【全米映画ランキング】「ゼロ・グラビティ」がV2。「キャプテン・フィリップス」は2位スタート
2013年10月15日 19:30
[映画.com ニュース] 先週末の全米ボックスオフィスは、2本の新作がランクインしたが、前週大ヒットスタートを切ったサンドラ・ブロック&ジョージ・クルーニー主演のSFスリラー「ゼロ・グラビティ」が、2週目も好調を維持し、約4320万ドルの興収でV2を果たした。
現段階ではオスカー最有力と謳われている同作の累計興収は、10日間ですでに約1億2300万ドルを記録。北米のグロス(最終興収)は最低でも2億2000万ドル以上を見込める位置につけており、来春のアカデミー賞の結果次第では、3億ドルを超える可能性も出てきた。だが、アカデミー賞の85回の歴史のなかでSF作品が作品賞を受賞したことは1度もない。過去、スタンリー・キューブリック、ジョージ・ルーカス、スティーブン・スピルバーグ、ジェームズ・キャメロンといった巨匠たちがSF作品を製作し作品賞候補に選ばれてはいるが受賞には至らなかったため、監督のアルフォンソ・キュアロンは、今年度の賞レースで史上初の快挙に挑むことになる。
「ゼロ・グラビティ」のクルーニーと同じように、18年前の名作「アポロ13」で「Houston, We Have a Problem. (ヒューストン、こちらで問題発生)」と叫んでいた名優トム・ハンクスの主演最新作「キャプテン・フィリップス」は、オープニング興収約2600万ドルで2位デビュー。2009年アフリカ・ソマリア沖で海賊に襲撃された貨物船船長リチャード・フィリップス(ハンクス)の戦いを「ボーン・アルティメイタム」のポール・グリーングラス監督が映画化したサスペンス・アクション大作。「ユナイテッド93」を手がけたグリーングラスお得意の実録ハイジャックもので、批評家受けは上々。まずまずのオープニングとなった。共演にキャサリン・キーナー、マックス・ マルティーニ。脚本を手がけたのは「ニュースの天才」「アメリカを売った男」の監督ビリー・レイ。製作は「ノーカントリー」「トゥルー・グリット 」(2011)などで知られるオスカー常連の名プロデューサー、スコット・ルーディンと「ソーシャル・ネットワーク」「マネーボール」のマイケル・デ・ルカ。
そして、オープニング興収約390万ドルという成績で4位デビューとなってしまったのが、ロバート・ロドリゲス監督、ダニー・トレホ主演のB級アクション第2弾「マチェーテ・キルズ」。今回はアメリカ政府に雇われたマチェーテが、国際犯罪組織を率いる億万長者の武器商人ルーサーの陰謀に挑む。共演にメル・ギブソン、ミシェル・ロドリゲス、アンバー・ハード、レディ・ガガ、アントニオ・バンデラス、キューバ・グッディング・Jr.、ジェシカ・アルバ、ソフィア・ベルガラ、デミアン・ビチル、カルロス・エステベス(チャーリー・シーン)といった豪華な顔ぶれが揃ったが、レビュー、興収ともに振るわず、ロドリゲス監督の拡大公開作品では過去最低のオープニング興収となってしまった。
今週末は、シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー競演の脱獄アクション「大脱出」に、ベネディクト・カンバーバッチがウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジに扮した実録サスペンス「The Fifth Estate(原題)」、そしてスティーブン・キング原作、ブライアン・デ・パルマ監督の同名クラシックホラーをクロエ・グレース・モレッツ、ジュリアン・ムーア主演でリメイクした「キャリー」が公開となる。
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