田園に死す

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

寺山修司が監督・脚本を手がけ、自身の同名歌集を映画化した自伝的作品。青森県・恐山のふもとの村。少年時代の“私”は父を亡くし、古い家屋で母と2人で暮らしていた。少年の唯一の楽しみは、イタコに父の霊を呼び出してもらい会話することだ。隣家に嫁いできた美しい女性や村にやって来たサーカス団が、少年を家出の誘惑へと駆り立てる。やがて上京した“私”は中年となり、1本の映画を撮る。そんな“私”の前に、少年時代の自分が現れ……。「十三人の刺客」などの菅貫太郎が主演を務め、隣家の妻を八千草薫が演じた。

1974年製作/102分/日本
配給:ATG
劇場公開日:1974年12月28日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

4.0予想だにしない展開

2023年9月7日
iPhoneアプリから投稿

寺山修司さんだからね、
訳が分からなくて
こんな前衛的でオシャレな感じが分かんないの?
って言われるのを覚悟でみました。

いやいや、これはやばい。
ドストライクです、のっけから。

寺山少年の葛藤が
おどろおどろしくも美しく、
違う違う
こんな陳腐な表現ではなく
なんといえばいいのか。

現実と記憶とファンタジーと
なんだか色々入り混じった
ジュールな世界ですが
それに感情がうまく絡んでて

だけどね、
とにかく想像をはるかにこえる展開。
だって、川上から雛壇が流れてきます?
こえーよ。

白塗りが何かの象徴なのだろうけど
お母さんの白塗りはコントだったかな。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
おんこ

4.0悪い夢を観ているようだった

2023年6月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

これは寺山修司の自伝的作品だそうだが、現実と悪夢が入り混じっているような印象だった。

突然、チェロを弾く髭男爵みたいな人が現れたり、赤ちゃんを流した川の上流からひな人形を並べたひな壇が流れてきたりと、(いったい寺山修司はどんな子供時代を送ったんだろう)と思わざるをえなかった。

寺山さんは47歳という若さで亡くなられたということだが、幸せな最期であったことを願っております。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
はなてん

3.0恐山に行ってきました

2023年6月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

寺山作品を鑑賞するのは、恐らく25年振り位です。最近、初めて恐山に行ってきました。別府の地獄谷の様なごつごつした岩と直ぐ後ろには新緑に溢れた山があり、この景観があの世っぽく感じたのかもしれないですね。

作品の印象は、フェリーニを日本のアングラで味付けし直した感じでした。当時のアングラ演劇って、欧州の影響を受けてるんですかね?

第二次性徴での妄想や葛藤を描いていましたが、凡人には理解できない頭の作りなのでしょう。クリエイターは分裂気質でないと作品を生み出せないですよね。多くの訳の分からないもの(思考)が襲ってきて混乱した描写もフェリーニ的と感じました。もっとも、フェリーニの影響を受けていない映画監督は居ないとは思いますが。

コメントする 2件)
共感した! 2件)
ミカ

3.0物語じゃなくて、

2021年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

シュールな雰囲気を楽しむ映画と割り切れば、それなりに満足できる。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
くそさいと
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る