限られてしまっていました。
「教場」は既に人気者もたくさん出演していましたが、若手にとっては大きな鍛錬の場になったんじゃないですかね。それこそ、「風間教場」で。
D子:そういう意味では「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(主演:松岡茉優/日本テレビ)も若手の子たちが活躍したドラマでしたね!
B男:確かに!
D子:中でも窪塚愛流くんは、鮮烈な印象を残しましたね。
A子:愛流くんは私もこのドラマで知って、それから追うようになりました! 10月期に放送された「あたりのキッチン!」(主演:桜田ひより/東海テレビ・フジテレビ)でもいい味出してました。醸し出すオーラが、お父さんの窪塚洋介さんを彷彿させますよね。
A子:芦田さんの涙の演技、圧巻でした……! 先生役の松岡さんとも対等に渡り合ってて、すごい俳優だなって改めて思いました。あと、加藤清史郎くんも印象的でした。D子さんの今年のイチオシは「最高の教師」ですか?
D子:私のイチオシは「最高の教師」ですね。そしてこのドラマで、松下洸平さんを好きになりました(笑)。
A子:えーー! 私は最後の方まで、「この夫、なんか怪しい」って疑っちゃってましたよ(笑)。
D子:今年2番目にお気に入りは「いちばんすきな花」(主演:多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠/フジテレビ)で、意外とハマったのが「合理的にあり得ない 探偵・上水流涼子の解明」(主演:天海祐希/カンテレ)。舞台も見に行ったので、2023年は私のなかで松下フィーバーでした(笑)。
「最高の教師」の松下さんは自然体の演技というか、松岡さんとの会話が心地よかったです。純朴さを持ち合わせた青年を演じさせたらぴかイチです!
A子:松下さんにハマった1年だったんですね(笑)! じゃあ次は、E子さんの今年のベストドラマを教えてください。
E子:私は1年を振り返ってみると、10月期の「コタツがない家」(主演:小池栄子/日本テレビ)はけっこう好きでした。男性陣が揃いも揃ってグダグダで、最初はイラついてたんですが(笑)、小池栄子さんが良くて見続けてるうちにグダグダ男性陣も受け入れられるようになってきました(笑)。
A子:私は第1話で「なんやねん、このだめんず集団は!」ってなって、脱落してしまって。見続ければよかったなぁ!
C子:「コタツがない家」、私も好きです! 脚本が金子茂樹さんで、「俺の話は長い」や「コントが始まる」も大好きなので(もっと遡ると「プロポーズ大作戦」「SUMMER NUDE」とかも)、新作を楽しみにしている脚本家さんの1人です。
E子:私はライト層ですけど、「俺の話は長い」や「コントが始まる」は両方見ました! なるほどな~、納得です。
A子:映画.comで最も国内ドラマを見ているであろう、C子さんの今年のナンバーワンは?
C子:今年もたくさんおもしろいドラマありましたが、敢えて一番を挙げるとすれば「ブラッシュアップライフ」です!
A子:私も大好き!
D子:「ブラッシュアップライフ」、よかったですよね!
C子:ご覧になった方ならわかっていただけると思うんですが、ドラマを見ていた頃は「加藤の粉雪」がずっと頭に流れていました。終いには、「『粉雪』って誰の曲だっけ? 加藤だよね?」ってなっていました(笑)。
A子:加藤の粉雪ーー! ドラマの公式グッズに「熱唱加藤Tシャツ」(税込4290円)がありましたよ(笑)。安藤サクラさんをはじめとする大人の役者さんも最高でしたけど、子役の演技もすごくよかったですよね。
C子:本当にチビ麻美ちゃん(永尾柚乃)が、かわいくてかわいくて!
A子:このドラマを見てから「この人、人生何周目……?」とか、「自分も転生したらオオアリクイ」になるのかなとか、想像するようになりました(笑)。
E子:「ハヤブサ消防団」もおもしろかったですよね!
D子:最初の方でちょっと離脱しかけましたが、みんなからおもしろいっていう声を聞いて見直してよかった!
A子:毎週、「ひえ~~ッ」って言いながら見ていました。原作を読んでいなかったので、展開が全然読めなくて……。誰が犯人か全然わからなくて、翻弄されてました(笑)。
では最後に、F子さんの今年のナンバーワンドラマは?
F子:地上波ドラマでは、「VIVANT」(主演:堺雅人/TBS)です。ネットの口コミで、「突如始まる『半沢直樹』」というコメントがあって笑いました(笑)。壮大なドラマのなかで、急に「半沢」のようなビジネス系のトラブルや修羅場が始まるのがおもしろかったです。
D子:「VIVANT」は何かと話題になりましたね。規模のでかさが規格外でした!
A子:モンゴルロケのスケールの大きさには驚かされましたし、主役級の俳優が勢ぞろいしていて見応えがありました。そのうち映画化もされるんじゃないかと期待しています!
