ヒポクラテスたち

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解説

京都府立医大を卒業した大森一樹監督が自らの体験をもとに、大学病院での臨床実習を通して、医術を身につけていく若者たちの青春群像を描く。脚本・監督は「オレンジロード急行」の大森一樹、撮影は「日本の悪霊」の堀田泰寛がそれぞれ担当。

1980年製作/126分/日本
原題:Disciples of Hippocrates
配給:ATG

ストーリー

京都・洛北医科大学。医学生の最終学年は臨床実習(ポリ・クリ)にあてられ、六~七人に分けられたグループが、内科、外科、小児科など、十七の科を一周間ごとのローテーションで廻っていく。愛作たちのグループもその一つだ。グループには、定期試験に出た「避妊法」は完璧に答えたくせに恋人の順子を妊娠させてしまった荻野愛作(二十六歳)、医者になることに不安を抱く木村みどり(二十四歳)、プレイボーイの河本一郎(二十五歳)、野球の大好きなワンちゃんこと王龍明(二十四歳)、脱サラの加藤建ニ(三十一歳)、ガリ勉の大島修(二十三歳)などがいる。ポリ・クリは、新しい発見と失敗の連続。みどりは皮膚科でインキンの若者に逃げられ、大島はガンの診断が当って、喜びの声をあげてしまったり、河本は分娩介助で人形の赤ん坊の片腕をひっこぬいてしまったりだ。愛作の住む学生寮では、連日寮会議が開かれたいた。新入生の野口、左翼運動家の南田、寮長の渡辺らが寮運営から現代医学の問題点をディスカッションしているのだ。新入生の野口はやがて南田とともに運動の渦中に入っていく。愛作も、昔は南田とともにビラを撒いたこともあるのだが、今では関心も薄らいでいる。愛作が順子を堕胎医に連れていった。彼女の妊娠がはっきりしてから二人の仲はしっくりしていない。そして、順子に手術を受けさせた頃から、人の生死を扱う職業に就くことへの愛作の危惧は高まっていく。それ以来、愛作は順子の身を案じながらもしばらく彼女の家を訪れていない。ある日、順子から愛作に電話が入った。出血が止まらないらしい。愛作は河本のスポーツカーで、順子を河本の父親の病院ヘ入院させた。愛作の自信のない態度に河本は「近頃、こう見えても俺、自分が医者になりたいと思うことが月に4回はある」と話す。「俺はその逆が、月に4回はある」と答える愛作。入院後も容態の良くならない順子は郷里に帰っていく。迎えに来た順子の父親は、苦言どころか優しい言葉を愛作にかける。愛作は自分のふがいなさに気の滅入る思いだ。その頃、野口は活動中に警察に逮捕された。愛作は心の重さから逃れるかのように、医師国家試験の勉強に没頭するのだった。

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映画レビュー

5.0医師とは何か?を見事に表現した医療映画の傑作

あき240さん
2020年4月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

現在2020年4月10日です
今週東京、大阪など7都府県には新型コロナウイルス禁止事態宣言がなされ、本日東京都が休業を要請する業種を発表したところです
日本もイタリアやニューヨークのように医療崩壊する崖っぷちにあります

イタリアでは医師までが次々に倒れ、リタイアした医師だけでなく、医学生を繰り上げ卒業させて医療現場に投入しているそうです

そうです
本作に描かれているような医学生達が、地獄のような医療崩壊の現場に投げ込まれているのです

医学生と言えども、20歳前後の若い人達です
若さ故の出来事は世間一般と大して変わることはないのです

しかし人の生命を預かる医師という仕事の重さは彼らを押し潰す程に重いのです

本作公開からちょうど40年
ラストシーンで国家試験に合格した医者の卵達は既に60代半ば以上
大学に残っていたならば、みな教授や学部長になっていることでしょう
もしかしたらテレビで解説するレベルに達しているのかも知れません
そしてこのコロナウイルスの猛威の前に最前線の指揮官として立ち向かっている立場のはずなのです

ラストシーンの卒業後の彼らの消息を伝えるテロップがでるときには、涙がでました
医師という仕事の重圧に潰されてしまったものも何人も出ているのです
卒業後も重圧は更に強くなるばかりでしょう
それを乗り越えてきた人々が、いま医療の最前線で戦っている医師の人々なのです

そしてこのような経験をしてきた人々が、いまこのコロナウイルスに立ち向かってくれているのです

これがコロナウイルスと戦う現場の医師達なのです
そのような思いが胸中に一杯になった涙と感動なのです

医療崩壊を起こさぬよう、私達は行動を自粛し感染拡大を防止する事で、それに協力する事ができるのです

医師とは何か?を見事に表現した医療映画の傑作だと思います

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あき240
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