劇場公開日 2019年11月15日

アイリッシュマン : 特集

2019年11月25日更新

映画.comレコメンド! 年末年始に見るべき、Netflixの新作映画はコレ!
デ・ニーロ × パチーノ × スコセッシ まさに“伝説”たちの集大成
全映画ファンが魅了される、贅沢すぎる至福の3時間半を味わい尽くす!

マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ――。目もくらむような豪華な面々が、Netflix映画「アイリッシュマン」(11月27日から独占配信開始)で一堂に会した。

映画の歴史を紡いできた“レジェンド”たちの、奇跡のタッグ。そんな世界最高峰のコンテンツが、Netflixという新時代のフォーマットで送り出されるという出来事は、ある意味で事件だ。ともすれば映画史における、重要なターニングポイントとなる可能性すらはらんでいる。

言うまでもなく、全映画ファン必見の1本。尺は3時間半だが、心配はいらない。“贅沢すぎる至福の体験”が約束されているので、安心して再生ボタンを押すといい。


【予告編】巨匠と伝説たちが贈る、マフィア映画の“新たな傑作”

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ハリウッドの“生きる伝説”たちの集大成!米史上最も重要な“未解決事件”
物語は危険な領域へ突入する――3時間30分を捧げる価値は大いにある!

キャスト、スタッフ欄に並ぶ文字を見るだけでも、胸が躍り、心の底から期待感が沸き起こる。描かれるのは、実在したヒットマンの生き様。そして第2次世界大戦後のアメリカ裏社会を生き抜いた、無法者たちの壮絶な生涯だ。


■ デ・ニーロ×アル・パチーノ×ジョー・ペシ 本当に実現したのか…衝撃のタッグ

主演は説明不要の名優デ・ニーロ。共演には「ゴッドファーザー」のパチーノ、「ホーム・アローン」「グッドフェローズ」のジョー・ペシらが名を連ねた。ハリウッドの“生きる伝説”たちによるこのタッグ、実現したこと自体がにわかには信じがたい。彼らは自身のすべてをかけたかのような演技を見せ、そしてそれは次々と連鎖し、観客を危険な領域へと導いていく。

物語は、アウトローたちの若き日から晩年までの半生を映し出していく。彼らの姿は、まるで若かりし日のデ・ニーロらが映画界で輝き始め、やがて大俳優として名を馳せていく様子と重なるようでもある。本作は、レジェンドたちの輝かしいキャリアの“集大成”となる作品と言える。


◆ 実際の未解決事件に迫る 映画史に残る“新たな金字塔”の誕生

主人公は、“アイリッシュマン”ことフランク・シーラン(デ・ニーロ)。伝説的マフィアのラッセル・バッファリーノ(ペシ)に仕え、多くの事件に関与したとされる実在のヒットマンだ。物語は晩年のシーランがかつてを回顧する形で進み、冷凍牛肉を運ぶトラック運転手だった彼が、いかにしてラッセルと出会い、裏社会に身を沈めていったかを詳らかにしていく。

なかでも中軸となるのは、全米トラック協会の会長ジミー・ホッファ(パチーノ)との関係性だ。彼は労働運動におけるカリスマ的指導者であり、当時はエルビス・プレスリーや「ザ・ビートルズ」よりも人気があった。しかし裏ではマフィアとの密接なつながりを持ち、ラッセルやシーランらと絆を深めていく。

ところが、ホッファは1975年7月30日に突如として失踪し、二度と姿を現すことはなかった。“アメリカ史上最も重要な未解決事件”とされるこの事件の容疑者が、他ならぬシーランだった。一体2人の間に何があったのか? 金と権力と暴力にまみれた闇の社会を生きた男たちの半生は、息をのむシーンの連続であり、深く重厚なドラマを生みだしている。「ゴッドファーザー」などと並ぶマフィア映画の“新たな金字塔”として、映画ファンの心に刻み込まれるに違いない。


■ 辛口レビューサイトで驚異の最高スコア! 賞レースの台風の目に?