F子:あと、配信系なんですけど、Netflixオリジナルの「サンクチュアリ 聖域」がおすすめです。配信当初は見ていなかったのですが、ネットやYouTubeで話題になっていて見始めました。
D子:「サンクチュアリ」は映像の迫力がすごかったですよね! 地上波だとなかなか見ない感じでした。
F子:映画ファンには、他作品でも存在感のある一ノ瀬ワタルさんに注目していた方も多いと思うのですが、待望の主演作で本当に素晴らしかったです。主人公のキャラクターがめちゃくちゃおもしろくて、目が離せなくなりました。
一ノ瀬さんだけでなく、余貴美子さんや松尾スズキさんといった脇を固める人たちもすごくて。サムネ画像とかでよく見ると思うのですが、ライバルである巨漢力士・静内役の住洋樹さんの不気味さもすさまじかったです。同じNetflix作品ということもあると思うのですが、「全裸監督」のように下剋上ストーリーはやはりスカッとしますね!
D子:ドラムさんはマジで大ブレイク!
B男:良いキャラしてますよね、ドラムさんも一ノ瀬さんも。
A子:ドラムさんの声(正確には翻訳アプリの音声)を担当した林原めぐみさんも影の立役者ですよね。
E子:「VIVANT」も「サンクチュアリ」もめちゃくちゃ気になるラストだったので、どちらも続編を期待しています。
A子:みなさんのマイベスト作品が出揃ったので、ここからはそれ以外でハマった作品を聞いていこうかな。E子さんから「下剋上ものが熱い」というコメントが出ましたが、C子さんは「下剋上球児」(主演:鈴木亮平/TBS)にもハマってましたよね?
C子:「下剋上球児」、アツかったです! 「最愛」のスタッフということで、もともと始まる前から見るのを決めていたんですが、さすが! 予想を裏切らない面白い作品でした。新井順子プロデューサー、塚原あゆ子さん演出のドラマにハズレなしです。
A子:脚本も「Nのために」「最愛」の奥寺佐渡子さんだし、これは盤石な布陣!
C子:野球部員の子たちが本当に高校球児にしか見えなくて、すごくいい演技をされていますし、感動しました。
A子:ちなみに私のイチオシは根室役の兵頭功海くんなんですけど、C子さんのイチオシは?
C子:めちゃくちゃ難しい質問ですね! 日沖兄弟(菅生新樹・小林虎之介)も最高だし、根室くんも、翔くん(中沢元紀)も、楡くん(生田俊平)も椿谷くん(伊藤あさひ)も久我原くん(橘優輝)もみんな良いから決められない(笑)。
全話を通した根室くんの成長もアツかったですけど、中盤から存在感が増すのは日沖(弟)ですかね。 愛されキャラクターで、最後は一番応援してました!
B男:「下剋上球児」は、若手たちにとってかけがえのない経験の場となりましたよね。
A子:他に今まで挙がっていないドラマで、イチオシ作品がある方いますか?
C子:「リバーサルオーケストラ」もおもしろかったですね! 家族みんなで楽しめるドラマでしたね。
E子:私は「だが、情熱はある」(主演:高橋海人、森本慎太郎/日本テレビ)が好きでした。オードリー役を演じた高橋さん(若林役)と戸塚純貴さん(春日役)が、まるで本人が憑依したみたいにそっくりで、すごいな~と思いながら見ていました。
A子:山ちゃん役の森本さんもめちゃくちゃ本人に似ていて、役作りの徹底ぶりがすごかったですよね。若林役の高橋さんも話し方のクセがすごく似ていて、めちゃくちゃ研究したんだろうなって思いました。
見る前はコメディよりの作品なのかなって思ってたんですけど、奥深い人生ドラマでしたね。
E子:涙腺崩壊するようなエピソードもあって、とても良いドラマでした。
A子:では、最後に来年1月以降のドラマで「これは見る!」と既に決めている作品があったら教えてください。
D子:「おっさんずラブ リターンズ」(主演:田中圭/テレビ朝日 24年1月5日放送開始)!
A子:私も楽しみにしています! まさか、また新作が見られるとは思ってなかったです(笑)。
B男:NHK BSで放送される「舟を編む 私、辞書つくります」(主演:池田エライザ/NHK BS 24年2月18日放送開始)に期待しています。三浦しをんさんの名小説が原作で、松田龍平さん主演で映画化もされていますが、今回は新入り編集者・岸辺みどりの視点で描かれるというのがおもしろいなと。
E子:私は「不適切にもほどがある!」(主演:阿部サダヲ/TBS 24年1月26日放送開始)。好きなキャストが揃っているので、見ようと思ってます。
F子:大学時代に日本文学を専攻していたので、NHK大河ドラマの「光る君へ」(主演:吉高由里子/NHK 24年1月7日放送開始)も楽しみです!
D子:「光る君へ」は、松下洸平さんが出るので見ます(笑)!
A子:「最愛」コンビ、再びですね! 私も大河ドラマは脱落しがちなんですけど、「光る君へ」は完走を目指したいと思います!
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