【全米映画ランキング】「ワイルド・スピード ICE BREAK」V2 全世界興収は9億ドルを突破
2017年4月25日 19:20

[映画.com ニュース] 先週末の全米ボックスオフィスは3本の新作がランクインしたが、前週首位の「ワイルド・スピード ICE BREAK」が興行収入約3800万ドルで首位を守り、V2を果たした。
同作の10日間の累計興収は約1億6300万ドルを記録し、全世界興収は早くも9億ドルを突破。全世界で約15億ドル超のグロスを上げた前作同様、北米以外で強く、実写版「美女と野獣」(約11億ドル)、「ローグ・ワン スター・ウォーズ ストーリー」(約10億5590万ドル)を抜くのはほぼ確実だ。
2位は「The Boss Baby」で累計は約1億3600万ドル、3位は先週末日本でも公開された実写版「美女と野獣」で、こちらの北米累計は約4億7080万ドルに到達。そして約479万ドルのオープニング興収で6位デビューとなったのは、ディズニーネイチャーブランドの動物ドキュメンタリー「Born in China」。パンダ、ゴールデンモンキー、ユキヒョウといった中国の奥地に棲息する野生動物たちの生態が、美しい大自然の映像とともに描かれる。監督は「ミッシング・ガン」「ココシリ」「南京!南京!」などで知られるルー・チューアンが務めている。
キャサリン・ハイグル&ロザリオ・ドーソン主演のサスペンス「Unforgettable」は6位と僅差で初登場7位に。90年代は「シザー・ハンズ」「バットマン リターンズ」「エド・ウッド」などでティム・バートン監督と組み、2000年以降は「旅するジーンズと16歳の夏」「ラブ・アゲイン」「フォーカス」などを手がけてきた女性製作者デニース・ディ・ノービの長編初監督作だったが、レビュー、興収ともに振るわず苦いデビューとなった。
また9位には、「ホテル・ルワンダ」のテリー・ジョージ監督が、第1次大戦下にオスマントルコ帝国によって行われたとされる「アルメニア人虐殺」を背景に男女3人の三角関係を描いた歴史ドラマ「The Promise」がランクイン。主演にオスカー・アイザック、クリスチャン・ベール、「ザ・ウォーク」のシャルロット・ルボン、共演にジャン・レノ、ジェームズ・クロムウェル、ショーレ・アグダシュルーらを揃えた入魂作だったが、OP興収は約400万ドルにとどまった。
その他、拡大公開により前週28位からジャンプアップした「The Lost City of Z」が10位に。デイビッド・グラン著のベストセラー「ロスト・シティZ 探検史上、最大の謎を追え」(NHK出版刊)を「リトル・オデッサ」「アンダーカヴァー」「エヴァの告白」のジェームズ・グレイ監督が映画化。1925年、かつてエルドラードと呼ばれた南米の幻の都市Zを求めアマゾンの奥地へと消えた伝説のイギリス人探検家パーシー・ハリソン・フォーセットの足跡が描かれる。「インディ・ジョーンズ」のモデルとなった探検家フォーセットにチャーリー・ハナム。共演にロバート・パティンソン、シエナ・ミラー、トム・ホランド、イアン・マクダーミド、フランコ・ネロ。製作総指揮はブラッド・ピット。多くの批評家から絶賛評が集まっており、今後のチャートアクションにも期待がかかる。
今週末は、デイブ・エガーズ著の同名ディストピア小説をトム・ハンクス、エマ・ワトソン主演で映画化したSFスリラー「The Circle」などが公開となる。
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