笑顔が怖すぎるホラー「Smile」2週連続首位!「アムステルダム」は3位に初登場【全米映画ランキング】
2022年10月12日 10:00
北米映画市場は、今年2番目に低調だった興行成績から脱し、1カ月間ゆっくりと上昇を続けてきましたが、10月第2週は不運にも、その勢いが弱まる結果となりました。パラマウントのホラー「Smile(原題)」は、週末3日間の興行収入ランキングで、2週目も首位をキープ。高評価と好意的な口コミで、ハロウィンシーズンに向け、人気に火がついています。上映館を拡大し、週末3日間の興収は1840万ドルを記録。興収の先週末からの下落率は、わずか18%にとどまっており、勢いを見せつけました。
ソニーのファミリーミュージカル「Lyle, Lyle, Crocodile(原題)」は、2位に初登場。バーナード・ウェーバーによる1960年代の児童文学「ワニのライルのおはなし」をベースにしており、グラミー賞にノミネートされた歌手ショーン・メンデスが、ニューヨークに住む歌うワニ・ライルの声を務めています。ハビエル・バルデム(「ノーカントリー」)、コンスタンス・ウー(「ハスラーズ」)が共演。「俺たちフィギュアスケーター」のウィル・スペックとジョシュ・ゴードンがメガホンをとり、「グレイテスト・ショーマン」のベンジ・パセックとジャスティン・ポールが音楽を手がけました。製作費5000万ドルで、週末3日間で興収1100万ドルをあげました。
20世紀スタジオの「アムステルダム」は、3位にランクインしました。同作は、アメリカ政府転覆の陰謀と噂されるある事件に基づいた、史実とフィクションが融合した物語。クリスチャン・ベール(「フォードvsフェラーリ」)、マーゴット・ロビー(「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」)、ジョン・デビッド・ワシントン(「TENET テネット」)をはじめ、ラミ・マレック(「ボヘミアン・ラプソディ」)、ロバート・デ・ニーロ(「ジョーカー」)、マイケル・シャノン(「シェイプオブウォーター」)、クリス・ロック(「スパイラル ソウ オールリセット」)、マイク・マイヤーズ(「ボヘミアン・ラプソディ」)、テイラー・スウィフト(「キャッツ」)ら豪華キャストが集結しました。デビッド・O・ラッセル(「世界にひとつのプレイブック」)が監督と脚本を担当。製作費8000万ドルで、週末3日間の興収640万ドルという、厳しい結果になりました。
さらに、配信プラットフォームを運営するシネダイム・エンタテインメントの「Terrifier 2(原題)」が、10位でオープニングを飾りました。同作は、「Terrifier(原題)」(2016)の続編で、殺人ピエロが恐怖を巻き起こすスラッシャーホラー。8月に英ロンドンで開催された映画祭「frightfest」でプレミア上映されると、批評家から絶賛を浴びました。週末3日間の興収82万5000ドルを稼ぎ出し、製作費25万ドルのインディペンデント映画としては、奇跡的な興行を展開しています。