愛と哀しみの果てのレビュー・感想・評価
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愛と哀しみの果てじゃなく、アフリカから
大作ゆえそれなりに丁寧に作られており、見所は沢山あるのだが、淡々としていて長い。そして、その長さから、視聴者はこの映画では何を見ればよいのか、見失う。
見失わないためのポイントは下記
.冒頭にカレンが「デニスはもしかして、、」と回想するが、もし、最後にデニスと再会できていたら、そのもしかしてに何という言葉が入っていたのか、或いはカレンが何を考えていたかを想像する。
.カレンはアフリカでは何も得なかったと回想するが、信頼や何かを変えたり、残したり、沢山得ているのだが、契り以外は得たものに入らない人格なのか、と想像したり。
.デニスのような野良男が格好良いなんて時代があったのだろうが、男目線では全く感化されない。という事はこの映画は女向けか、と想像したり
.アフリカを舞台に恋愛を描いてるが、実は逆でアフリカを伝えたのだろうなあ、と感じたり。
そんな事を頭の片隅に置きながら観ると迷わないと思います。
良い作品とは思うが、色々な意味で現代の感性ではちょと古いかな。
アフリカを出て その後に書いた話しと言うことね。
アフリカを植民地にした時代の話なので、今の時代には、ゆったりとした流れに感じるし、あまり共感出来るところはなかったです。こんな愛の形もあると邦題から思うくらい。原題は全く違うのでびっくり。
アフリカの雄大な風景は素晴らしいが、メリル・ストリープ演ずる男爵夫人カレン・ディネーセンが好きになれなかった
シドニー・ポラック 監督による1985年製作(161分)のアメリカ映画。
原題:Out of Africa、劇場公開日:1986年3月8日
主人公たちが乗った飛行機から見るアフリカの雄大な風景は、実に素晴らしかった。撮影監督デビッド・ワトキンに拍手。襲いかかってくるライオンも、怖そうであった。どうやって、あのシーンを撮影したのだろう?訓練受けているサーカスのライオンを使用した?
流石にポラック監督の「追憶」(1973)時とは異なりロバート・レッドフォードもかなり年齢は感じさせたが、それでもいい男ぶりは健在で、男爵夫人メリル・ストリープが恋に落ちるのも仕方がないという説得力はあった。
ただ、メリル・ストリープ演ずる原作者カレン・ディネーセンが、金持ちの貴族で、大勢のケニア人を使用人に使い、夜は贅沢なディナーとワインざんまいと、優雅な身分すぎて、あまり共感ができなかった。夫にほっぽり出されていたとはいえ、正式な離婚の前に、レッドフォード演ずる愛人の貴族デニス・フィンチ・ハットンを連れ込んで一緒に暮らし始めてしまうのにも、抵抗感を覚えた。
アカデミー賞貰っているものの脚本の人物設定や、演技が上手いでしょうという気持ちが透けて見える様なメリル・ストリープの演技が、自分に合わなかったのかもしれない。物語を語れる能力はあるものの気位はやけに高く可愛げも乏しく、レッドフォードがメリルのどこが気に入ったのか不思議にも思った。「追憶」のヒロイン、バーバラ・ストライサンドの不器用で何事も一生懸命な可愛らしさを、懐かしく思い出だしてしまった。
アフリカを深く愛し、結婚も含めて全ての束縛を嫌うレッドフォード演ずるデニス・フィンチ・ハットンには興味を覚えた。映画の中でも、ゾウの牙を運ぶ姿や、どこかに出掛けて暫く帰って来ない姿が描かれていたが、女性パイロットで馬調教師でもあるベリル・マーカムとも恋愛関係にあった様。飛行機事故死は都合良すぎるストーリーと思ったが、事実らしい。
監督シドニー・ポラック、製作シドニー・ポラック、製作総指揮キム・ジョーゲンセン、
原作アイザック・ディネーセン 、ジュディス・サーマン、 エロール・トルゼビンスキー、
脚本カート・リュードック、撮影デビッド・ワトキン、美術スティーブン・グライムス、
衣装ミレーナ・カノネロ、編集フレドリック・スタイン、カンプ ウィリアム・スタインカン、プ ペンブローク・ヘリング 、シェルドン・カーン、音楽ジョン・バリー。
出演
メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード、クラウス・マリア・ブランダウアー、マイケル・キッチン、マリック・ボーウェンズ、ジョセフ・シアカ、スティーブン・キニャンジュイ、マイケル・ガフ、スザンナ・ハミルトン、レイチェル・ケンプソン、グレアム・クラウデン、マイク・ブガラ。
静かに心に残る生き方
高校生のときにレンタルして見ました。
見終わったときは、長い、という感想。
休み中に見たところ、休み明けに英語教師も見たとのことで授業で良い映画だったと語っていました。先生からはRCのレコード貸してもらい解説も職員室でしてもらい、こちらも良い思い出です。
あれからずいぶん経つけど、なぜか心に残る映画です。
アフリカの自然、
ゆったりと時間の流れるさまは長時間映画にぴったりはまります。
本当のストーリーはラストから始まるんだろうな。
なんとなく風と共に去りぬと重なる映画、また見たいな。
これからの女性は仕事をもって、より強く生きないとね。
印象に残る映画、意外とラストシーンが記憶に残ります。
外に出ずにゆっくり考えたいときにぼんやりみてもよさそうな映画です。
タイトルは恋愛みたいだけど、アフリカの生活と女性の生き方の映画です。
アフリカの雄大な自然とカレンが生きた茨の道!!
