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青山真治監督、死去 57歳 「EUREKA ユリイカ」「東京公園」「共喰い」などを発表

2022年3月25日 22:04

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青山真治監督(第34回東京国際映画祭オープニングセレモニー)
青山真治監督(第34回東京国際映画祭オープニングセレモニー)

映画監督の青山真治さんが3月21日の0時30分、食道がんのため亡くなった。57歳だった。妻で女優のとよた真帆さんは、自身の公式サイトでコメントを発表。2021年春頃から、青山監督が治療を継続していたことを明かした。

1964年生まれ、福岡県北九州市出身。96年に「Helpless」で劇場映画デビューを果たし、00年には「EUREKA ユリイカ」を発表。バスジャック事件で心に傷を負った人々の再生への旅を描いた同作は、第53回カンヌ国際映画祭にて、国際批評家連盟賞とエキュメニック賞を受賞。なお「EUREKA ユリイカ」のノベライズ小説版にて、第14回三島由紀夫賞を獲得している。

その後、「月の砂漠」(03)、「レイクサイド マーダーケース」(04)、「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」(05)、「サッド ヴァケイション」(07)などを手掛けている。

三浦春馬さんを主演に迎え、榮倉奈々小西真奈美井川遥らが共演した「東京公園」(11)は、第64回ロカルノ国際映画祭で金豹賞審査員特別賞を獲得。イランの名匠アミール・ナデリ監督作「CUT」(11)では共同脚本、井上淳一監督作「戦争と一人の女」(13)では音楽を担当している。

第146回芥川賞受賞を受賞した田中慎弥氏の小説を映画化した「共喰い」(13)では、菅田将暉とタッグ。第66回ロカルノ国際映画祭にて、YOUTH JURY AWARD最優秀作品賞、ボッカリーノ賞最優秀監督賞の2冠に輝いた。

16年には、教授を務めていた多摩美術大学の映像演劇学科出身の新人映画作家・甫木元空の初劇場監督作「はるねこ」をプロデュース。20年には、7年ぶりに長編映画となった「空に住む」を製作。多部未華子と初タッグを組み、現実と夢の間で葛藤しながらも新たな人生を見いだしていく女性たちを描いてみせた。

21年10月30日~11月8日に開催された「第34回東京国際映画祭」では、イザベル・ユペールらとともにコンペティション部門の審査を担当していた。

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