【「ジブリパーク」潜入レポート第1弾】「ジブリの大倉庫」の4つの見どころ 「ラピュタ」ロボット兵、湯婆婆の部屋、アリエッティの庭も!
2022年10月12日 18:29

スタジオジブリ作品を題材にしたテーマパーク「ジブリパーク」のマスコミ向けの内覧会が10月12日に行われた。会場に潜入した映画.comが、11月1日のオープンを控える「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」を、写真とともに一挙にご紹介。潜入レポート第1弾では、「天空の城ラピュタ」のロボット兵、湯婆婆の部屋、アリエッティの庭など、見どころ満載のメインエリア「ジブリの大倉庫」にフォーカスを当てる。
スタジオジブリの世界を再現する同施設は、愛知・長久手市の愛・地球博記念公園に11月1日に開園。施設内は5つのエリアに分かれ、「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」の3つのエリアが11月1日に開業、その約1年後に残りの「もののけの里」「魔女の谷」がオープンする。

「ジブリの大倉庫」は、ひとつの巨大な施設のなかに、映像展示室をはじめ、3つの企画展示室、ショップやカフェなどを併設。「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「千と千尋の神隠し」「借りぐらしのアリエッティ」「コクリコ坂から」など、さまざまな作品に関連したコンテンツが展示されている。
【見どころ1】子どもも大人も遊べる! 魅力たっぷりの展示
●中央階段、「空飛ぶ巨大な船」
●「天空の庭」
●「にせの館長室」
●「ネコバスルーム」
●「床下の家と小人の庭」
●「哲学研究会」
●公開倉庫
●南街
●カフェ「大陸横断飛行」
●ミルクスタンド「シベリあん」
●ショップ「冒険飛行団」

大倉庫に入ってまず目を引くのは、1階と2階を結ぶ、カラフルなタイル装飾の中央階段。目を凝らすと、ジブリにまつわるいろいろなキャラクターが隠れている。タイル作家が、愛知の瀬戸や常滑のタイル業者と協業し、作り上げたものだという。色鮮やかな建物がのぞき、秘密の入口や抜け道らしきものも見え、来場者のワクワク感を一気に高めてくれる。

中央階段を見上げると、「天空の城ラピュタ」の冒頭に登場する、全長7メートルの「空飛ぶ巨大な船」が、プロペラを回してゆったりと浮かんでいる。細部まで作りこまれていて、いまにも空に飛び立っていきそうだ。


「天空の城ラピュタ」に登場する廃墟となった庭園を再現。高さ4メートルのロボット兵が、ひっそりと佇んでいる。蔦とコケに覆われた壁には古い紋章も確認できる。


「千と千尋の神隠し」の湯婆婆の執務室を再現し、来場者を迫力たっぷりの湯婆婆がお出迎え。髪は1本1本植毛され、手間をかけて作られているという。大量の契約書が舞うなか、来園者に目もくれず、仕事に没頭している様子。床には宝石や扇子がちらばり、湯婆婆の肖像画も。緑色の3つの頭「かしら」が思い思いに遊んでいるさまも、どこかほほ笑ましい。


「となりのトトロ」の世界を再現した、子どもたちの遊び場。あたたかみのある質感のネコバスやトトロが並び、子どもたちが自由に遊ぶことができる。小学生以下であれば、ネコバスに乗ることも可能。行き先が「七国山」(さつきとメイのお母さんは、七国山病院に入院していた)と表示されたバスやバス停もあり、どっぷりと世界観に浸ることができる。


「ネコバスルーム」の隣に広がる、スタジオジブリがある東京・小金井周辺のちょっと昔の街並みや乗り物などをモチーフにした、子どもたちの遊び場。


「借りぐらしのアリエッティ」の世界観が楽しめる「小人の庭」は、身長10センチの小さなアリエッティ一家から見た自然の風景を再現した。庭を探索していると、巨大な植物に囲まれた庭の一角に、折りたたまれた紙を発見。そっとめくってみると、それは翔がアリエッティに渡した手紙で、「わすれもの」という文字が。こうした、ジブリファンへの目配せのようなディテールが嬉しい。

「床下の家」では、人間が住む家の床下で、さまざまな生活品をこっそり借りて暮らす、アリエッティたちの工夫に満ちた生活を垣間見ることができる。アリエッティの植物に彩られた部屋や、滑車を使ったエレベーターなども見学することができる。

「コクリコ坂から」に登場する、「カルチェラタン」の一角にある「哲学研究会」。ニーチェの哲学書などの書物や雑貨が所せましと置かれている。


「三鷹の森ジブリ美術館」の企画展示や、国内外の展覧会で展示した制作物・造形物を保管している倉庫の一部を公開。「ハウルの動く城」の模型や、「耳をすませば」のバロン、「崖の上のポニョ」のポニョの巨大な造形物などが置かれている。

