【全米映画ランキング】「フリー・ガイ」がV2 H・ジャックマン主演SFスリラーは9位デビュー
2021年8月25日 09:00

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先週末の全米ボックスオフィスは4本の新作がランクインしたが、実写の新作がどれも不発に終わり、ライアン・レイノルズ主演のSFアクションコメディ「フリー・ガイ」が約1880万ドルの興収で首位を守り、V2を果たした。
同作はディズニーの配給ながら、20世紀スタジオの作品のため、公開後45日間はDisney+での同時配信はなく劇場のみでの公開となっていることが奏功し、2週目の週末は前週比34%減の落ち込みで乗り切った。10日間の累計は約5880万ドルに、全世界興収は約1億1200万ドルを記録している。
初登場2位は、少年ケントと個性豊かな子犬たちのチームの活躍を描いたニコロデオンの子供向け人気アニメの劇場版「パウ・パトロール ザ・ムービー」。Paramount+での同時配信もありながら、オープニング興収約1300万ドルというまずまずのスタートを切った。
3位はディズニーの「ジャングル・クルーズ」。累計は約9250万ドルに達し、今月中に1億ドルを超える見通し。4位、5位には「ドント・ブリーズ2」「リスペクト」が続いた。
007の「ゴールデンアイ」「カジノ・ロワイヤル」を手がけた77歳のベテラン、マーティン・キャンベル監督の最新作「The Protege」は7位デビュー。師匠を殺された女殺し屋の壮絶な復讐を描いたR指定アクションスリラーだったが、批評、興行ともに苦しいスタートとなった。主人公の女殺し屋アナに「M:i:III」「ダイ・ハード4.0」、TVシリーズ「NIKITA ニキータ」のマギー・Q。共演にマイケル・キートン、サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・パトリック。
8位デビューとなったのは、サーチライト・ピクチャーズのR指定ホラー「The Night House」。突然未亡人になり悪夢にうなされる毎日を送るベスは、夫が建てた湖畔の家で遺品を調べながら、夫の隠された秘密を探り始めるが……。批評家からのレビューはまずまずだったが、興行には結びつかずOP興収は約287万ドルにとどまった。主人公ベスにレベッカ・ホール。共演にサラ・ゴールドバーグ、ヴォンディ・カーティス=ホール、ステイシー・マーティン。メガホンをとったのは「V/H/S シンドローム」「ザ・リチュアル いけにえの儀式」のデビッド・ブルックナー。
そして、初登場9位にはヒュー・ジャックマン主演のSFスリラー「レミニセンス」がランクイン。多くの都市が水没した近未来の世界を舞台に、人々の記憶に潜入して事件を調査するエージェントの戦いを描いた大作だったが、OP興収約200万ドルというかなり厳しいスタートとなってしまった。製作・脚本はクリストファー・ノーランの弟で「ダークナイト」「インターステラー」などの脚本で知られるジョナサン・ノーラン。監督はジョナサンの妻で、TVシリーズ版「ウエストワールド」の原案・演出を担当してきたリサ・ジョイ。レベッカ・ファーガソン、タンディ・ニュートン、クリフ・カーティス、ダニエル・ウーらが共演した。