レミニセンス

劇場公開日:

レミニセンス

解説

ヒュー・ジャックマンが記憶に潜入するエージェントに扮したSFサスペンス大作。「インターステラー」「ダークナイト」などクリストファー・ノーラン作品で脚本を担当してきた、クリストファー・ノーランの弟ジョナサン・ノーランが製作を手がけ、ジョナサンの妻でテレビシリーズ「ウエストワールド」のクリエイターとして知られるリサ・ジョイがメガホンをとった。多くの都市が水没して水に覆われた世界。記憶に潜入し、その記憶を時空間映像として再現する「記憶潜入(レミニセンス)エージェント」のニックに、検察からある仕事が舞い込む。それは、瀕死の状態で発見された新興勢力のギャング組織の男の記憶に潜入し、組織の正体と目的をつかむというものだった。男の記憶から映し出された、事件の鍵を握るメイという名の女性を追うことになったニックは、次々とレミニセンスを繰り返していく。しかし、膨大な記憶と映像に翻弄され、やがて予測もしなかった陰謀に巻き込まれていく。「グレイテスト・ショーマン」でもジャックマンと共演したレベッカ・ファーガソン、「ウエストワールド」のタンディウェ・ニュートンらが脇を固める。

2021年製作/116分/PG12/アメリカ
原題:Reminiscence
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2021年9月17日

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映画レビュー

3.5Imaginative Sci-Fi Dystopian Mystery

2022年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

Global warming has made Miami a Venician slum. Nick runs a business letting people visit memories in enhanced VR. A peculiar client segues into a love affair which crosses over into his part-time gig as a technician for criminal sleuths. It's like a small-town spin-off to Blade Runner. The flashback visuals are inventive. Hard to follow at times, but writer/director Joy is a fearless raconteur.

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Dan Knighton

3.5ノスタルジックなSFハードボイルドに、まさかジョン・ヒューズ味まで感じるとは!

2021年9月30日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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村山章

4.0過去に生きるか未来に生きるか

2021年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

水没しかかっている都市が、ビジュアルイメージとしてモチーフとマッチしている。記憶を映像化し、過去の記憶に耽溺できる技術のある世界で、人は美しい思い出に浸って生きている。美しい思い出におぼれているその様が、水没しかかって、光が水に反射して美しいマイアミの光景と絶妙にマッチしている。美しくて甘美だけれど、それは滅びの道というか。そんな世界で、人はいかに未来を見て生きていけるのかが問われている。主人公のニックは過去に生き、助手のワッツはかろうじて未来を生きる選択をする。
SFとしてのアイデアの今回である記憶の映像化は、現実にも研究されている。脳の働きから近く映像を読み取り、画像化する実験はすでに行われている。将来は、この映画のような技術が実現するかもしれない。そんな時に、私達はどう生きるべきかをシミュレートしてくれる稀有な作品だ。

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杉本穂高

4.5ナイスなSFセンス

2024年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

SFセンスの高いアメリカの作品。
現代がバーチャルリアリティーに一歩踏み込んだ状態だが、その少し先の未来を想定し、さらにサスペンスや事件と絡めて描いている。
近未来の設定が面白い。環境変化にとどまらず、その中で人々の欲求がどこに向かったのかを上手に設定している。
人の記憶は、ゲームなんかよりよほど面白いかもしれない。
ワッツは酒浸りだが自分の抱えている問題を明確に認識している。彼女はニックに言われて未来を選択した。娘と和解し一緒に住み始めた。
しかしニックはどうしてもメイを忘れらず、メイとの記憶をエンドレスに見続けている。
ニックが汚職警官にした記憶による拷問は見事な設定だった。
その伏線として「死んでゆくものは、必ず一番幸せだった頃の記憶にたどり着く」とニックは言っている。考えてみれそうかもしれない。そうくぎ付けしておいて、あの拷問は効果抜群だ。
メイが言った「幸せの物語を話して」というセリフは、彼女の本当の望みだろう。
彼女がニックに話したことの中に少年の居場所をヒントとして残し、また汚職警官の記憶の中でニックに話しかけるシーンも素晴らしいアイデアだった。
しかし彼女が子供を汚職警官から守り通したいというモチベーションはどこから来たのだろう? 作品ではそれがメイの正義感のように描かれているが理解しにくい部分だった。
「盲目」となったニックが仕事中であれメイのことを探し続ける様子は我々日本人からは考えにくいが、それは後にニックが「すべてが仕組まれていた」と驚愕するどんでん返しを演出するためだろう。
でも視聴者には、もう少し前からそれはわかってしまっちゃってるんじゃないでしょうか?
時代背景も人々の変遷も、変わってしまった中でも起きているヒエラルキー、そしてそこに登場した他人の記憶を見る装置「レミニセンス」という設定。素晴らしかったです。
しかし、
最後にワッツが言う「過去を選択しても未来を選択しても、どっちを選んでも間違いではない」
一見正しいことのように述べているが、ここに真理から逸脱した欺瞞が隠されていることが悲しかった。
どうでもいいですが、過去も未来も存在しません。あるのは「いまここ」だけです。
多くの人々がこの真理にたどり着き始めていますが、このような映画によって「ウソ」を教え込むことも可能なのです。あの最後のセリフは原作とは関係ない恣意的な付け加えが行われたということを感じざるを得ません。
これは気をつけたいですね。

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