「ゴッドファーザーPARTII」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のキャスティングディレクターが死去
2021年1月6日 20:00

「カッコーの巣の上で」「ゴッドファーザーPARTII」「チャイナタウン」といった名作から、「E.T.」「インディ・ジョーンズ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などのスティーブン・スピルバーグ監督の娯楽大作を手がけたキャスティングディレクター、マイク・フェントン氏が他界した。享年85歳。
もともとは撮影監督志望だったというフェントン氏は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校卒業後、エージェントとして業界でのキャリアをスタートさせる。パラマウント・ピクチャーズでの2年間にわたる勤務を経て、1960年代の人気テレビドラマ「アイ・スパイ」のキャスティングディレクターに就任。70年代には業界でその名が知れ渡る存在となり、「カッコーの巣の上で」「ゴッドファーザーPARTII」「アメリカン・グラフィティ」「チャイナタウン」といった一連の傑作を手がけた。
スピルバーグとは、初の劇場映画作品「続・激突!カージャック」からの縁で、「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」「E.T.」「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」「太陽の帝国」「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」といった監督作のみならず、「ポルターガイスト」「グーニーズ」と「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作、「アメリカ物語」「世にも不思議なアメージングストーリー」などのプロデュース作も担当している。
フェントン氏の訃報を受けて、スピルバーグは声明を発表。「マイク・フェントンとの仕事は、キャンディー屋さんで働くようなものでした」「マイクの俳優への熱烈な支援は伝説となっているほどです。彼がプッシュする役者が出演を決めたとき、マイクの笑顔はその役を獲得したどの役者よりも輝いていました。俳優を単にプッシュするだけではなく、応援隊を立ち上げたものです。マイク自身もかなりの演技派で、舞台裏で相手役のセリフを読み上げては、役者の気持ちを盛り上げてくれました。彼に推薦された多くの役者たちと同じように、マイクは自分の仕事を愛していましたし、そんな彼を周囲の人たちも愛していました。とても寂しいです」と故人を偲んでいる。
フェントン氏は、82年に米キャスティング協会(Casting Society of America)を共同設立。ハリウッドにおけるキャスティングディレクターの地位向上にも貢献した。
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