「田園に死す」「青春の殺人者」「家族ゲーム」…ATGの傑作が手ごろな価格で再リリース
2019年1月3日 10:00

[映画.com ニュース]1960年代に発足し、既存の日本映画とは一線を画した傑作を送り出した映画会社ATG(日本アート・シアター・ギルド)。このほどキングレコードから、DVD37作品、ブルーレイ14作品が手ごろな価格で(DVD1900円、ブルーレイ2500円、税別)で2月13日に再発売される。
松田優作を主演に森田芳光監督が受験戦争を描いた「家族ゲーム」(83)、「日本のいちばん長い日」の巨匠・岡本喜八監督が自身の代表作と称した「肉弾」(68)、寺山修司が脚本を手がけ永島敏行が不良少年を演じその年の各賞を総なめした青春映画の金字塔「サード」(78)、原田芳雄主演で坂本龍馬の最期の3日間を描き新しい龍馬像を創造した青春時代劇「竜馬暗殺」(74)など。
日本映画界が下降線を辿る中、1961年に設立されたATGは、フランスのヌーベルバーグ、イタリアのネオレアリズモ、アメリカのニューシネマなどの世界的な映画の潮流を背景に、他の映画会社とは一線を画す非商業主義的な芸術作品を製作・配給。その作風は前衛的な芸術作品や野心的な青春映画を中心に、不穏さや陰鬱さに満ちたもの、そして性や愛を過激に描く作品も多く、若者たちから絶大な支持を受けた。また森田芳光や井筒和幸、大森一樹らの若手監督を起用し、日本映画史に多大な影響を与えた。
発売されるタイトルは以下の通り。
「あさき夢みし」(74/実相寺昭雄)、「あらかじめ失われた恋人たちよ」(71/清水邦夫、田原総一朗)、「哥」(72/実相寺昭雄)、「遠雷」(81/根岸吉太郎)、「音楽」(72/増村保造)、「怪異談 生きてゐる小平次」(82/中川信夫)、「海潮音」(80/橋浦方人)、「ガキ帝国」(81/井筒和幸)、「風の歌を聴け」(81/大森一樹)、「家族ゲーム」(83/森田芳光)、「金閣寺」(76/高林陽一)、「九月の冗談クラブバンド」(82/長崎俊一)、「原子力戦争 Lost Love」(78/黒木和雄)、「絞殺」(79/新藤兼人)、「心」(73/新藤兼人)、「午前中の時間割り」(72/羽仁進)、「サード」(78/東陽一)、「さらば箱舟」(82/寺山修司)、「讃歌」(78/新藤兼人)、「書を捨てよ町へ出よう」(71/寺山修司)、「青春の殺人者」(76/長谷川和彦)、「聖母観音大菩薩」(77/若松孝二)、「近頃なぜかチャールストン」(81/岡本喜八)、「田園に死す」(74/寺山修司)、「吶喊」(75/岡本喜八)、「肉弾」(68/岡本喜八)、「任侠外伝 玄海灘」(76/唐十郎)、「人魚伝説」(84/池田敏春)、「廃市」(84/大林宣彦)、「初恋・地獄篇」(68/羽仁進)、「ヒポクラテスたち」(80/大森一樹)、「不連続殺人事件」(77/曾根中生)、「本陣殺人事件」(75/高林陽一)、「曼陀羅(1971)」(71/実相寺昭雄)、「ミスター・ミセス・ミス・ロンリー」(80/神代辰巳)、「無常」(70/実相寺昭雄)、「竜馬暗殺」(74/黒木和雄)
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