自伝的小説が原作とのこと、結婚して幸せに
なれると思えたカレンの人生は、苦難の連続に見えました。
アフリカの広い大地でライオンの雄と雌が
触れ合う様子を、人間に見立てながら見ました。女性が自立してない時代に、病気を
乗り越えてきたカレンに、ケニアの現地の
人たちが親しく思う気持ちが表現されていました。
資産家の娘だったカレンが、デニスに出逢い
食卓を囲むシーンは、ケニアの土地を
離れても自分を支えてくれた人がいた!
ことを良き経験として、これからの人生に
活かしてほしい気持ちになりました。
素晴らしい映像美
1986年のアカデミー賞の作品賞受賞作品。ほとんどがアフリカ、ケニア?の大自然でのロケなのか分からないが、 その圧倒的な風景に魅了される。特に2人が複葉機に乗ったときの空撮は最高である。ただ、ハッピーエンドを期待した私にとっては、コーヒー農園の火事によってすべてを失い、さらに恋人までも墜落事故で失ってアフリカを去ることになった主人公の心境を思うと、切なすぎるラストだ。
あと、原題と全く異なる邦題には異議あり。
見終わった後でも、あのアフリカの映像美と映画の中でレコードから流れたモーツァルトのクラリネット協奏曲が印象に残った。
サバンナ大平原
アイザック・ディネーゼン
自伝の映画化
解説にあるように
資産家の娘カレン(M・ストリープ)が
男爵と結婚後に
アフリカのケニアに渡り
経営するコーヒー農園や
夫の事で悩まされるが
自由気ままに生きている
冒険家デニス(R・フォード)と出会い
愛し合うようになる・・・
これぞ、大自然サバンナと言える
広大なサファリの平原
ライオンやアフリカゾウ等
野生動物たちも見られたり
空撮では、大地を移動する動物達や
水辺に群れる
フラミンゴが印象的でした。
あと、常に映画の背景に登場する
特徴的なアカシアの木。
アフリカの景色には
欠かせないかもですね。
マサイ族の生き方や
地元部族の姿も描かれます。
物語は、長編なので
途中 眠くなりましたが(^^ゞ
自然の中で
デニスがカレンの髪を
シャンプーしてあげるシーン
メリル・ストリープの
気持ちよさげな表情が
ステキだったり
そして、デニスにもらった
レコードプレイヤー
レコードはモーツァルト♪
音楽を聴いた反応を
お猿さんで実験する場面も
ユーモアがあったり
カレンとデニスの
何気ない会話やダンスに
大人のロマンスを感じられました。
農園経営の傍ら
子ども達に教育をと頑張る
ちょっと、勝気な女性の半生物語。
BSで鑑賞
私の物語
メリル・ストリープが美しい。
ドラマティックに生きたアフリカでの日々を、形あるものとして遺した著者( アイザック・ディネーセン )の心情が溢れた作品。
上空から撮影された広大なアフリカの美しい自然が圧巻。
デニス・フィンチ・ハットン…写真に添えられた紹介文「 アフリカの貴公子 」にも納得のルックス ✨
ー君に見せたかった
ー紙切れ一枚で 関係が変わるわけじゃない
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕版)
メリルストリープがとにかくせつない。 結婚もうまくいかず、農園も失...
