米Colliderが選ぶ2019年の映画音楽ベスト10
2020年1月1日 19:00
[映画.com ニュース]米Colliderが、2019年に公開された映画のなかから音楽が特に優れていた10本を、ランキング形式で発表した。
1位は、「ゲット・アウト」のジョーダン・ピール監督が、自分たちとそっくりの謎の存在につきまとわれる一家の恐怖を描いたサスペンススリラー「アス」。聖歌隊の澄んだ歌声が、かえって不気味さを盛り立てるマイケル・エイブルズの秀逸なスコアは、観客に深い余韻を残す。
2位は、世界中で大ヒットを記録したDC映画「ジョーカー」。アイスランド出身の気鋭ヒドゥル・グドナドッティルによる美しくも痛ましい音楽は、純粋で心優しいアーサーが、徐々に狂気の淵へと落ちていくさまを見事に捉えた。3位は、スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバー共演によるノア・バームバック監督作「マリッジ・ストーリー」。壊れゆく結婚生活に葛藤する夫婦の切ない心情を、巨匠ランディ・ニューマンのソウルフルかつロマンティックな旋律が引き立てる。
このほか、ライアン・ジョンソン監督とは4度目のタッグとなるネイサン・ジョンソンが、作品のトーンと完璧にマッチするエッジーなスコアを提供した「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」、コメディ、悲劇、ホラーといった異なるジャンルが交錯する複雑なストーリー展開に合わせ、遊び心溢れる前半から想像を絶する恐怖へと加速する終盤までを音楽で捉え切った、「パラサイト 半地下の家族」などがランクインしている。
米Collider選出によるベスト映画音楽ランキング、トップ10は以下の通り。
2.「ジョーカー」 作曲:ヒドゥル・グドナドッティル
3.「マリッジ・ストーリー」 作曲:ランディ・ニューマン
4.「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」 作曲:ネイサン・ジョンソン
5.「1917 命をかけた伝令」 作曲:トーマス・ニューマン
6.「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」 作曲:アレクサンドル・デスプラ
7.「パラサイト 半地下の家族」 作曲:チョン・ジェイル
8.「フォードvsフェラーリ」 作曲:マルコ・ベルトラミ、バック・サンダース
9.「アンダー・ザ・シルバーレイク」 作曲:リチャード・ブリーランド(aka ディザスターピース)
10.「ウォッチメン」 作曲:トレント・レズナー、アティカス・ロス
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