【11月6日はエマ・ストーンの誕生日】出演作がアカデミー賞を次々受賞 “持ってる”人気スターの作品5選
2023年11月6日 16:00
本日11月6日は、エマ・ストーンの35歳の誕生日。11歳の頃から地元、米アリゾナの劇団や即興劇のグループに所属し、2005年にテレビドラマで女優デビューした彼女は、「ゾンビランド」(2009)、「ラブ・アゲイン」(11)などでの好演で注目を浴びた。その後、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ(12、14)のヒロインのグウェン・ステイシー役で大ブレイクし、ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」(16)では、第73回ベネチア国際映画祭の最優秀女優賞や、第89回アカデミー主演女優賞など数多くの賞を受賞した。
演技力の高さはもちろん、「ラ・ラ・ランド」をはじめ、出演作がアカデミー賞を次々受賞する選球眼の確かさも魅力。“持ってる”ストーンの出演作に対し、絶大な信頼を寄せる映画ファンも多いはずだ。そんな彼女の出演作から、ディズニープラスで楽しめる5作品を紹介。注目される今後の予定もまとめた。
ディズニーアニメ「101匹わんちゃん」の悪役クルエラの誕生秘話を実写映画化。パンクムーブメント吹き荒れる1970年代のロンドンで、デザイナーを目指して切磋琢磨していた夢と希望にあふれた少女エステラは、いかにして悪名高きヴィランに変ぼうしたのか。ストーンがエステラを演じ、運命のいたずらに翻ろうされながら、個性と信念を爆発させ、モード界の伝統を打ち破る姿をドラマティックに表現した。第94回アカデミー賞で、ジェニー・ビーバンが衣装デザイン賞に輝いた。
ギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス監督(「ロブスター」)が、18世紀イングランドの王室を舞台に、女王の寵愛を奪い合うふたりの侍女の愛憎劇を紡いだ人間ドラマ。絶対的権力を握りながら、過食による痛風に悩まされるアン女王を演じたオリビア・コールマンが、第91回アカデミー賞で主演女優賞に輝いた。また、女王の幼なじみで権力を握るレディ・サラ役のレイチェル・ワイズ、貴族に返り咲く機会を狙う新人侍女のアビゲイルを演じたストーンが、そろって助演女優賞にノミネートされた。
メキシコのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、かつて一世を風靡した俳優が復活を狙う姿を描いた物語。ヒーロー映画「バードマン」で世界的な人気を博し、現在は失意の底にいる俳優リーガン・トムソンは、復活をかけたブロードウェイの舞台に挑むことに。主演・演出・脚色を兼ねた一世一代のチャンスだったが、共演する実力派俳優の才能に脅かされ、精神的に追いつめられていく。主演は「バットマン」のマイケル・キートン。ストーンは、リーガンの娘で付き人を勤めるサマンサを演じている。第87回アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む4部門を獲得した。
サム・ライミ監督が手がけた「スパイダーマン」3部作(2002、04、07)からリブートされた新シリーズ。アンドリュー・ガーフィールドがピーター・パーカー/スパイダーマン役に抜てきされた。ストーンは、ヒロインのグウェン・ステイシーを演じ、共演をきっかけにプライベートでも恋愛関係になったが、およそ5年の交際を経て破局している。なお、ストーンが「ラ・ラ・ランド」で主演女優賞を獲得した第89回アカデミー賞では、ガーフィールドも「ハクソー・リッジ」で主演男優賞候補になっていた。
1960年代の米ミシシッピを舞台に、白人女性と黒人家政婦たちの友情が、旧態依然とした街を変革していく様子を描いたベストセラー小説の映画化。ストーン演じる、南部の上流階級に生まれた作家志望のスキーターは、黒人のメイドたちに囲まれて育ったが、大人になり、白人社会に置かれたメイドたちの立場に疑問を抱き始める。スキーターが取材を進めると、あるメイドがインタビューに応じ、事態が大きく動き始めた。第84回アカデミー賞で、オクタビア・スペンサーが助演女優賞を受賞した。
ストーンの近況として、まず注目したいのが、「女王陛下のお気に入り」のランティモス監督と再タッグを組んだ「哀れなるものたち」。自ら命を絶った不幸な女性ベラは、風変わりな天才外科医によって、自らの胎児の脳を移植され、奇跡的に蘇生する。彼女は「世界を自分の目で見たい」という強い欲望にかられ、大陸横断の旅に出る。大人の体を持ちながら新生児の目線を持つ主人公ベラを、ストーンが自由奔放に熱演。第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金獅子賞を受賞し、来年の第96回アカデミー賞でも旋風を巻き起こすとみられている。
また、ストーンは現在、夫のデイブ・マッカリーとともに映画/テレビ制作会社「フルート・ツリー」を設立し、プロデュース業にも積極的だ。初のプロデュース映画であり、俳優のジェシー・アイゼンバーグの初監督作品「僕らの世界が交わるまで」が、24年1月19日に日本公開される。アイゼンバーグ自身がAudible(Amazonのオーディオブック)向けに作った5時間のラジオドラマを基に、自ら脚本を執筆。ちぐはぐにすれ違う家族のドタバタ人間模様が描かれる。もうひとつのプロデュース作である、フリオ・トレスとティルダ・スウィントンが主演する「Problemista(原題)」は、米脚本家組合と米俳優組合のストライキの影響を受け、公開スケジュールが未定となっている。
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内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。