中村獅童&ピエール瀧&音尾琢真&中村倫也、白石和彌監督「孤狼の血」に出演!
2017年9月6日 05:00
[映画.com ニュース] 第69回日本推理作家協会賞を受賞した柚月裕子氏の小説を、白石和彌監督のメガホンで映画化する「孤狼の血」に中村獅童、ピエール瀧、音尾琢真、中村倫也が出演していることがわかった。白石組に欠かせない4人の猛者が結集し、映画にさらなる熱と狂気をもたらしている。
暴対法成立以前の昭和の広島・呉を舞台にし、「警察小説×『仁義なき戦い』」と評された同名小説を、「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」の白石監督が映画化。捜査二課の新人・日岡(松坂桃李)は、ヤクザとの癒着が噂される刑事・大上(役所広司)のもと、暴力団系列の金融会社社員失踪事件の捜査に参加。違法捜査も辞さない大上に戸惑いながらも、日岡は経験を積んでいく。やがて失踪事件を機に暴力団同士の抗争がぼっ発し、大上は大胆かつ強引な秘策に打って出る。
今回発表された4人は、「日本で一番悪い奴ら」など白石監督作品の常連。同作で存在感を見せた獅童は、今作では悪い噂の絶えない大上を嗅ぎ回る安芸新聞記者・高坂隆文を熱演しており、「監督! またやっちゃいましたね! ウン! こうなったらとことんやっちゃいましょう!!」とコメントを寄せた。
さらに「凶悪」での怪演が見る者を震え上がらせたピエール瀧は、大上と旧知の仲である全日本祖國救済同盟代表・瀧井銀次役。大上や日岡とは持ちつ持たれつの関係で、良き相談役となる男だ。「白石組にまた参加できて嬉しいです。この『孤狼の血』は、脚本を読んで胸を打たれ、少しでもお役に立てたらと思えた作品でした」としみじみ振り返り、「撮影スケジュールがタイトで、1週間で東京~呉を5往復してお尻が擦り剥けましたが、それもいい思い出です」と語った。
「牝猫たち」の音尾は、暴力団・尾谷組と敵対する加古村組の構成員・吉田滋役。吉田の行動をきっかけに抗争が激化していく設定だが、「白石監督作品に参加できることは僕の生き甲斐になっているので、この上ない幸せです」「私の役割は少々ゲスいですが自分では気に入っております。見どころのシーンもあります。ありがたい」と明かす。
そして「女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。」の中村倫也は、尾谷組の構成員・永川恭二に扮し“狂犬”ぶりを発揮。「こんな小動物みたいな顔した自分に務まるのか不安でしたが、松坂桃李演じる日岡が『真っ当な正義』だとするなら、永川は『アウトローなりの正義』。彼の持つある種の純粋さに五感を澄まし、挑みました」と述べ、「信頼する監督のもと、偉大なる大先輩たちと芝居を交わし、年々減少傾向にある“男臭い作品”に関われたことを、とても幸せに感じています」と充実の様子だ。
「孤狼の血」には真木よう子、石橋蓮司、江口洋介、滝藤賢一、田口トモロヲ、駿河太郎、矢島健一らが共演。2018年5月12日に全国で公開される。