南街は、懐かしい気分になれる商店街。ジブリ映画の原作となった児童文学など、関連書籍が揃う「熱風書店」、模型を集めた「大空模型」、駄菓子を売っている「駄菓子 猫かぶり姫」などが立ち並ぶ。なかでも「大空模型」には、ジブリ映画関連の模型に加え、宮崎駿監督と宮崎吾朗監督が集めた「非売品」のレアな模型も。これら商店の商品は、一部を除き、実際に購入することができる。

通りに並ぶ看板や建物にも遊び心がつまっていて、歩いているだけでテンションが上がること間違いなし。カラフルな建築物を眺め、おかしな看板をチェックしているだけで、時間があっという間に過ぎてしまう。


大倉庫を探検した来場者が“翼を休める”場所。長距離飛行のパイロットが操縦しながら片手でとる食事をイメージしたサンドイッチやピザが並び、名古屋名物の味噌カツのピザ(税込900円)も。サンドイッチには、宮崎駿監督が描いたオリジナルイラストの旗が立っている。「崖の上のポニョ」のポニョや、「魔女の宅急便」のキキといった人気キャラクターのイラストがかわいい!


カウンター式のミルクスタンド。愛知産の牛乳(税込220円)をオリジナルデザインの猫のイラストが描かれた瓶で提供するほか、「風立ちぬ」に登場した、カステラであんこを挟んだお菓子「シベリア」(税込380円)も販売する。つぶあんとこしあん両方あり、筆者はこしあんを試食してみたが、牛乳と一緒に食べると、優しい甘さが口に広がる。ジブリの世界を眺めながら食べると、また格別の味わい! 食事ができるベンチもあるため、大倉庫を歩き疲れたときの、ちょっとした休憩におすすめ。


全ジブリ作品に関連するグッズに加え、「ジブリパーク」のオリジナル商品を取りそろえているショップ。パークオリジナル商品は、全体の約半分。「ネコバスルーム」のネコバスを模したぬいぐるみなどのグッズや、「千と千尋の神隠し」の湯婆婆の被り物など、貴重なグッズが並んでいる。


「オリヲン座」は、席数約170の映像展示室。これまで「三鷹の森ジブリ美術館」でのみ上映されていたスタジオジブリ製作の短編アニメーション全10作品を順番に上映する。開園時は、児童書「いやいやえん」(中川李枝子作・大村百合子絵/福音館書店刊)を原作に、宮崎駿が監督と脚本を担当した「くじらとり」を上映する。
「くじらとり」/「コロの大さんぽ」/「めいとこねこバス」/「やどさがし」/「星をかった日」/「水グモもんもん」/「ちゅうずもう」/「パン種とタマゴ姫」/「たからさがし」/「毛虫のボロ」
企画展示室では、11日1日から「ジブリのなりきり名場面展」「『食べるを描く。』増補改訂版」「ジブリがいっぱい展」の3つの企画展示を開催。

「ジブリのなりきり名場面展」は、ジブリ作品の登場人物になりきり、名場面のなかに入りこむことができる体験型の展示。展示数は、「千と千尋の神隠し」「天空の城ラピュタ」「平成狸合戦ぽんぽこ」「ゲド戦記」など13作品14コーナー。「千と千尋の神隠し」では千尋になりきって、海上を走る不思議な電車に乗ってカオナシの横に腰かけることができる。


「『食べるを描く。』増補改訂版」では、2017年~18年に「三鷹の森ジブリ美術館」で開催された企画展示に、新たに「千と千尋の神隠し」「コクリコ坂から」「劇場版 アーヤと魔女」の3作品の資料を追加。展示室に足を踏み入れると、懐かしの洋食屋のように、「千と千尋の神隠し」のハクのおにぎりや、「魔女の宅急便」のニシンのパイなど、“ジブリ飯”の食品サンプルがずらり。各作品の料理シーンや食事シーンの原画・絵コンテなども展示されている。さらには、「千と千尋の神隠し」の屋台をはじめ、「コクリコ坂から」のコクリコ荘の台所、「となりのトトロ」のサツキとメイの家の台所、「天空の城ラピュタ」のドーラの船・タイガーモス号のキッチンも再現。さまざまな展示を通してジブリ作品の食べ物はなぜおいしそうに見えるのか、その秘密を紐解く。


「ジブリがいっぱい展」は、世界中から集めたジブリ作品のポスター、映像・音楽パッケージ、書籍などを展示する。スタジオジブリの打ち合わせスペースを再現した「トトロ・バー」も設けられている。
「ジブリパーク」のチケットは、エリアごとに日時指定の予約制となり、オンラインチケット販売サイト「Boo-Woo チケット」、全国のローソンやミニストップ店頭「Loppi」で毎月10日発売。
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