ケンタとジュンとカヨちゃんの国

劇場公開日:

ケンタとジュンとカヨちゃんの国

解説

孤児院で兄弟のように育ったケンタとジュンは、ひたすら壁を壊すだけの解体工事の仕事(はつり)で生計を立てていた。低賃金で重労働という厳しい環境に加え、陰険ないじめが横行する現実に苛立つ2人は、所属する会社の事務所をぶち壊して、ケンタの兄がいる北を目指し旅に出るが……。出演は、ケンタに松田翔太、ジュンに高良健吾、カヨに安藤サクラ。監督・脚本は「ゲルマニウムの夜」の大森立嗣。

2009年製作/131分/G/日本
配給:リトルモア
劇場公開日:2010年6月12日

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(C)2009「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」製作委員会

映画レビュー

4.0一瞬見えた光の正体を掴め

2024年2月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

キャストの気合いがこっちまで伝わってきそうなほど熱かったね。作品がではなく演技面ね。
特に、今まで演技が上手いと思っていなかった松田翔太の熱演にはビックリした。
押し潰されていく水風船のような役柄を緩急をつけて、破裂した瞬間は最高の迫力で演じたと思う。

作品の内容については、よってたかって安藤サクラ演じるカヨちゃんを罵りまくるだけの青春ものかもしれないと一瞬考えたけど、いくら役とはいえ余りの扱いに安藤サクラが可哀想になったので、ちょっと真面目に考えてみる。

人は壁にぶつかった時それを壊して乗り越えようとする。その先に自分がなりたい姿、目指したい事柄があるからだ。
だけど、壁の向こうに何があるのかわからない場合はどうだ?
作品の中では頭が悪いから、育った環境などのせいで価値観が狭いから、としているが、今の苦難を乗り越えたら良い未来が待っているかもしれないと漠然と考える人がいても、その人が特別おかしな人とは思わない。

壁とは己に課せられた障害である。その障害が何であるかさえ理解できていないケンタは、盲目に壁の先に何かがあると信じている。
信じているからただ壊そうとするが、壊しているものが自分に課せられた障害なのかどうかすらわからない。
しまいには自分が壁を壊しているのかどうかすらわからなくなって、壁を壊し向こうを見た兄に会いに行こうとする。

ジュンは壁に囲まれた世界の中でケンタと共にいることを望んだ。
何があるのかわからない壁の向こうには興味がなく共に育った兄のようなケンタにすがるように生きている。
終盤の公園での一幕で言う「俺にはケンタくんしかいないから」と、その行動は壁の中の今を、ケンタと離れずに済む未来を守ろうとしたジュンなりの精一杯だった。

なりたい自分、目指したい事とは、夢または希望という。
夢や希望を抱かずに現状に不満を募らせるだけでは破滅的な結果しか得られない。
まずは夢や希望が何なのか、から知らなければいけない。そして安藤サクラはそんなにブスではない。

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つとみ

2.0出演者が豪華だけど、何も無い映画‼️

2021年9月30日
PCから投稿

脚本とセリフがほぼ、無意味。
なんだか、疲れてしまいました。
何かと言えば、バーカとか。
シュールなんでしょうか。
アバンギャルドなんでしょうか。
よくわからない。

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アサシン5

4.0行き止まりの世界に生まれて

2020年11月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

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せつこん

2.0ぶっ壊した先に

2020年10月4日
Androidアプリから投稿

何かあるはず。今よりマシなはずだ。何か変わるはずだ。別の世界に行けるはずだ。そう思いたい。

でも、そんなのは幻想である。彼らを待っていたのは地の果て。信じていた救世主は生きる屍。結局何も変わらないどん詰まり。楽園なんてどこにも無い。

何か虚しいよ。

ケンタがちょいちょい言ってた『俺とお前は違う。』

何が違う?何も違わないよ。所詮同類。

この作品のカヨちゃんの役割って何だったんだろ?
愛に飢え、誰にでも股開く尻軽。ノリで言った『愛してる』を本当バカみたいに信じる痛い女。
結局この子もケンタとジュンと同じ、自分じゃなく他人に希望を見出だす人間なのかね?

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カミムラ
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