サード

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解説

一人の少年院生が、少年と大人の狭間を彷徨しながらも、成熟に向って全力で走り抜ける姿を描く、軒上泊原作『九月の町』の映画化。脚本は「ボクサー」の寺山修司、監督は「日本妖怪伝 サトリ」の東陽一、撮影は川上皓市がそれぞれ担当。

1978年製作/103分/日本
原題:A Boy Called Third Base
配給:ATG

ストーリー

関東朝日少年院は三方を沼で囲まれている。鉄格子の中で、少年達は朝早くから点呼、掃除、食事、探索等の日課を黙々とこなす。元高校野球の三塁手として活躍した通称サードもその少年達の一人であった。しかし、数日前、上級生のアキラがサードの優等生ぶりが気に入らずケンカをしかけたため、二人は単独室に入れられていた。ある日、サードの母が面会にやってくる。退院後の暮しをあれこれ心配する母に、サードは相変らず冷淡な態度を示すのだった。少年達が待ちこがれる社会福祉団体SBCがやってくる。三ヵ月に一度やって来るこの日だけが、若い女性に接する事ができるのである。SBCとのソフトボールの試合中、一人の少年が院に送られてくる。サードの仕事仲間で数学IIBだけが取得の、IIBと呼ばれている少年である。ある日、農場で一人の少年が逃走した。誰とも口をきかなかった、緘黙と呼ばれる少年である。その騒ぎにまぎれて院の生活に馴じめないIIBも逃走を図るが、やがて連れ戻される。サードはそんなIIBを殴り倒す。走っていくなら何処までも走れと、無言で語るサードの表情には、確固とした決意が読みとれた。サードの頭の中に在るのは、ここへ護送される途中に垣間見た、祭りの町を走り抜ける夢であった。彼が「九月の町」と名付けたその町は、彼が少年から大人へと成長する時に、彷徨しながら通りすぎる青春であった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第2回 日本アカデミー賞(1979年)

ノミネート

作品賞  
脚本賞 寺山修司
主演男優賞 永島敏行
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映画レビュー

4.0ポスト団塊世代を使って全共闘世代が自分たちの苦悩を表現した映画です

あき240さん
2019年10月4日
Androidアプリから投稿

ATGの映画、寺山修司の脚本
それでイメージされる映画そのものです
前衛的な意味深なシーンや哲学的な台詞の世界です
しかし、その世界はねっとりとしていて一度はまりこむと抜け出てこれない力があります
この世界は体験すべき価値があると思います

永島敏行、森下愛子は良い配役で本作を成功に導いたと言えると思います
そして特に峰岸徹のヤクザは強烈な印象を残しました

少年院やサードが元いた高校の俳優達はみなポスト団塊世代です
しかし本作が訴えるのは、ホームベースという目標を失いいつまでもグランドをぐるぐると駆け回る他ないのだという全共闘世代のレクイエムです
サードの見る悪夢とは、60年、70年と安保改定を阻止できず、次々とランナーを返してしまった悪夢の中に永遠に閉じ込められたという意味でしょう
つまり少年院の中に居るかのようだという彼らの苦悩の訴えであったと思います

ポスト団塊世代を使って全共闘世代が自分たちのその苦悩を表現した映画なのです
これは1971年の藤田敏八監督の八月の濡れた砂と同じです

この構図は21世紀にまで連綿と続いており、老人達が若者達を使い彼らの妄執を未だに遂げようとしているのです

そもそもサードはホームベースから見れば左の孤塁なのです

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あき240

3.0罪のなさ、という罪。

Noriさん
2014年6月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

知的

10代後半、大人への階段を駆け上って行く若者たち。
世間知らず、向う見ずな、彼等の綱渡りは、既に大人となってしまった私達も通ってきた道だ。余りに危なっかしく、手を差し伸べたくもあり、目を覆いたくもあり。

いや、私も含めて、誰も大人になどなっていないのかもしれない。歳月を経れば皆成人はするのだ。ホームベースなきグラウンドを走り続けるだけだ。

森下愛子の美しい肢体に息を漏らし、峰岸徹の起用で引き締まった物語に唸る。

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Nori
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