フランス映画祭2019団長は「男と女」クロード・ルルーシュ ミューズ中谷美紀が仏語でスピーチ
2019年5月28日 13:00
[映画.com ニュース] 6月20日から横浜で開催される「フランス映画祭 2019 横浜」のラインアップ発表会見が5月28日、フランス大使館大使公邸であり、フェスティバル・ミューズを務める中谷美紀、ローラン・ピック駐日フランス大使、ユニフランス・フィルムズ・インターナショナルのイザベル・ジョルダーノ、林文子横浜市長、日産自動車の川口均氏が出席した。
フランスの最新映画を紹介する映画祭で、27回目となる今年は、横浜開港160周年、ユニフランス設立70周年、横浜とリヨンの姉妹都市締結60周年を記念する。団長は「男と女」で知られるクロード・ルルーシュ監督で、カンヌ映画祭でお披露目された最新作「男と女III 人生最良の日々(仮)」を携え来日する。
フランス映画への造詣が深く、語学が堪能な中谷は「ルミエール兄弟が映画をもたらして以来、フランス映画は人々の心に寄り添い、言葉を代弁し、時には社会問題提起をするもの。横浜はカンヌにも似ています、街の風情も楽しんでいただけたら。ぜひ、ご来場をお待ちしています」とフランス語でスピーチ。フランス映画の魅力について「10代からフランス映画が大好き。『気狂いピエロ』『勝手にしやがれ』『大人は判ってくれない』など、ヌーベルバーグから見始めました。今回、ルルーシュ監督にお目にかかれることが楽しみ。ハリウッド映画もエンタテインメントとしてと楽しいですが、光と影を大切に捉え、人生を見つめ、弱者へ眼差しを向け、ピリッとした笑いもあるのがフランス映画」と語った。
オープニング作品には、フランスで観客動員数400万人を突破、中年男性たちが、人生の再起をかけシンクロナイズド・スイミングに挑む「シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢」が選ばれた。そのほか、第31回東京国際映画祭で東京グランプリ&最優秀脚本賞をダブル受賞した「アマンダと僕」、ジョン・C・ライリー、ホアキン・フェニックス、ジェイク・ギレンホールらが共演するジャック・オーディアール監督によるサスペンス「ゴールデン・リバー」、フランスアニメーション界の巨匠ミッシェル・オスロ最新作「ディリリとパリの時間旅行」など、バラエティ豊かな16作品を上映。
今年も多彩なゲストが来日予定で、監督、俳優陣によるティーチンやマスタークラス、数々の名作映画の音楽を手がけたミシェル・ルグラン、フランシス・レイを追悼する演奏会も行われる。
「フランス映画祭 2019 横浜」(http://unifrance.jp/festival/2019/)は、横浜みなとみらいホール、イオンシネマみなとみらいほかで、6月20日から23日まで開催。チケットは発売中。