牝猫たち
劇場公開日:2017年1月14日
解説
日活の成人映画レーベル「ロマンポルノ」の45周年を記念し、日本映画界の第一線で活躍する監督たちが新作ロマンポルノを手掛ける「日活ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」の1作。「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」の白石和彌監督が、夜の街で生きる女たちの切なくも可笑しい日常を切り取った群像ドラマ。池袋の夜街をさまよう3人の女。それぞれの悩みを抱える彼女たちは、呼び出された男たちと体を重ねながら、明日に向かってたくましく生きていく。ヒロイン役に「ローリング」の井端珠里、「アルビノ」の真上さつき、「インプリント ぼっけえ、きょうてえ」の美知枝。かつて日活ロマンポルノのトップ女優としても活躍した「復讐するは我にあり」の白川和子が、SMクラブのマダム役で出演。
2016年製作/84分/R18+/日本
配給:日活
スタッフ・キャスト
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2022年12月15日
iPhoneアプリから投稿
ネトフリ初見。
支持。
寧ろ令和にこそロマンポルノの湿度で撮るべき素材が有ると知った。
高純度に点描される高濃度で池袋な三つの人間讚歌。
寄る辺無く、だが、だから底抜けに明るい、ブツ切りの群像。
結果皆が儲け役。
劇場で見ねばだった。
目下白石和彌の最高作か。
2022年10月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
牝猫たちの生態が妙にリアル感有る描写でした。
とても雰囲気がある、なかなかの妙作でした。
2021年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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デリバリーヘルス嬢を題材にしている映画です。
似たような作品だと、AV女優を題材にしている映画「名前のない女たち(2010年)」があります。
登場するデリバリーヘルス嬢は三人
雅子→引きこもりのおたく青年のお客に恋をしてビルの屋上で青姦SEX(あおかんセックス)。
結衣→息子をネグレクトしているシングルマザー。お客のお笑い芸人と付き合うことに。
里枝→太客(ふときゃく)、上客(じょうきゃく)の老人(カネダ)と腹上死SEX(ふくじょうしセックス)。
雅子、結衣、里枝の三人のデリバリーヘルス嬢が登場しますが、どのお話も薄っぺらく感じました。
三人が風俗嬢になるまでの経緯(いきさつ)が描(えが)かれていないことが原因なのかも知れません。
2021年8月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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デリヘル嬢の中でも特にユニークな客を扱った物語。客との間には愛はないはずなのに3人がそれぞれ愛を感じてしまうところが面白い。
雅子(井端珠里)の相手はビルのオーナーだけど10年間引きこもりの男性高田。世の中のことはネットで全て知っていると思っているところが痛いけど、雅子に住む家がないことを告げられ、次第に愛について考えるようになったところ。
シングルマザーの結衣(真上さつき)は個人のベビーシッターに息子を預けるが、やがて虐待している事実を悟られながらも、SM好きお笑い芸人に身をまかせるようになる。その男も多分DVに走るのだと予感させられる。
結婚している里枝(美知枝)の常連客の金田老人は妻を亡くしたことに自責の念を感じ、里枝には一切手を出さない。やがてとんでもない事件へと発展するが・・・
もがきながらも何とか生きていこうとする彼女たちと、人生の目的が見つからないでいる男たち。みんな不器用だし、男女間の問題以外はどこかアウトロー的だ。金田老人の場合はちょっと可哀そうだけど、それぞれ道を切り拓いていってほしいものだ。逆に、盗撮やったり女の子たちへの対応がなっていない若い店員の堀切(吉村界人)はドラマの中で最低の男だと映るのだが、彼だけが人生設計を考えていたんだな~と、不思議なプロットに満足できた。
店長野中(音尾琢真)が堀切を殴りまくる暴力シーンは白石監督らしいところ。濡れ場が多いだけであり、ポルノとは言えないような作品でもあったかな。