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「愛と哀しみの果て」シドニー・ポラック監督、逝去

2008年5月28日 12:00

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巨匠にして名脇役だった巨星
巨匠にして名脇役だった巨星

[映画.com ニュース] 映画監督のシドニー・ポラックが、ロサンゼルスの自宅でガンのため死去した。享年73歳。

TV界出身のポラック監督は1969年の長編映画「ひとりぼっちの青春」で注目を集め、その後、「追憶」(73)、「ザ・ヤクザ」(74)、「コンドル」(75)、「トッツィー」(82)など70年代から80年代にかけて話題作を連発。アカデミー賞7部門に輝いた「愛と哀しみの果て」(85)では、初の監督賞を受賞している。また、「トッツィー」の主演俳優ダスティン・ホフマンに薦められたことがきっかけで俳優業にも進出。ウッディ・アレン監督の「夫たち、妻たち」(92)、スタンリー・キューブリック監督の遺作「アイズ・ワイド・シャット」(99)にも出演。最近では、自ら製作を手がけた「フィクサー」(07)にも出演しており、名バイプレーヤーとしても活躍していた。

また、奇しくも今年3月に急死した盟友アンソニー・ミンゲラ監督とともに製作会社ミラージュ・エンタープライズを共同経営し、「リプリー」「コールド・マウンテン」「こわれゆく世界の中で」といったミンゲラ監督作品から、「アイリス」「愛の落日」「ヘヴン」といった佳作をプロデュースしていた。

“監督”ポラックの遺作は、ニコール・キッドマン主演のサスペンス「ザ・インタープリター」(05)。“俳優”ポラックの遺作はパトリック・デンプシー主演「近距離恋愛」(7月12日日本公開)となった。

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