メリルストリープがとにかくせつない。
結婚もうまくいかず、農園も失敗し、帰国とともに愛する男性まで失ってしまう。確かな愛が欲しい女性と、人生に愛に自由に生きる男性。愛の考え方が違うために、行き違ってしまう。それでも愛し続けるという大人の恋愛。アフリカの大地が壮大でさらに素晴らしい。
雄大なアフリカ大地の前に人間ドラマが霞み…
デンマークの女主人公は、後年、
繰り返し“農園を持っていた…”と回想するが、
彼女は、婚期を逃し年齢的な問題もあり
本国に居づらくなったために、
文無しだが男爵の称号の男性との
結婚で体裁を整えるという、
邪な思いでアフリカに向けて出立した。
ヒロインらしからぬ設定の出だしだ。
そんな彼女の、壮大なアフリカの大地と、
そこに同化したかの如くの男性
との出会いを通じた、
人間としての成長と喪失を描く、
というのがこの作品の骨子なのだろうが、
その男性や夫との絡みに
行ったり来たりのまどろっこしさに
冗長さを感じざるを得なかった。
ある意味、
3人の関係については、
通常の映画では面白味が無いとして
避ける位に
リアルに描かれているのだろうが、
いかんせん一映画作品の中での
描き方としては映画としてのリズムを
逸してしまったかの印象だ。
同じアフリカの舞台と不倫をベースとした
「イングリッシュ・ペイシェント」の
ドラマ性と比較して、
スタッフとしては丁寧に主人公の思索を
追う製作姿勢だったろうが、
現実感を醸し出し過ぎた分、
人間ドラマの部分が
平板過ぎてしまったように感じる。
しかし、この映画の最大の見所は
なんと言っても
素晴らしいアフリカの大地の映像だ。
しかし、
皮肉にも、その雄大な自然描写に
人間ドラマが霞んでしまった印象だ。
尚、今年亡くなられたジョン・バリーは
この作品でも美しいメロディを
生み出し、アカデミー作曲賞を獲得したが、
彼の印象的な映画音楽としては、
・ブラック・ホール
(映画自体は三流だが、まるで宇宙が
叫んでいるかのサウンドが素晴らしい)
・ジェームス・ボンドのテーマ
(編曲のみだが、この後の007シリーズ
には欠かせないテーマソングに
なったのは御存知の通り)
を私は忘れられない。
アフリカの広大な自然
メリルストリープ扮するデンマーク人カレンブリクセン男爵夫人は、アフリカはナイロビに農園を持っていて向かっていた。途中、ロバートレッドフォード扮する象牙を扱うデニスフィンチハットンと知り合った。旦那は、狩りへ行くと言って何日も帰って来ない時にロバートレッドフォードの様な色男がやって来たらたまらんだろうな。ロバートレッドフォードとメリルストリープのがっぷり四つといった感じだね。アフリカの広大な自然も楽しめたよ。
アフリカの日々
メリル・ストリープがまだまだ若くて、気高く、強く、美しく、どんな衣装もお似合いでした◎
アフリカの壮大な自然と野生(トラのシーンは、どうやって撮ったのでしょう⁈)もまた美しくて。
デニス(ロバート、レッドフォード)に髪を洗って貰うシーンもとても素敵でした。
デンマークの紙幣にもなった女性の実話。
たまたま「バベットの晩餐会」もつい先日BS NHKで観たのですが、カレン、ブリクセンの名前で小説家だったらしく、物語を作り話すシーンもあり、なるほど〜と。
ラストのケニアの召使い?からの手紙も、癒されるエンディングでした。
アフリカの日々
久しぶりに鑑賞。
アウトオブアフリカ アィザックディネンゼン著作
そのカレンをメリル・ストリープが演じた。
自由人デニスをロバートレッドフォード
監督は、この作品でアカデミー賞受賞のレッドフォードとは何度も組んでるシドニーポラックだ!
音楽は、007シリーズのジョンバリー 野生のエルザみたいに美しい曲だ!彼もアカデミー賞受賞してるね。
男爵が欲しく結婚したカレン 時代は第一次大戦 牧場やコーヒー栽培 夫は浮気を繰り返している。
デニスに惹かれるが結婚は望まない。
いろいろな出来事が起こり破産したカレンは、
アフリカの大地をさる。
国破れて山河あり
現地民もたくましい!
猿にもモーツァルトを♪
ケニアの大自然、ライオン、そして象牙。第一次世界大戦前夜にアフリカへと移り住んだ富豪の娘。結婚もなんだか友人感覚だったのか、勝手に酪農からコーヒー農園に変更されたことにも憤りを感じつつ、新天地での生活を懸命に生きていた。
冒険家の自由人デニス(ロバート・レッドフォード)の生き方がうらやましい。何にも束縛されず、結婚なんて考えない。蓄音機とモーツァルトのレコードだけは忘れないというところもいい。戦争がアフリカにも影を落とすが、ドイツ軍の侵攻に備えるだけの描写でそれほど重大事ではなかったようだ。
脚を負傷した少年とのエピソードや梅毒にかかって帰国するなど波乱万丈のアフリカ生活。でも終わってみると、やはり金持ちのお嬢さんだったことがよくわかり、全てを失ってから自分の所有するものなんてなかったことに気づく。愛さえもだ。
複葉機を手に入れたデニス。「操縦はいつ覚えたの?」「昨日」。インディ・ジョーンズ顔負けのデニス。財産なんて残さないさ~などと言う、自由気ままなセリフを吐くのもロバート・レッドフォードならでは。フラミンゴの群れの上を飛んでるところが最高にきれいでした。
駄目な邦題の代表例。中身を全く表していない。原題が『Out of Africa』なんだから、『アフリカを離れて』とかせめて『愛と追憶のアフリカ』とかにすれば良かったのに。
①メリル・ストリープはあまり好きではないが、確かに演技力はあると納得させられた映画。ひとりでこの大作を背負っている。ハリウッド目線のアフリカのお話という限界はあるが良い映画であることは間違いない。
②故淀川長治先生は「いっそエヴァ・ガードナーで観たかった映画」とおっしゃっていたが分かるような気がする。
③ロバート・レッドフォードはお付き合い程度の役柄で、男性側としてクラウス・マリア・ブランダウアーの芝居がスゴい。
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