2018年に逝去した映画人たち 樹木希林さん、津川雅彦さん、大杉漣さん、赤木春恵さん……
2018年12月28日 11:00

[映画.com ニュース] 2018年、長年にわたり日本映画界を牽引してきた多くの映画人たちが鬼籍に入った。映画.comでは故人をしのびながら、これまでの功績を振り返ってみる。
女優の樹木希林さんは、9月15日に自宅で家族に看取られながら死去。75歳だった。晩年は是枝裕和監督作品に出演し続け、監督と俳優という垣根を超越した揺るがぬ信頼関係を構築。近年だけでも「悪人」(10)、「わが母の記」(12)、「そして父になる」(13)、「あん」(15)、「海よりもまだ深く」(16)、「モリのいる場所」「万引き家族」「日日是好日」(いずれも18)など、スクリーンに映らぬ日はないといっても過言ではないほど銀幕を彩り、唯一無二の存在感を見せ付けてきた。今年1月の「万引き家族」撮影現場で、リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優らをリードするかのような軽妙洒脱な語り口で報道陣を笑わせてくれた樹木さんは、もういない。

俳優の津川雅彦さんは、4月27日に他界した妻で女優の朝丘雪路さんの後を追うように、8月4日に78年の生涯を閉じた。芸能一家として生まれ、俳優としてだけでなく、マキノ雅彦名義で「寝ずの番」(06)、「次郎長三国志」(08)、「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」(09)の監督としてメガホンをとったことでも知られている。また、女優の赤木春恵さんは11月29日に心不全のため94歳で逝去。森崎東監督作「ペコロスの母に会いに行く」の撮影が行われた12年9月、長崎市内で取材に応じ「これまでテレビと舞台が中心で、明けても暮れても姑役。本当は弱いのにね。だから今回のお母さん役、本当に楽しみにしていたのよ。米寿ですから、これが最後のいい記念になるんじゃないかしら」と笑みを浮かべていた姿が印象的だ。
日本を代表する名バイプレイヤー・大杉漣さんの訃報は、あまりにも突然だった。テレビ東京の連続ドラマ「バイプレイヤーズ もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら」の撮影後に体調不良を訴え、病院に搬送されたが、急性心不全でそのまま帰らぬ人となった。享年66歳。
今年他界した、その他の映画人は以下の通り。
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