ジム・ジャームッシュ、都内ミニシアター4館をジャック! 初の大規模特集上映、7月開催
2021年6月3日 15:00
鬼才ジム・ジャームッシュ初となる大規模な特集上映「JIM JARMUSCH Retrospective 2021」が、7月2日~22日の3週間限定で、東京の新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイント、アップリンク吉祥寺の4館で開催されることがわかった。初期3部作「パーマネント・バケーション」「ストレンジャー・ザン・パラダイス」「ダウン・バイ・ロー」が日本で劇場公開された1986年から35年の時を経て、ジャームッシュ監督の初期作から最新作までの12作品を、スクリーンで楽しむことができる。
米インディペンデントシーンを牽引し、長年にわたり世界中の映画人たちから愛されリスペクトされてきたジャームッシュ監督。日本でも80年代後半から90年代のミニシアターブームを支え、映画ファンから熱烈な人気を誇っている。ファン待望の特集上映では、ミニシアターブームの中心地だった新宿、有楽町、渋谷、吉祥寺の映画館をジャック。さらに都内4館以外にも、全国で順次公開される予定だ。
特集上映では、ジャームッシュ監督が手がけた珠玉の12作品がずらり。ジャームッシュ監督の大学卒業制作であり、オフビートなスタイルが話題となった長編デビュー作「パーマネント・バケーション」(80)。第37回カンヌ国際映画祭のカメラドールを受賞し、その名を一躍世界中に知らしめた「ストレンジャー・ザン・パラダイス」(84)。“酔いどれ詩人”の異名を持つカリスマシンガーのトム・ウェイツが映画初主演を飾った「ダウン・バイ・ロー」(86)。工藤夕貴と永瀬正敏が出演した「ミステリー・トレイン」(89)などが名を連ねている。
さらに、ウィノナ・ライダーら豪華キャストが共演し、5つの都市を舞台にタクシーの車内で起こる出来事を描いた「ナイト・オン・ザ・プラネット」(91)、ジョニー・デップ主演、ニール・ヤングの即興演奏に魂を揺さぶられる西部劇「デッドマン」(95)、武士道とヒップホップが融合し、フォレスト・ウィテカーがサムライの殺し屋を演じた「ゴースト・ドッグ」(99)など、実験的なスタイルに挑んだ90年代の人気作も上映される。
そのほか個性豊かな俳優やミュージシャン、コメディアンが次々に登場する短編集「コーヒー&シガレッツ」(2003)。ティルダ・スウィントンとトム・ヒドルストンが吸血鬼に扮する異色のラブストーリー「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」(13)。アダム・ドライバーがバスの運転手を演じ、何気なくもかけがえのない日常をつづった「パターソン」(16)。イギー・ポップ率いる伝説のバンド「ザ・ストゥージズ」に迫るドキュメンタリー「ギミー・デンジャー」(16)。ドライバー、スウィントン、ビル・マーレイら常連組が顔をそろえ、セレーナ・ゴメスが出演したゾンビ映画「デッド・ドント・ダイ」(19)。ジャームッシュ監督の魅力を存分に味わえるラインナップとなった。
「JIM JARMUSCH Retrospective 2021」は、7月2日~22日の3週間限定で開催。上映劇場ごとの作品ラインナップは、以下の通り。詳細は公式サイト(https://longride.jp/jimjarmusch)で確認できる。
※7月16日~22日は、渋谷パルコ8F ホワイト シネクイントで上映
「ミステリー・トレイン」「ゴースト・ドッグ」
「ギミー・デンジャー」