是枝裕和「海よりもまだ深く」、浅野忠信主演「淵に立つ」、ジブリ「レッドタートル」がカンヌある視点部門出品
2016年4月14日 20:35

[映画.com ニュース] 第69回カンヌ国際映画祭の公式セレクションが発表され、是枝裕和監督の最新作「海よりもまだ深く」、浅野忠信主演作「淵に立つ」、スタジオジブリ最新作「レッドタートル ある島の物語」が、ある視点部門に正式出品されることがわかった。同部門での選出は、是枝監督にとって「空気人形」以来7年ぶり2度目。浅野は黒沢清監督作「岸辺の旅」に続く2年連続での主演作出品、ジブリ作品では今回が初となる。
是枝監督は、これまでに「DISTANCE ディスタンス」「誰も知らない」「空気人形」「そして父になる」「海街diary」をカンヌに出品している。3作連続での参加に「昨年に続いて又、カンヌで自作のワールドプレミアを行えるというのは本当に嬉しい限りです。今回は『ある視点』部門ということですが、この作品にとって最もふさわしい場所を与えて頂いたと思っています。『海よりもまだ深く』というローカル色豊かな、小さな小さな元家族の物語が、カンヌの観客のみなさんにどんなふうに受け止めてもらえるのか? 僕自身今から楽しみにしています」と喜びをあらわにした。

映画は、阿部寛、真木よう子、樹木希林らの共演で、大人になりきれない男と年老いた母を中心に思い描いた未来とは違う現在を生きる家族を描く。キャスト陣は「僕は夢見た人生と違う生き方をしている売れない作家を演じていますが、いつかカンヌ国際映画祭で上映される映画に出演できたら、と願っていた僕自身の夢は、是枝監督はじめ素晴らしいスタッフ、キャストの方々との出会いによってこのように叶い、今は信じられないくらい嬉しいです」(阿部)、「再び是枝監督の作品に呼んでいただき、その作品がまたカンヌで上映されると聞いてとても嬉しく思います!」(真木)、「カンヌ、ある視点、いいなあ。団地の話、世界のバイヤーが買うかなあ。とにかく出席届に○(マル)」(樹木)とコメントを寄せている。
「淵に立つ」は、突然現れた男の存在によってある夫婦の秘密をあぶり出す人間ドラマ。メガホンをとった深田晃司監督は、「選出の知らせに驚いています。『淵に立つ』は10年近く温めていた企画で、それが無事完成しただけでも幸運なのに、こうして最高の形で世界に届けられることを嬉しく思います。素晴らしいキャストとスタッフの総力に押し上げられた結果です。感謝しかありません」と感激しきりだ。

「レッドタートル ある島の物語」は、第73回アカデミー賞短編アニメーション賞受賞作「岸辺のふたり」のマイケル・デュドク・ドゥ・ビット監督の初長編作で、同スタジオが初プロデュースした海外作家作品。鈴木敏夫プロデューサーは「構想10年、制作8年の、友人でもあるマイケルさんの最新作が名誉あるカンヌ映画祭でお披露目できることは、一緒に携わってきた僕にとってもとても嬉しいことです」と語っている。
第69回カンヌ国際映画祭は、5月11~22日に開催。なお、「萌の朱雀」「あん」などを同映画祭に出品してきた河瀬直美監督がシネフォンダシヨン、短編作品部門の審査員長を務める。
「海よりもまだ深く」は5月21日、「淵に立つ」は今秋、「レッドタートル ある島の物語」は9月17日から全国で公開。
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