ASC賞は全編ワンカット撮影の「1917」ロジャー・ディーキンス
2020年1月29日 11:00
[映画.com ニュース]米撮影監督組合(ASC)に所属する会員によって選出される第34回ASC賞に、「1917 命をかけた伝令」の撮影監督を手がけたロジャー・ディーキンスが選ばれた。
コーエン兄弟作品のカメラマンとして知られる名匠ロジャー・ディーキンスにとっては、「ショーシャンクの空に」「バーバー」「007 スカイフォール」「ブレードランナー 2049」に次ぐ5度目の受賞。「トゥモロー・ワールド」「ツリー・オブ・ライフ」「ゼロ・グラビティ」「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」「レヴェナント 蘇えりし者」のエマニュエル・ルベツキと並び、最多受賞者となった。
ただし、過去33回のASC賞受賞者のうち、アカデミー賞撮影賞を受賞したのはわずか14人しかいないため、アカデミー賞確実とは言えなそうだ。昨年は、「COLD WAR あの歌、2つの心」のウカシュ・ジャルがASC賞を受賞。だが、アカデミー賞撮影賞は「ROMA ローマ」のアルフォンソ・キュアロンが受賞している。
「1917 命をかけた伝令」は、第1次世界大戦下にあるふたりの若きイギリス兵のある1日をワンカット撮影で描いた作品。若きイギリス兵のスコフィールドとブレイクが、兄弟も所属する1600人の友軍兵士たちに「作戦中止」の重要な伝令をするべく、危険が待ち受ける敵の陣地を抜けようとする。
「1917 命をかけた伝令」は、2月14日に全国公開される。