米批評サイト「Rotten Tomatoes」では、一時は100%フレッシュという驚がくの最高スコアをたたき出した。11月13日時点でも、批評家は96%、観客は91%という高評価。初上映となったニューヨーク映画祭でも絶賛評を浴びており、これから本格化する賞レースにおける“台風の目”となりそうだ。


◆ アカデミー賞前に絶対見ておきたい! 「ROMA」に続くNetflixの“会心の一撃”

本作は第91回アカデミー賞など世界中の映画賞を席巻した「ROMA ローマ」や、日本中で大きな話題をさらった「全裸監督」を手掛けたNetflixが放つ、新たな渾身の一作である。多くの映画ファンが、配信日を今か今かと待ちわびているはずだ。

キャスト、スタッフ、世界的評価などを鑑みると、アカデミー賞に絡む可能性は非常に高い。日本では同賞受賞作は授賞式後に劇場公開されることが多いが、本作はその前にいち早く鑑賞することができる。映画ファンならば、賞レースが佳境を迎える前に絶対に見ておきたい一作だ。


■ 上映はスコセッシ映画最長の3時間30分 贅沢を極めた、至福の時間を――

上映時間だけを聞けば、「正直、長い」と感じざるを得ない。しかしながら、この3時間半には、綺羅星のごとく輝く要素がふんだんに盛り込まれている。演出、撮影、編集、音楽……世界最高峰のキャスト、監督らが制約されることなく、自由自在に己のすべてを注ぎ込んだ。従来のメジャースタジオからは生まれることはなく、Netflixだからこそ創出された至高の一作。鑑賞者は、贅沢を極めた至福の映画体験に浸ることができるのだ。

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あのスコセッシが、ついにNetflixへやってきた!
劇場鑑賞派も、見るしかない 本作の“奇跡”を示す“4つの数字”とは――

ニューヨーク映画祭にて
ニューヨーク映画祭にて

監督は「タクシードライバー」「レイジング・ブル」「ディパーテッド」など、数々の名作を世に送りだしたマーティン・スコセッシ。そんな巨匠が、ついにNetflixで作品を創出した。まるで「映画は劇場鑑賞のみに限る」というコアな映画ファンを、Netflixに手招きしているようにも思える。

また本作には、数字にまつわるトリビアがいくつも存在する。その一部を、ここで紹介しよう。


■ 22

スコセッシ監督とデ・ニーロのタッグは「カジノ」以来、実に約22年ぶり9度目。「タクシードライバー」「キング・オブ・コメディ(1983)」などを生み出した黄金コンビの面目躍如が見られる。またデ・ニーロとペシの共演は「グッド・シェパード」以来約12年ぶりで、デ・ニーロとパチーノの共演は4度目。さらにパチーノとスコセッシ監督のタッグは、意外にも今回が初である。

ニューヨーク映画祭にて
ニューヨーク映画祭にて

◆ 10

第57回ニューヨーク映画祭の記者会見で、スコセッシ監督は本作の実現に10年以上の月日を費やしたと語った。作家チャールズ・ブラントによる原作と出合い、脚本はすぐに完成したものの、物語はあまりにも壮大かつ挑戦的。どの会社も製作に手を挙げず、資金調達は苦難を極めた。しかし、そこへNetflixが参画し、ついに撮影開始。一度は企画が闇に葬られかけたが、ついに完成することができた労作だ。いわば、Netflixがなければ、この世に存在していなかった作品でもある。


■ 49

本作を語るうえで外せないのが、インダストリアル・ライト&マジック(ILM)が手掛けたVFXだ。キャラクターの若き日を同じ俳優が演じる(例えば30代のシーラン役を吹き替えではなく現在のデ・ニーロが担当)わけだが、そこでは俳優をCGで若返らせる“De-Aging Process”という特殊効果が施されている。

こんなエピソードがある。現在79歳のパチーノが、49歳のホッファに扮したシーンでハプニングが起きた。椅子から立ち上がり、テレビに向かって叫ぶ演技をすると、ヘアスタイリストのイリー・イングリッシュがスコセッシ監督にあることを耳打ちした。するとスコセッシ監督は、しばし逡巡したのち、パチーノにリテイクを要求しこう言ったという。「アル、演技は完璧なんだけど……。椅子から立ち上がるスピードが79歳だ。49歳のようにもっと俊敏に!」。


◆ 2億

キャストやVFXなどに壮大な予算を注ぎ込んだだけに、総製作費は推定2億ドルともいわれている。シーン構成は309、ロケーションは117カ所(すべてニューヨーク市内)、撮影日数は108日。レジェンドたちの魂がこもったこれほどの大作が、自宅のリビングで手軽に、しかも何度も心ゆくまで鑑賞できる……時代の恩恵がすさまじい。

自作を含め、古今東西の名作マフィア映画をオマージュしていることから、一部ではMCU(マーティン・スコセッシ・シネマティック・ユニバース)とも称されている本作。スコセッシ監督、デ・ニーロ、パチーノら、ハリウッドの生きる伝説にしか実現できない奇跡の1本を、その目に焼き付けてほしい。

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