ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞発表 作品賞は「アイリッシュマン」
2019年12月4日 15:31

[映画.com ニュース] アカデミー賞前しょう戦のひとつとして注目される、米ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞が12月3日(現地時間)に発表され、作品賞に巨匠マーティン・スコセッシのNetflix映画「アイリッシュマン」が輝いた。
「アイリッシュマン」は、スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロが9度目のタッグを組み、第2次世界大戦後のアメリカ裏社会を生きた無法者たちの人生を、ひとりの殺し屋の目を通して描いた実録もの。伝説的マフィアのラッセル・バッファリーノに仕えた実在の殺し屋で、1975年に失踪した全米トラック運転組合委員長ジミー・ホッファをはじめ、多くの殺人事件に関与したとされるフランク・“アイリッシュマン”・シーランをデ・ニーロが演じ、ジミー・ホッファ役のアル・パチーノ、ラッセル・バッファリーノ役のジョー・ペシが豪華共演した。3時間超の巨編を執筆した脚本家スティーブン・ザイリアンは脚色賞を受賞した。
監督賞は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のクエンティン・タランティーノ。レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットという2大スターが初共演し、落ち目の俳優とそのスタントマンの友情と絆を軸に、69年ハリウッド黄金時代の光と闇を描いた同作は、ピットが助演男優賞を受賞した。
外国語映画賞は、第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画史上初となるパルムドールに輝いたポン・ジュノ監督作「パラサイト 半地下の家族」が獲得。一家全員失業中で、“半地下”住宅で暮らす貧しいキム家の長男が、裕福な一家の娘の家庭教師になったことから悲喜劇が展開する。韓国では動員1000万人突破、フランスでは160万人を超え、全米では今年公開された外国映画の興行収入第1位を記録している。
また、クリント・イーストウッド監督「リチャード・ジュエル」は、主演に抜てきされたポール・ウォルター・ハウザーがブレイクスルー演技賞、キャシー・ベイツが助演女優賞を受賞。本作は、アトランタ・オリンピックで起こった爆破テロ事件で容疑者となった警備員リチャード・ジュエルの実話を描いている。
優秀作品10本は「1917 命をかけた伝令」「ルディ・レイ・ムーア」「フォードvsフェラーリ」「ジョジョ・ラビット」「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」「マリッジ・ストーリー」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」「リチャード・ジュエル」「Uncut Gems」「ウェーブス(原題)」だった。
主な受賞結果は以下の通り。
「アイリッシュマン」
アダム・サンドラー「Uncut Gems」
「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」
「パラサイト 半地下の家族」
「Maiden」
「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」
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