愛と哀しみの果て

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

デンマークの資産家の娘カレンはスウェーデンの貴族と結婚し、ケニアへ渡る。コーヒー農園を経営することになったカレンは様々な困難にみまわれる。彼女はいつしか英国の冒険家と愛し合うようになり……。アイザック・ディネーセンの自伝を映画化した一大ロマンス。

1985年製作/161分/アメリカ
原題または英題:Out of Africa
劇場公開日:1986年3月8日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第10回 日本アカデミー賞(1987年)

ノミネート

外国作品賞  

第43回 ゴールデングローブ賞(1986年)

受賞

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀助演男優賞 クラウス・マリア・ブランダウアー
最優秀作曲賞 ジョン・バリー

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) メリル・ストリープ
最優秀監督賞 シドニー・ポラック
最優秀脚本賞 カート・リュードック
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映画レビュー

5.0デビッド・リーンか?

2024年10月7日
PCから投稿

苦手の植民地系ラブストーリーなのでずっと敬遠してましたが、これは大傑作でした。

さほど盛り上がりのあるストーリーでもないのに、一つのシーンを短くて仕上げてすぐ次へ移る展開が大変テンポよく2時間40分を十分に持たせます。

更にシーンとシーンの間に、猛獣の描写を採り入れたアフリカの雄大な自然景観をダイナミックに挿入し「シャシン的な」映像美も秀逸です。

一種の大河ドラマともいえますが、主演二人の好感を持てる演技が高級感と重厚感を引き立てます。

ロレンス辺りと比較しても遜色のない出来栄えといえましょう。

しかし、戸塚宏先生がアフリカでストリープ先輩と結婚していたとは知りませんでした。

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越後屋

4.0【”私はアフリカの歌を知っている。”20世紀初頭、デンマークの裕福な家庭に生まれた女性が結婚により、英領東アフリカで過ごしたジェットコースター半生をアフリカの雄大な自然を背景に描いた作品。】

2024年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■デンマークの資産家・カレン(メリル・ストリープ)は、婚約者のブロア男爵と共に東アフリカのケニアへと渡る。
 初めてのアフリカの農園でのコーヒー栽培に悩まされる中、ある日、彼女は草原でライオンに襲われたところを冒険家デニス(ロバート・レッドフォード)に助けられる。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作は、カレンのジェットコースターの如き、浮き沈みの激しい人生をアフリカの大自然や、ライオン、ゾウ、カバ、バッファローたちの姿を背景に、おおらかに描いた作品である。

・カレンは、アフリカの人達に医療を施し、字を教える。それが自分の定めのように。

・カレンとブロア男爵との関係性の描き方も面白い。そういう時代だったのかも知れないが、アフリカに渡り正式に結婚して農園経営に精を出すカレンと男爵の生き方は少しズレている。だが、男爵の生き方をカレンは容認しているのである。
 更に言えば、カレンは男爵から梅毒を貰ってしまってもその関係性は変わらない。

・そして、ごく自然に二人は友人としての関係を保ちながら、離婚するのである。そして、カレンは初めてアフリカに来たばかりの頃に自分をライオンから助けてくれた自由人デニスと共に暮らし始めるのである。
 ブロア男爵との関係性は保ちつつ。

<そして、カレンは丹精を込めて運営して来た農園を火災で亡くし、更にデニスは女友だちと旅に出かけ、飛行機事故で突然亡くなるのである。
 カレンはその出来事に嘆きつつも、淡々とした表情で全てを受け入れ、故郷デンマークに戻る決意をするのである。
 今作は、20世紀初頭、デンマークの裕福な家庭に生まれた女性が結婚により、英領東アフリカで過ごしたジェットコースター半生をアフリカの雄大な自然を背景に描いた作品なのである。
 メリル・ストリープとロバート・レッドフォードだけでなく、出演者たちの抑制した演技が印象的な、品性高き逸品である。>

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NOBU

3.5最後に得たもの

2024年5月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲恋ラブロマンスなんだが、やはりこの西洋中心主義的・植民地主義的な感覚が根底にあるのが、現代の感覚からするとどうも…。最終的に得たものは、アフリカ到着当初に「女人禁制」と追い出されたクラブでいっぱい飲ませてもらうという、要するに西洋男性のメンタリティの内面化でした、というところがね。

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ouosou

3.5愛と哀しみの果てじゃなく、アフリカから

2024年2月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

大作ゆえそれなりに丁寧に作られており、見所は沢山あるのだが、淡々としていて長い。そして、その長さから、視聴者はこの映画では何を見ればよいのか、見失う。

見失わないためのポイントは下記
.冒頭にカレンが「デニスはもしかして、、」と回想するが、もし、最後にデニスと再会できていたら、そのもしかしてに何という言葉が入っていたのか、或いはカレンが何を考えていたかを想像する。
.カレンはアフリカでは何も得なかったと回想するが、信頼や何かを変えたり、残したり、沢山得ているのだが、契り以外は得たものに入らない人格なのか、と想像したり。
.デニスのような野良男が格好良いなんて時代があったのだろうが、男目線では全く感化されない。という事はこの映画は女向けか、と想像したり
.アフリカを舞台に恋愛を描いてるが、実は逆でアフリカを伝えたのだろうなあ、と感じたり。

そんな事を頭の片隅に置きながら観ると迷わないと思います。

良い作品とは思うが、色々な意味で現代の感性ではちょと古いかな。

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ho