83歳にして新作続々 ベン・アフレックも興奮したリドリー・スコット監督の撮影秘技
2021年10月8日 10:00

マット・デイモンとベン・アフレックが、「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」以来24年ぶりに脚本でタッグを組んだ「最後の決闘裁判」が、10月15日から公開される。メガホンをとったのは、「ブレードランナー」「グラディエーター」などで知られるリドリー・スコット監督。鬼気迫る圧巻の映像を作り上げる“ビジュアリスト”として名高いスコット監督ならではの撮影方法について、デイモンとアフレックらが語った。
決闘裁判とは、その名の通り、一向に解決を見ない争いの決着を、命を賭けた決闘で決定するというもの。真実を知っているのは神だけであり、その神が“正しい者”を勝利へと導くと信じられ、中世ヨーロッパで正式な法手続きとして広く認められていた。本作では、14世紀フランスで実際に行われた“最後の決闘裁判”をモデルに、スコット監督が豪華キャストと共に作り上げた歴史大作として注目を集めている。
(C)2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.スコット監督は、デビュー作で「決闘(duel)」を題材とした「デュエリスト 決闘者」でカンヌ国際映画祭新人監督賞を受賞。1979年に手がけた「エイリアン」が世界的大ヒットとなり、「ブレード・ランナー」「テルマ・ルイーズ」「グラディエーター」「ハンニバル」「アメリカン・ギャングスター」「プロメテウス」と、幅広いジャンルでヒット作を生み出し続け、「ハウス・オブ・グッチ」(2022年1月14日公開)、ジョディ・カマーを再登用し、ホアキン・フェニックス共演のナポレオン1世を描いた「Kitbag(原題)」、そしてその後には「グラディエーター」の続編着手も報じられるなど、御年83歳にしてなおエネルギッシュに活躍し続けている。
ウェストハートルプール美術大学、ロンドン王立美術大学でグラフィックデザインなどを学んだ後、BBCに入社し、退社後はCM制作会社RSAを設立してCM監督として活躍した経歴からすれば、さまざまなジャンルに挑戦し、撮影・音楽・衣装など芸術面や、美術・セットの細部にこだわり、リアリティのある映像美を追求するのも納得できる。
複数のカメラを用いた360度全方向による撮影方法で知られており、アカデミー賞作品賞受賞監督でもあるアフレックは「リドリーのとても特徴的な撮影方法を間近で見られるのは、とても興奮することだった。各カメラがそれぞれの方向を向いていることによって信じられないほどのエネルギーが生じる。演じている者たちは、自分がいつカメラに捉えられているか分からない。それが素晴らしい切迫感と即時性を作り出すんだ」と振り返る。
デイモンは「リドリーは光のことを実によく理解していて、どうやったら撮影ショットを非常にハイレベルに進化したフレームに出来るかを熟知している」と語り、さらに「トレイラー上にカメラを設置していく時に、まずフロアのほうに自分で歩いて行って、そのシーンを自分でリハーサルしてからカメラを4台設置して、それに対して(撮影監督の)ダリウス(・ウォルスキー)が照明を提供する。それからトラックの中に戻って、自分でカメラを操作したら何が映るかを確認する。これは、彼が最初にこの仕事を始めた時にやっていた方法のより手の込んだバージョンといえる。こうすれば、ショットがどう仕上がるか、どうやったら欲しいショットにたどり着けるか、方法が分かる。4台のカメラにそれぞれ着いた操作のプロが、無線機で監督からの指示を受けてショットの調整をしていく」と、独特な撮影方法がダイナミクスを生んでいると説明する。
いくつかのシーンでは、撮影カメラ6台が同時に回って撮影されていることもあり、さらには撮影の最中に編集を行う数少ない監督の一人でもあるという。
本作でスコット監督を支えたのは、前述の撮影監督のダリウス・ウォルスキー(『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、『プロメテウス』『オデッセイ』)ほか、プロダクション・デザイナーのアーサー・マックス(『グラディエーター』『オデッセイ』)、編集のクレア・シンプソン(『プラトーン』)、衣装デザイナーのジャンティ・イェーツ(『グラディエーター』)、作曲家のハリー・グレッグソン=ウィリアムズ(『プロメテウス』『オデッセイ』)ら。一流のスタッフが結集し、荘厳な中世的世界観をスクリーンに再現させた。
とはいえ、スコット監督は「これまでにやっていない素材を見つけるのが好きで、新鮮でそれまでとは違うものをいつも探している。ミュージカルはやったことがないし、ウエスタンもやったことがない。だからそういうものを見つけようとしている」と作品選びについて明かす。「だが、この作品に関して言うとこの時代はとても親しみが持てて、十字軍の物語なんかも同じような時代のものだよね、そういったものは分かりやすいし、与しやすい。だが最も大事なのは、コンセプトであり文脈なんだ。この作品について言えば、3つの違う視点があるという点がとても興味深くてね。それがどの時代かどの世紀かなんてことは関係がない。私にとってはそれが一番大事なことだったんだ。文脈がね」と主張しており、視覚ビジュアルにおける才能と目利きを併せ持つスコット監督の新作に期待がかかる。
「最後の決闘裁判」は10月15日から全国公開。
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