【第92回アカデミー賞総括】「パラサイト 半地下の家族」作品賞含む最多4冠!
2020年2月10日 14:18

[映画.com ニュース] 第92回アカデミー賞の授賞式が2月9日(現地時間)、米ハリウッドのドルビー・シアターで開催され、ポン・ジュノ監督が手がけた韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を制し、幕を閉じた。英語以外の外国語映画が作品賞を受賞するのは、同賞史上初の快挙となる。
ここ数年「白すぎるオスカー」といった批判や、#MeToo運動などの逆風を受け、ダイバーシティー(多様性)を模索していたアカデミー賞だが、「パラサイト 半地下の家族」に作品賞を与えたことで、文字通り新時代を迎えたことになる。授賞式で最初に同作の名がコールされたのは、脚本賞。その後、国際長編映画賞も続き、監督賞の受賞スピーチでは「最も個人的なことが、最もクリエイティブなこと」というマーティン・スコセッシ監督の言葉を引用したポン・ジュノ監督に対し、場内はスタンディングオベーションで祝福。そして作品賞の発表で歴史が変わり、会場のボルテージは最高潮に達した。
下馬評の高かった「1917 命をかけた伝令」は撮影賞、録音賞、視覚効果賞の3部門の受賞に終わった。続いて、「ジョーカー」(主演男優賞と作曲賞)、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(助演男優賞と美術賞)、「フォードvsフェラーリ」(編集賞と音響編集賞)が2部門を戴冠している。
また、「ジョーカー」での“怪演”が評価され主演男優賞に輝いたホアキン・フェニックスは、93年に死去した兄リバー・フェニックスさんの「英知を救う先にこそ平和がある」という言葉を引用し、喝さいを浴びていた。
受賞結果は以下の通り。
監督賞:ポン・ジュノ「パラサイト 半地下の家族」
主演女優賞:レニー・ゼルウィガー「ジュディ 虹の彼方に」
主演男優賞:ホアキン・フェニックス「ジョーカー」
助演女優賞:ローラ・ダーン「マリッジ・ストーリー」
助演男優賞:ブラッド・ピット「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
脚本賞:ポン・ジュノ/ハン・ジヌォン「パラサイト 半地下の家族」
脚色賞:タイカ・ワイティティ「ジョジョ・ラビット」
視覚効果賞:「1917 命をかけた伝令」
美術賞:「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
撮影賞:ロジャー・ディーキンス「1917 命をかけた伝令」
衣装デザイン賞:ジャクリーン・デュラン「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」
長編ドキュメンタリー賞:「アメリカン・ファクトリー」
短編ドキュメンタリー賞:「Learning to Skateboard in a Warzone (If You’re a Girl)」
編集賞:「フォードvsフェラーリ」
国際長編映画賞:「パラサイト 半地下の家族」
音響編集賞:「フォードvsフェラーリ」
録音賞:「1917 命をかけた伝令」
メイクアップ&ヘアスタイリング賞:「スキャンダル」
作曲賞:ヒドゥル・グドナドッテイル「ジョーカー」
主題歌賞:“(アイム・ゴナ)ラヴ・ミー・アゲイン”「ロケットマン」
長編アニメーション賞:「トイ・ストーリー4」
短編アニメーション賞:「Hair Love」
短編実写映画賞:「向かいの窓」
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

“最高&最幸”の一作!
【過去最高の評価!最も泣いた!】ありがとう、そして…さようなら!? 結末は絶対に観て…!
提供:キノフィルムズ

たべっ子どうぶつ THE MOVIE
【裏切りすんごい】キッズ向けとナメてたら…全然“甘くなかった”!!嘘やろ、こんな…ええんか…?
提供:クロックワークス、TBSテレビ

“ハリポタファン”に熱烈に推したい
【夢のような空間がここにある】GWにぜひ堪能してほしい特別な体験【忖度なし正直レビュー】
提供:ワーナー ブラザース スタジオ ジャパン

地上波では絶対ムリな超過激作
【超暴力的・コンプラガン無視!】狂キャラが常軌を逸した大暴れ!!【敵の事務所にロケットランチャー】
提供:DMM TV

マインクラフト ザ・ムービー
【予想の5倍面白かった】そして、この映画で人生がレベルアップする【息つく間もない“楽しさ”連続】
提供:ワーナー・ブラザース映画

サメ!ゾンビ!ガメラ!
【狂った名作・怪作が無料大量放送】人類終了のお知らせ! ありがとう“GWの夜”が決まった
提供:BS12

なんだこの強烈に面白そうな映画は!?!?
【尋常じゃなく面白そうな6つの魅力】予告だけで「めちゃくちゃ良さそう」が湧き上がる…観なければ!
提供:ディズニー