欲望のあいまいな対象

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劇場公開日:

欲望のあいまいな対象

解説

「アンダルシアの犬」「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」などの巨匠ルイス・ブニュエルの遺作。フランス人作家ピエール・ルイスの小説「女と人形」を自由に翻案し、2つの顔を持つ女に振り回される男の姿を描く。初老の紳士マチューは、小間使いとしてやって来た若く美しいコンチータにすっかり魅了されるが、コンチータはマチューの元から逃げ去ってしまう。その後もコンチータは何度もマチューの前に現れるが、その度に異なる表情を見せて彼を翻弄する。ヒロインのコンチータをキャロル・ブーケとアンヘラ・モリーナが2人1役で演じることで、コンチータの二面性やあいまいさを表現。「フレンチ・コネクション」のフェルナンド・レイがマチューを演じた。

1977年製作/104分/G/フランス・スペイン合作
原題:Cet obscur objet du desir
配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
劇場公開日:2022年1月21日

その他の公開日:1984年11月3日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第35回 ゴールデングローブ賞(1978年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  
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(C)1977 STUDIOCANAL FILMS Ltd

映画レビュー

4.0みっともないおじさんだけれど…

2024年2月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

萌える

おもしろい映画だった。

だらしなくてダメなおじさんだわ〜と思いつつ観ていたが、やっと激しいビンタを。やった!これで懲りるのね、と思いきや…ダメだった。
しかし懲りないところがこの映画のおもしろいところだった。マチューはラストでは、見方によっては、やっと本当の大人の男になったかのように思える。コンチータの方も然り。歪んだ形ではあるが彼を必要としているのだろう。(ちなみに女の悪女ぶりだけが責められるのも気の毒で、正妻としては考えてもらえなかった点で彼女に同情する。)

人の結びつきの理由には、周囲には簡単に理解できない要素がある。周りから見てばかげていても、当人たちさえ良ければそれでいいのかな…。
と、思ったところで彼らは終わった。彼らの脳天気な生活とは別なところで、現実社会は厳しく揺れ動いていた。
このラストを、彼らへの批判と受け止めるられなくもないけれど、そこまでの比重はこの映画では感じられないように思う。

お馬鹿な大人たちのお馬鹿な関係。どこまでもみっともないが、どうしようもない。みっともなさをさらけだすというのは勇気がいること。彼はその点すごい。彼にしてみれば結果的には平穏無事な人生を送るより楽しかったのかもしれない、と個人的には思う。

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雨音

3.0アンダルシアの雌犬

2022年4月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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梨剥く侍

3.5女の“エロ資本”と男の“金”

2022年2月10日
iPhoneアプリから投稿

「この子もしかして抱けるんじゃないか?」と期待をさせて、お客(または男)にお金を注ぎ込ませギリギリまで引っ張る、現代でいう“キャバクラ嬢とそれにハマる痛客”が本作でも描かれている。エロ資本(若さと美しさ)をフル活用する女と、金でモノを言わせようとする男(今でいうパパ活とか?)このような男と女の関係性や人も、古今東西存在するんだとちょっと安心したり。
コンチータの二面性や魔性っぷりを表現するためにタイプの違う二人の女優が演じているが、前情報をいれずに見ると少し混乱するかも。まぁ、どちらの女性もとびきり美しく、ファッションも素敵で思わず見惚れてしまうほど。

恋をすると冷静になれないのはわかる。だけど、もう少し客観視できないかね?マチューくん。
マヌケな男のストーリーをここまで飽きさせずに描けるところもお見事。

当時のスペインの様子も描かれていて見応えある。裸での フラメンコを嬉しそうに鑑賞しているのは日本人観光客でした。

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あさ

4.0【明日はタンジール】

2022年2月3日
iPhoneアプリから投稿

“あの人たちは、セビリアに宿を取り、明日はタンジールに旅立つ旅行者よ”

あのコンチータの裸のフラメンコを見ていたのは、この映画の製作年から考えて、日本人なのだろうなと、ちょっと苦笑してしまう。

ああした日本人は、当時は沢山いたのだ。

ところで、裸のフラメンコを見たことはないけれども、バックパッカーをしていた時に、僕もセビリアに宿を取り、翌日、モロッコのタンジールを目指したことがある。

この作品は、ルイス・ブニュエルの遺作だ。

男や女の本質に迫っているような気がして、僕は結構好きな作品だ。

この作品の、コンチータは、キャロル・ブーケとアンヘラ・モリーナの二人の女優が演じ、女性の2面性を表していると言われているが、それに加えて、僕は、スケベ親父が、女性に対して性欲が勝り、一人の女性を愛していると口では言っても、肝心な顔さえも実は曖昧にしか覚えておらず、関係を求めてしまうといった皮肉も込められていると強く思う。

あと、コンチータが見せる焦(じ)らしについて白状すると、“いるいる、女性にこういうタイプ!”って、ものすごく同意したくなる。犬へのお預けじゃあるまいしと。

映画は、テロだのギャングの抗争があっても、ブルジョワジーはこんなものだと制作当時は言いたかったのかもしれないが、現代もうわべは豊かになって、自分のことしか考えられなくなっている僕たちの社会も同じなんだと思う。

結局人間は変わってないのだ。

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ワンコ
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