堺雅人「ゴールデンスランバー」や松田翔太主演作などがベルリンへ
2009年12月28日 13:54

[映画.com ニュース] 08年「本屋大賞」を受賞した、首相暗殺犯に仕立て上げられた無実の男の逃亡劇を描く伊坂幸太郎のベストセラー小説を、堺雅人、竹内結子主演、中村義洋監督で映画化した「ゴールデンスランバー」(2010年1月30日公開)が、来年2月11日から開催される第60回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門へ出品されることが決まった。
数ある世界の映画祭の中でも来場者数第1位といわれるベルリンで、観客賞の対象となるのが同部門。今年「南極料理人」「クヒオ大佐」など主演作が相次いだ堺や、米人気ドラマ「フラッシュフォワード」出演が話題の竹内にとって、初の世界3大映画祭への出品で、現地入りも調整中の堺は「俳優とは、いま自分がいる『人1人分のスペース』に一所懸命しがみつく職業ともいえます。映画とはそうした、個人的でささやかなスペースが、ひろくて華やかな場所にそのままつながる、そんな面白さをもっているものかもしれません。もちろん、できあがった作品が華やかな場所に行くのは大変うれしいこと」とコメントを寄せている。
また、松田翔太の主演最新作「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」(2010年6月12日公開)は、フォーラム部門への出品が決定。同部門は若い才能の発掘などを主な目的とし、本年度の第59回ベルリン映画祭では、園子温監督の「愛のむきだし」がカリガリ賞と国際批評家連盟賞をダブル受賞している。

「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」は、孤児院育ちの青年ケンタ(松田)とジュン(高良健吾)が、閉塞感漂う日常から抜け出し、ケンタの兄がいるという北を目指して旅に出る姿を描く。監督は、初メガホンの「ゲルマニウムの夜」(05)が、ロカルノ国際映画祭、サンパウロ国際映画祭など多くの映画祭に正式出品されて注目を集めた大森立嗣で、長編2作目にして早くも世界3大映画祭のひとつにデビューすることとなった。大森監督は現地入りし、公式上映の際はティーチインなどに登壇する予定。「自分のいる世界の壁を壊して抜け出す」というテーマの同作が、ベルリンの壁崩壊20周年を記念する同映画祭で、どのように受け入れられるかに注目だ。
第60回ベルリン国際映画祭にはこのほか、若者向け映画を対象としたジェネレーション部門に細田守監督作「サマーウォーズ」、諏訪敦彦&イポリット・ジラルド監督の日仏合作「ユキとニナ」(2010年1月23日公開)、パノラマ部門に行定勲監督作「パレード」(2010年2月公開)などの出品が決まっている。
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