役所広司、三谷幸喜作品に3度目の主演!「清須会議」に豪華26人参戦
2012年10月22日 05:00

[映画.com ニュース] 三谷幸喜監督の最新作「清須会議」のキャスト発表がこのほど、東京・成城の東宝スタジオで行われ、役所広司が主演することを三谷監督が明かした。三谷作品で主演を務めるのは、「笑の大学」「THE 有頂天ホテル」に続き3度目。老将・柴田勝家を演じる役所は、「久しぶりの三谷作品への参加、とても楽しみです。戦国武将の中で地味な印象の勝家ですが、きっといいやつだったんだろうなあと思います。愛すべき男、勝家を楽しんで演じたいと思います」と並々ならぬ意気込みをうかがわせている。
17年ぶりに書き下ろした小説を、三谷監督自ら脚本を執筆し映画化する今作は、映画では初の時代劇。本能寺の変で織田信長が死去後、家臣の柴田勝家と羽柴(豊臣)秀吉らが後継者を決め、日本史上初めて合議によって歴史が動いたとされる清須会議の全貌を描く。
三谷監督が「歴史ファンの人にも納得していただけるような人選になった」と自信をのぞかせるキャストは、豪華な26人が勢ぞろい。役所扮する勝家とともに清須会議に出席した秀吉を大泉洋、丹波長秀を小日向文世、信長の重臣・池田恒興を佐藤浩市が演じる。三者三様に強い意欲のぞかせ「監督の『今回の秀吉は本当の猿みたいな見た目です』という言葉にいささかの不安を感じております(笑)」(大泉)、「三谷さんの演出にしっかり応えられるよう、気合を入れて挑みます」(小日向)、「三谷さん自身の原作から自身の台本へ、同じ二次元なれど脚本は三次元な広がりを持ち、一人の人間の所業とは思えぬ裁きに舌を巻く作品、今から楽しみです」(佐藤)とコメントを寄せた。
昨年の舞台「ベッジ・パードン」でもタッグを組んだ大泉については、「バラエティ色が強いかと思ったら芝居の根っこがしっかりしている。役所さんとがっぷり組める演技力を持っている」と起用経緯を説明。さらに、人心掌握に長けたといわれる秀吉だが「それだけじゃない、冷たい部分もあったはず。大泉さんは陰気な顔になることがある。そのギャップが僕の考える秀吉に似ている」と話した。「ザ・マジックアワー」に主演した佐藤に対しても「CMで演じる良き上司みたいな雰囲気が大嫌い。もっと人間の汚い部分をきちんと表現できる人」と三谷節は冴え渡る一方だ。
また、信長を篠井英介、長男・信忠を中村勘九郎、次男・信雄を妻夫木聡、信長の妹・お市を鈴木京香が扮する。そして、浅野忠信が前田利家、寺島進が軍師・黒田官兵衛、阿南健治が滝川一益、浅野和之が明智光秀に息吹を与える。
三谷組初参加となるのは、伊勢谷友介(信長の弟・織田三十郎信包)、坂東巳之助(信長の三男・織田信孝)、剛力彩芽(信忠の妻・松姫)、松山ケンイチ(秀吉の家臣・堀秀政)、でんでん(織田家家臣・前田玄以)、染谷将太(信長の家臣・森蘭丸)、中谷美紀(秀吉の妻・寧)の7人。坂東については勘九郎に相談したそうで、「『彼はやればできる男です』と言っていた」ことで抜てきを決めた。また、中谷の大ファンだという三谷監督は「今までにない中谷さんを見たい。100%ネイティブな名古屋弁でいこうと思う。限りなく陽のイメージで弾けてもらうつもり」とニヤリ。鈴木や剛力についても「まゆ毛を剃って、お歯黒をつけてもらう」と意味深な笑みを浮かべた。
さらに、今作への出演を熱望したという天海祐希が忍びの者を演じるほか、西田敏行が前作「ステキな金縛り」で熱演した主人公の幽霊・更科六兵衛が、勇猛果敢な武将として再登場する。なお、市川しんぺー、瀬戸カトリーヌ、近藤芳正、戸田恵子、梶原善の出演も発表。クランクインを11月に控える三谷監督は、「最低でもアカデミー賞外国語映画賞を狙いたい」と決意を新たにした。
「清須会議」は、2013年秋に全国で公開。
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